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かわいらしい実が人気です


アセロラ(acerola)は、さくらんぼのような果実をつけ、
熱帯が原産で、温かく少し湿った環境を好みます。

キントラノオ科の植物で美しい花と果実をつけます。
果実はビタミンCをレモンの約28倍も含みます。
日本ではニチレイの商品で大幅に知名度が上がりました。

流通している品種はいくつかあり、
甘実系と酸実系とに分かれています。
けれど、食味には大して差はありません。

収穫したてを生食してもいいですが、
酸っぱくて食べにくい場合は、
ジュースやジャムなどに加工するとおいしくいただけます。


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花もトロピカルな感じでいいですね


■アセロラの育て方

・栽培環境
熱帯原産なので、暑くて少し湿気のある環境を好みます。
日光がとても好きなので、
年間を通して日当たりの良い場所で育てます。

真夏の直射日光にも耐えられますが西日は苦手です。
生育温度は15℃〜30℃です。
この温度であれば、1年に数回収穫できます。

耐寒性はあまりなく、5℃以上でないと越冬できません。
そのため、沖縄などの地域でないと、
庭植えでの越冬はかなり難しいです。

それ以外の地域では、鉢植えにし霜が降りる前に室内に取り込み、
冬の間は室内で管理した方が無難です。

・植え付け
4月〜6月が植え付けの適期です。
地植えにする場合は、植え付ける場所をよく耕し、
腐葉土や赤玉土などを混ぜ込んで、
排水と水もちの良い土を作っておきます。

鉢植えの場合は、7号〜10号の鉢を用意します。
鉢底から隠れる程度の鉢底石を敷き、その上に植え付けます。

用土は市販の果樹用の培養土でもいいですし、
腐葉土7と赤玉土3をよく混ぜたものでも構いません。 

植え付けの後は、水をたっぷり与えておきます。

・植え替え
地植えの場合は、場所を変える以外は植え替えをする必要はありません。
鉢植えの鉢を大きくする場合は、
根鉢を崩さずに一回りかふと周り大きい鉢に植え替えます。

鉢の大きさをそのままに植え替えをする場合は、
根鉢を半分くらい崩し、傷んでいる根などを切ります。

残っている根を三分の一ほど切ったら、
新しい用土を使って植えつけます。

・水やり
土の表面が乾いていたら、たっぷりと水を与えます。
鉢植えの場合は、鉢の底から水が出てくるまで与えます。

生育期は水の吸い上げが強く、
気温も上がって土が乾きやすくなりがちです。

朝に水をあげても、夕方に土を確認して乾いていたら、
水をじゅうぶんに与えるようにしましょう。

アセロラは高温多湿を好みますので、
生育期は株元にだけ水を与えるのではなく、
葉にも水をかけてあげると元気になります。 


冬の間は気温が生育温度より下がりますので、
生長は止まります。

生長が止まると水の吸い上げもあまりしなくなり、
気温も低いので乾くのが遅くなります。

そのため、あまり頻繁に水やりをしてしまうと、
根腐れを起こしたりしてしまいます。

冬の間は土の表面が乾いてから、
2日〜3日ほど経ってから水を与えるようにしましょう。

ただし、暖房をかけていたりして乾燥している場合は、
土の表面が乾いてから1日〜2日で水を与えるようにしましょう。

・肥料
5月、7月、9月に緩効性の固形肥料を与えます。
肥料には窒素・リン酸・カリの3つの要素でできています。

肥料によってその比率が違うので、
アセロラに与える肥料は全て同量になっているものか、
リン酸がやや多めのものを選ぶようにしましょう。


冬の間は、生育が止まりますので、
肥料を与える必要はありません。


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青い実が色づいていきます


・剪定・仕立て
剪定は生育が止まってから、
また生育期に入るまでの12月〜3月の間に行います。

1年目、主枝が50cmほどの高さになったら、
先端を切り、3本〜5本の枝を発生させます。

2年目、枝が混みあっている部分を間引き剪定します。
長く伸びている枝を先端から三分の一ほど切り返します。

伸びた枝を切り返すことで、
短枝が発生しやすくなり、花つき、収穫量がよくなります。 


・受粉
生育期の間に、何度も開花しますが、
気温が高い時期でないと結実しません。

木1本で結実するので、受粉木を用意する必要はありませんが、
結実する確率はあまり高くありません。

観葉植物として楽しむのであれば、
自然にまかせてしまってもいいでしょう。

どうしても収穫を楽しみたいということであれば、
結実を促進する薬(トマトトーン、ジベレリン)などもあるので、
用法・容量を守って使ってみても良いでしょう。 


・冬越し
アセロラには耐寒性がほとんどなく、
耐えられるのは5℃までです。

そのため、霜が降りる前には室内に取り込み、
日当たりのいい窓辺などで管理するようにします。

ただ、窓辺は意外と夜に冷えるので、
日が暮れてきたら窓から離しておくと安心です。

生育期に入った時に、花つきをよくしたいのであれば、
冬の間も10℃以上を保つと良くなります。 


・増やし方
アセロラを増やすには、挿し木や取り木で行います。


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いよいよ収穫です!


■収穫

開花、結実してから30日ほどで収穫できるようになります。
実が赤く熟したら、あまり長く置かずに収穫しましょう。

アセロラは、生食はもちろん、ジャム、ゼリー、シャーベット、
ジュース、ドレッシング、お菓子などでおいしくいただけます。
ソースの隠し味にも良い味が楽しめます。


■病害虫

病気には強いです。
アブラムシやカイガラムシなどが発生することがあります。

いずれも数が少ないうちなら、
粘着テープなどで捕殺することも可能ですので、
生育期は虫がついていないかチェックするようにしましょう。

■参考
・アセロラの植え替え
・アセロラの剪定

>>アセロラの苗を各種見てみる

(2014.07.04改訂)
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