
梅雨時は、人間も鬱陶しいですが、植物もとても苦手です。
夏野菜の梅雨時の育て方や注意点をあげてみます。
■トマト
トマトの苗も大きく育ち、収穫されたかたも多いでしょう。
トマトは、まだまだ生長するので、少し高めの支柱を立てましょう。
トマトも梅雨は、たいへん苦手です。
黄ばんだ葉や混んだ葉を取って風通しをよくします。
トマトは、わき芽がたくさん出ますので、
わき芽に栄養を取られないように「芽かき」を早めに行います。
葉と茎の間に伸びてくるわき芽を手で摘み取ります。
摘み取ったわき芽をさし芽するとまたトマトの収穫が期待できます。
■キュウリ
キュウリの生長は、とっても早いです。
ぐんぐんつるを伸ばしていき、雄花雌花をたくさんつけます。
つるは、たいへん長く伸びるので長い支柱で支えてあげましょう。
最初の実は7pくらいの小さなうちに摘み取ります。
そうすると、木が疲れずその後の収穫が安定します。
キュウリの実は1日に7cmも伸びるので、
15pくらいで収穫すると次々に収穫が望めます。
どろはねを防ぐためにマルチングをすると衛生的で、
病気にかかりにくくなります。

夏野菜は、梅雨時の世話で収穫量が変わってきます
■ナス
ナスは、5〜6枚で定植し、
生長にそなえて高さ1メートル前後の支柱を立てます。
肥料を好むので20〜30日に一度ぐらい追肥します。
ナスは肥料を好みますが、肥料が効きすぎるとかえって障害もでるので、
緩効性肥料を使ってください。
初めての実は、もちろん、今後の木の生長のために、
10cmくらいで早めに摘み取るようにします。
そのほうがやわらかく美味で、最終的に多くの収穫となります。
梅雨時は、黄ばんだ葉や落ち葉などを整理して、
できるだけ風通しを良くしてあげます。
■ピーマン、トウガラシ、シシトウ
ピーマン、トウガラシ、シシトウは、
それほど背丈が高くならないので、50〜70pの支柱でだいじょうぶです。
ナスと同じように、最初の実は早めに摘み取ります。
梅雨時に割りと強い夏野菜です。
しかし、乾燥はにがてなので、晴れた日には、気をつけてください。
ピーマン、シシトウは、若採りすると収穫量が高まります。
病気はほとんどありませんが、
ウイルスを媒介するアブラムシには注意が必要です。
アブラムシは、手袋などをして、こそげ取るのが良いでしょう。
■青ジソ
青ジソは、梅雨の時期には強いです。
とくに注意することはありません。
梅雨があけてから、乾燥しすぎないようにします。
青ジソはヨトウムシやハスモンヨトウの食害を受けます。
農薬はできるだけ使わず、見つけたら取り除きます。
シソの葉はもちろん、シソの穂、タネ=シソの実と、
いろいろな料理に使えますので、たくさん育てておくと便利です。