
ボリジ(Borago officinalis)は、最近注目されている、
星型の花を咲かせるハーブです。
青い星型の花が印象的なボリジ、青紫で黒い雄しべを持つボリジ、
その名はラテン語の「borra(剛毛の意味)」で、
ボリジの茎葉はその名のように、ゴワゴワした毛に覆われています。
ボリジの花は、昔聖母マリアの青い衣を描くときに、
使われたことから「マドンナ・ブルー」とも呼ばれています。
■栽培管理
ボリジの発芽適温は15〜20度くらいですので、
種まきは秋まきで9月中旬〜10月頃と、
春まきで4〜5月頃になります。
種は直まき、ポットまきでもだいじょうぶです。
初心者は、苗から栽培するのが良いでしょう。
鉢やプランターでも、育て方は容易です。
発芽後は丈夫そうな苗を1本選んで、間引きをします。
本葉が4〜5枚になったら、
根を切らないよう注意しながら定植します。
直まきのときは、日当たりと水はけの良い場所を選び、
20〜30センチほど間隔をあけて2〜3粒ずつ点まきにします。
ボリジは、驚くほど大株になるので、
発芽後は間引きを続け株と株の間に充分な間隔を取りましょう。
ボリジは比較的寒さに強いので、マルチングなど防寒をすれば、
屋外でも越冬できます。
梅雨から夏の育て方が大切です。
高温多湿には弱いので、枝や葉を間引いて、
風通しを良くしてあげると元気に育ちます。
■ボリジの利用方法
ボリジの摘み取った花は、ボウルに水を張って、そっと洗います。
サラダや肉料理、天ぷらに添えると、たいへん美味しそうで食欲をそそります。
また、アイスクリームやケーキ、飲み物にも、彩りとして美しいです。
ボリジの青い花をそのまま砂糖に閉じ込めた、
クリスタライズド(砂糖菓子)もきれいです。
クリスタライズドは作り方も簡単なので、ぜひ一度お試しください。
摘みたての花を製氷皿に入れてアイスキューブにすると、
涼しげでおしゃれで癒されます。
ボリジの若葉はサラダ、サンドイッチ、天ぷらで楽しむことができます。
食用だけでなく、ドライフラワーやポプリにしても良い香りです。
ボリジはベリー類と相性が良いので、コンパニオンプランツとして、
植えてみるのも良いです。