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冬咲きアジサイ スプリングエンジェル ピンクエレガンス
C)みんなの趣味の園芸

冬アジサイというものをご存知でしょうか。

梅雨の時期、雨の日が続く中で、
爽やかで美しい花を咲かせるイメージが強いアジサイですが、
冬アジサイとは、どのようなものなのでしょうか。

[冬アジサイ]


■冬アジサイとは?

冬アジサイとは、その名の通り、冬に咲く早咲きのアジサイのことを指します。

一般的なアジサイは、5月〜6月頃に開花を迎えるものがほとんどです。
ところがこの冬アジサイは、通常よりも早い2月〜4月に開花をします。

現在、冬アジサイとして販売されているアジサイは、群馬県が改良して作った、
「スプリングエンジェル」というシリーズの3品種です。

半八重咲きの花が美しいピンクエレガンス、
丸みを帯びた花弁が可愛らしいブルーエレガンス、
細かな切れ込みが繊細なフリルエレガンスです。

スプリングエンジェルシリーズは、常緑性を持つトキワアジサイと、
花にボリュームがあって花色や花形が豊富な西洋アジサイをかけあわせてできた品種です。

一般的なアジサイの交配は、受粉させたのちにできた種を播いて栽培を行いますが、
トキワアジサイと西洋アジサイとでは、種ができないという難点があります。

これをバイオテクノロジーの技術を駆使して培養し、
できたのが冬アジサイであるスプリングエンジェルシリーズです。


■冬アジサイの魅力

冬アジサイは、一般的なアジサイよりもかなり早い時期に開花する、
という点だけでも魅力です。

けれど、この他にも魅力がたくさんあります。

ただ、まだまだ生産量が少ない希少品種のため、
インターネット通販を利用しても、なかなか入手できないこともあります。
もし店頭で見つけたら、とてもラッキーです。

・超早咲き
一般的なアジサイが5月〜6月に開花するのに対し、
冬アジサイは2月〜4月に開花を迎えます。

しかも、咲き終わった花ガラを摘んでおけば、また秋頃に2度目の開花を迎えます。
つまり、年に2回の開花が見られるのです。

アジサイは一季咲きのものがほとんどなので、
年に何度も花を見られるというのは、とても魅力的です。

・常緑で寂しくない
冬アジサイであるスプリングエンジェルシリーズの親は、
トキワアジサイと西洋アジサイです。

西洋アジサイは、日本で自生しているガクアジサイやヤマアジサイと同じように、
冬の間は落葉し、休眠します。

ところが、トキワアジサイの場合は、常緑のため冬になっても葉が落ちず、
休眠もしません。

冬アジサイには、このトキワアジサイの常緑の性質が引き継がれているので、
冬になっても落葉せず、休眠もしません。

アジサイは冬になると葉が落ちて枝だけになるので、
少し寂しいと感じる方も多いでしょう。

冬アジサイなら、寒い時期も葉の緑を楽しむことができます。

・品種ごとの魅力
スプリングエンジェルシリーズからは、現状で3品種出ています。

西洋アジサイを掛け合わせているためか、どれも装飾花がとても大きいのが特徴です。

花房はガク咲きタイプですが、装飾花が大きいため、完全に開くと、
中央の両性花が隠れ気味になるので、半テマリ咲きに見えることもあります。

両性花は一般的なアジサイと同じくとても小さいですが、
装飾花は10cmを越えることもあるほどの巨大輪です。

葉は、ブルーエレガンスが少し細身で、
フリルエレガンスは一般的なアジサイくらいの幅があります。

ピンクエレガンスの葉は、ブルーエレガンスとフリルエレガンスのちょうど中間くらいで、
少し細く見えます。

どの品種も透明感のある色で、とても美しいです。
透明感の分、花弁が薄いように見えますが、意外と丈夫なので花もちも抜群です。

いずれの品種も、土の酸度によって花色が変化しますが、
元々の花色に咲かせた方が、色がキレイに出ます。

ピンクエレガンスならアルカリ性に、ブルーエレガンスなら酸性に、
フリルエレガンスならアルカリ性に整えることを忘れないようにしましょう。


■冬アジサイの育て方のポイント

冬に花を咲かせる冬アジサイと聞くと、気になるのは管理の方法です。
一般的なアジサイに比べ、何か違うことがあるのでしょうか。

・基本は同じ
一般的なアジサイと、基本の管理は同じです。

花色を限定するため、土の酸度を調整したり、
水やりや日当たりに注意し、肥料も忘れずに与えます。

・寒さには強くない
冬アジサイの親となっているトキワアジサイも西洋アジサイも、
あまり寒さには強くありません。

冬の間も葉を落とさず、常緑になる性質が強いですが、
あまり寒いところには置かない方が良いでしょう。

また、季節によって置き場所を変えられる鉢植えにしておいた方が、
管理が楽になるのでお勧めです。

・剪定で2度咲く
冬アジサイのスプリングエンジェルシリーズは、どの品種も花が丈夫で、
開花後も花が傷みにくく、花もちが良い性質を持っています。

けれど、いくら花もちが良いからといって、
咲いた花を放置していると、体力を奪われます。

せっかく年に2回咲く性質を持っているのですから、
咲き終わった花は適宜剪定して、スッキリさせましょう。

■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方
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