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パンジーは、じょうずに育てると長期間次々と花を咲かせます


パンジーの開花期は、10月下旬〜5月と、とても長いです。
パンジーを長期間元気に咲かせる、育て方をご紹介します。

■パンジー 栽培データ

英名・学名 pansy・viola x wittrockiana
形態 一年草
原産地 ヨーロッパ
草丈/樹高 20cm〜30cm
開花期 10月下旬〜5月
花色 赤、ピンク、黄、オレンジ、青、紫、白、黒、複色
栽培難易度(1〜5) 1
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
特性・用途 耐寒性が強い、初心者向き、花期が長い



■パンジーの育て方

・栽培環境
パンジーは、風通しの良い日当たりを好みます。
ただし、半日陰程度であれば、
花数が多少減りますが枯れることはありません。

あまり日当たりの悪い場所で育てると、花数が減るだけでなく、
茎が徒長して株姿がすぐに乱れてしまうことがあります。

・種まき
パンジーは種まきして栽培することができます。
種まきは、8月下旬〜9月上旬までが適期です。

年内から開花させるには、
9月上旬までに種まきをしましょう。

種まきから定植までの詳しい作業は、
>>パンジーの増やし方 をご覧ください。


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全体的にずんぐりしていて、花芽や開花が見られる株を選びます


・良い苗の選び方
パンジーの苗を購入する場合は、苗選びがとても重要です。
元気で立派な花を長期間楽しむためには、
丈夫で良い苗を選ぶコツを覚えておくと安心です。 


1.小さすぎない
小さすぎる苗は、種まきが遅かった可能性があります。
種まきが遅いと、花をつけるようになるまでに時間がかかります。
すでに開花していたり、蕾のついている苗を選びましょう。

2.ぐらぐらしていない
苗をポットごとそっと揺らしてみて、
あまりにぐらぐらするようであれば、
しっかりと根が育っていない可能性があります。

揺らしてもぐらぐらせず、しっかりした苗を選びましょう。

3.虫がついていない
まれにアブラムシなどの害虫が、ついている場合があります。
葉の裏や茎などをよく見て、虫のついていない株を選びましょう。

4.根がしっかり張っている
ポット苗の場合、ポットの底の穴から白い根が見えていれば、
しっかりと根が張っています。

根が見えない場合でも、しっかり根が張っているものもありますが、
いくつか確認して根が見えているものがあれば、そちらを選びましょう。

ただし、パンジーの根が伸びすぎて底穴から飛び出し、
茶色くなってしまっているものは避けるようにします。

根が伸びすぎて根詰まりの状態になっている可能性があり、
なおかつ根が茶色くなっているのは傷んでいる証拠です。


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地植えの場合、株間を15cm〜20cmほどとります


・植え付け
10月〜11月が植え付けの適期です。
パンジーは耐寒性が強いですが、できれば霜がおりる前に植え付けて、
しっかり根付くようにしましょう。

◎地植え
地植えの場合は、植え付ける2週間ほど前までに、
植え付ける場所をよく耕しておきます。

水はけが悪い場合は、赤玉土や腐葉土などを足して調整しておきましょう。
元肥として、緩効性の化成肥料を混ぜておきます。
株間を15cm〜20cmほどとり、苗を植え付けます。


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ウォールタイプのバスケットに植えても映えます


◎鉢植え
鉢植えの場合は、苗よりも二回りほど大きい鉢を用意します。
あるいは、株間を10cm〜15cmほどとって植え付けます。

目安としては、60cmプランターで3株〜4株程度です。
容器の底が隠れる程度に、鉢底石を入れ、
その上から用土を縁から3cmほど下まで入れます。

使用する用土は、市販の草花用培養土でも良いですし、
赤玉土6と腐葉土3、堆肥1をよく混ぜたものでも良いです。

地植えも鉢植えも、苗を植え付けた後は、
必ず水をたっぷりと与えておきます。

・水やり
◎地植え
地植えの場合は、根付くまであまり乾かないように注意していれば、
後は降雨だけでも間に合うことがほとんどです。

長い間雨が降らないなどで、土が乾燥していると感じたら、
たっぷりと水を与えるようにしましょう。

◎鉢植え
鉢植え、プランターなど容器栽培の場合は、
地植えに比べると、土の量が制限されるため、乾きやすい環境です。

基本は土の表面が乾いたら、
容器の底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

容器栽培であっても、冬の間は乾きにくくなります。
何も考えずに毎日水を与えていると、知らず知らずに過湿の状態になり、
根が傷んだり病気の原因になってしまうことがあります。

水を与える時には土の状態を必ずチェックして、
乾いているようなら与え、まだ湿っている状態なら水は控えます。 



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吊り鉢は肥料が流出しやすいので、様子を見て少し多めに追肥します


・肥料
1ヶ月に1回、緩効性の化成肥料を与えるか、
2週間に1回、規定通りに薄めた液体肥料を水を与える要領で与えます。

パンジーは冬の間も咲き続けますので、
肥料切れにならないように注意しましょう。


・切り戻し
株全体の枝が伸び、株姿が乱れてきたら切り戻しを行います。
茎を見ると、脇芽が出ているところがあるので、その脇芽の上で切ります。

全体の枝を同じくらいの高さの脇芽の上で切ることで、
脇芽が伸びてこんもりと育ちます。


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パンジーのタペストリーって力作です(大阪)


・増やし方
パンジーは、種で増やすことができます。
温暖な地域では挿し木も可能です。

花が咲いた後、花ガラを摘まずに放っておくと、中心から膨らんできます。
この膨らみが茶色く熟すと、最終的には裂けて中の種が飛び出してきます。

パンジーの種は小さく、飛び散ってしまうと探すことが難しくなるので、
裂ける前に袋などをかぶせておきます。

あるいは、少し緑色が残る程度に熟してきたところで摘み、
封筒などに入れて乾燥させて種を採取します。


■病害虫

パンジーには、アブラムシ・ナメクジがつくことがあります。
アブラムシは汁を吸って、株を弱らせてしまうことがあるので、
見つけたら数が少ないうちに粘着テープなどで捕殺します。


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花や葉などに光ったスジがあればナメクジです!


ナメクジは葉や花などを食べてしまうので、
こちらも見つけ次第捕殺するようにしましょう。

■参考
・パンジー ビオラ 季節の育て方
・パンジー ビオラが徒長したら?
・パンジー 花が咲かない
・パンジーの増やし方
・パンジーとビオラの寄せ植え
・パンジー 寄せ植えのコツ|合わせやすい植物たち
・ガーデンシクラメン 寄せ植えのコツ
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