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完熟させたプルーンは最高においしいです


プルーンは結実が早く育てやすいので、
家庭果樹初心者のかたにもお勧めですのでご紹介していきます。 


プルーンはもともと、
ヨーロッパで生まれたスモモの仲間で、スモモやプラムと同様、
品種によっては花粉がほとんどなく、1本では結実しませんでした。


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花も美しいです


■プルーンの品種

プルーンの花粉の少ない品種=自家不和合性品種、
「ローブ ド サージェン」「トレジディ」「プレジデント」「ベイラー」などは、
花粉が多いプルーンかプルーンの別品種を、
近くに植えてあげると結実しやすくなります。

プルーンは、最近では自分の花粉で結実しやすい品種=自家和合性品種、
「サンプルーン」「シュガー」「スタンレー」「フレンチ」なども多く出回っていますので、
その場合は、受粉樹を植える必要はありません。


■プルーンの育て方

・栽培環境
プルーンを育てる環境は、
日当たりが良い場所で、強風にあたらず、
水はけの良い肥沃な土に作るのがコツです。


プルーンは、寒さにも強く、
開花期の晩霜と水はけに注意すれば良いので、
育て方は、比較的容易です。

暑さや大雨にはやや弱いです。

・植え付け
苗の植え付けは、11〜3月頃に行います。
根を伸びる方向に広げて浅く植えます。
高さ50cmくらいで切り戻しじゅうぶんに水やりします。 


その後は乾かし気味に栽培します。

◎剪定
プルーンの剪定は、完全に落葉した後、
12月から翌年3月の発芽前までに行います。


寒さの厳しい地域では、厳寒期を避けて、
3月に入ってから行うとよいです。

プルーンの剪定方法は、
冬の間に花芽のついていない太枝などを、間引くように剪定し、
木の全体に日当たりが良くなるようにしてあげましょう。

また長く伸びた枝は短く切り詰めていき、
短果枝を多く育てるようにします。 


・施肥
1〜2月に緩効性化成肥料を与えます。

・受粉
自家受粉しますが、
異なる品種で人工授粉すると着果が良くなります。

・摘果
3月〜4月、開花後30日以内に発育の悪い果実を取り除きます。
10〜15cm間隔に1つを目安にして摘果してください。

木が小さく葉が少ない木は落果しやすいので、
葉を多く茂らせるようにします。

・病害虫
プルーンは、5月ごろから、
アブラムシや黒星病の発生に注意します。
こまめに葉水をしたり薬剤を散布して予防してください。


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タイミング良く収穫!


・収穫時期
プルーンの収穫時期は、
5〜8月くらいで、品種により異なります。
収穫期間は約20日間くらいです。 


プルーンの収穫のタイミングが、
はじめはわかりにくいと思います。
プルーンの収穫を決めるのは果実の熟度です。

プルーンは木で完熟させる珍しい果実です。
手で押してみて果実の固さを確認して、
採りごろに慣れて分かってくればだいじょうぶです。
とてもおいしい実なので上手に収穫しましょう。



■プルーンの利用方法

生のプルーンで作るジュースは格別です。
好みで牛乳やヨーグルトを入れても美味です。

プルーンは、
ゼリー、ケーキ、焼きリンゴ、タルト、パン、ケーキ、クッキーにすると、
まろやかな甘酸っぱい味わいです。

また、シチューやムニエル、煮物にもおいしく、
ワインとの相性が良いので、さまざまな料理に活用できます。

プルーンをジャム、砂糖漬けにしておいて、
お料理やお菓子に使うのもおいしく便利です。

■参考
・プルーンの害虫防除
・プルーンの受粉樹は?
・プルーンの収穫 時期
・プルーンのジャム 砂糖漬けの作り方
・プルーン 実がならない理由は?
・プルーン 種からの育て方

>>プルーンの苗を各種見てみる
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