
キンカンの愛らしい実り
金柑(キンカン)は、ミカン科キンカン属 (Fortunella) の、
常緑低木で、キンキツ(金橘)とも呼ばれます。
金柑は、柑橘類のなかでも、
小さくて果皮は薄く甘味と香料があり、
初心者にも栽培しやすく人気がある果樹です。
金柑は、年間の平均気温が15℃以上で、
耐寒性は−5度で、関東地方以北でも、
温暖な地域では露地栽培ができます。

キンカンの花
■金柑(キンカン)の育て方
・苗の選び方
金柑は、一般的に苗から育てます。
苗木は、種子から育てた実生苗と、
台木を用いた接木苗があります。
どの品種の苗も1本で実がなります。
接木苗のほうが、樹勢が良く、
早く実りを楽しむことができます。
初心者のかたは早生品種をお勧めです。
早生品種は耐寒性が強く、
コンパクトに栽培ができ実がよくが生ります。
・植え付け適期
3〜4月、6月中旬が植え付け適期です。
暖地では秋から冬でも植え付けられますが、
マルチングなど防寒対策をしましょう。
芽吹いた後に植え付けするときは、
根を崩さないように気をつけて植えます。
・植え場所
金柑は、日当たりと風通しの良いところを好みます。
日当たりが良く冬の寒風を除けられる場所ですと、
丈夫に育ち、甘い果実が収穫できます。
西日は苦手で葉焼けをを起こしやすいので注意しましょう。
・用土
水はけの良い肥えた土を好みます。
・肥料、追肥
肥料は、新芽どきに、リン酸分とカリ分の多い化成肥料を、
株の回りに浅くすき込んであげます。
花が咲き始めるまでは、控えめに肥料を与えます。
3月上旬、7月上旬に追肥として、
速効性の化成肥料を施します。
12月ころに寒肥として有機肥料を与えましょう。
・剪定方法
剪定時期は3月か発芽が始まる4月です。
柑橘類は剪定を軽くすることが好結果につながります。
混み合うところを透かす程度の弱剪定をしましょう。
花芽は短枝の先端につきますので、
この枝を切ると花を失いますから、
注意して間引き剪定します。
・病害虫
病虫害は、ほとんどありませんが、
風通しが悪くじめじめしたところでは、
ハダニとカイガラムシがつきやすく、
黒点病になりやすくなります。
アゲハチョウなどの幼虫がつくと、
一瞬に葉を食害するので、
よく観察して発見しだい駆除します。
■金柑の利用方法
果実のままでも、おいしいですが、
たくさん採れたら、砂糖煮、シロップ漬け、
果実酒、甘露煮、ジャム、なます、サラダ、
などに美味です。
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