
ポインセチアは、赤、ピンク、黄、白と緑の配色が美しく、
クリスマスが近づいてくると、お店にもたくさん並びます
花のように見える色がついた部分は、実は花ではなく苞と呼ばれる部分で、
本来の花は苞の中心にある、花弁のない小さな丸い部分です。
この小さな花もきちんと開花しますが、花弁がないためほとんど目立たず、
しべが剥き出しになっているのが特徴です。
そんなポインセチアですが、クリスマスなどの冬の時期に鑑賞するイメージが強く、
春以降の時期の想像がつきません。
冬の間に枯れてしまうことも少なくないポインセチアの寿命とは、
実際にはどれくらいなのでしょうか。
[ポインセチア 寿命]
■ポインセチア 寿命
ポインセチアは日本でも多くの人に知られ、愛されている植物です。
けれど、実際にポインセチアがどのような植物であるかを知っている人は、
意外と少ないものです。
大切なポインセチアを長く楽しむためにも、
まずはポインセチアの寿命を知っておきましょう。
・株自体の寿命
ポインセチア自体の寿命は、実は一年ではありません。
日本では冬の間に枯れることが多く、一年草だと思われていることが多いですが、
実は常緑低木なのです。
低木というからには、一年で枯れるということはなく、
本来であれば何年も生育して生き続けます。
では、なぜ日本では短命になるのでしょうか。
それは、日本の冬の寒さと、夏の暑さと蒸れに原因があります。
ポインセチアはメキシコで生まれた植物のため、暖かく乾燥した気候を好みます。
そのため、日本の冬では気温が低すぎてしまい、
いつの間にか弱って枯れてしまうということが多発するのです。
また、ポインセチアの性質を知らず、
冬によく見かける植物だから寒さに強いと思い込んでいる方も多いようです。
そのため、戸外で管理してしまい、寒さで枯らせてしまうことも多いようです。
なんとか冬を越した後、春になって気温が上がってくると、
ポインセチアは生育期に入ります。
春に剪定を行って樹形を整えますが、その後は枝葉がぐんぐん伸びていくので、
株も充実し、全体も大きく生長します。

生長するポインセチア
ところが、梅雨の湿気にあてられて、過湿によって枯れることがあるのです。
乾燥気味を好むポインセチアも、生育期の間はあまり乾かないように管理します。
けれど、梅雨などの雨が多い時期は、空気中の湿度も高い上に、
土がなかなか乾かない日が続くため、過湿や蒸れによって葉が枯れてきたり、
根が傷んで枯死することもあります。
ポインセチアを、本来のように何年も育てるためには、冬と夏、
観賞期と生育期の管理の違いを知り、
適した手入れをしてあげるのがポイントとなります。
・観賞期の寿命
ポインセチアは、観賞期である冬の間に枯れてしまうことも多いです。
これは、日照不足や病害虫、水のやり過ぎや水切れなどが原因ですが、
最も多い原因は、寒さではないでしょうか。
ポインセチアは、15度以下になると弱って枯れてしまいます。
クリスマスのイメージが強いため、冬の寒さに耐えられる植物、
と思われていることが多いですが、実は寒さにはとても弱い性質なのです。
ポインセチアの観賞ポイントである色の変化した葉の部分は、
寒風に当たることで茶色く変色したり、萎れたりします。
これは水切れでも起こりやすく、水やりを忘れて土が乾いている時はもちろん、
寒さとは反対に、室内で使っている暖房の温風や熱気などによっても起こります。
ポインセチアの観賞期である冬の間は、ポインセチアに合わせた管理をすることで、
観賞対象である色付きの部分が長持ちします。
また、ポインセチアの苞の色が変わるのは、
短日処理と呼ばれる処理を行っているためです。
一定の時間以降は段ボールなどで遮光し、
光が入らないようにするのを、決められた日数だけ行います。
そうすると、苞の色が緑から赤などのカラフルな色に変化します。
冬越しに成功したポインセチアは、春に剪定を行い、
新しい枝葉が出るのを促しますが、新しく出てきた葉は、緑色をしています。

短日処理をすれば、また美しいポインセチアに出会えます。
緑色のままでもキレイではありますが、
やはりポインセチアらしいカラーを楽しみたいのであれば、
2年目以降は短日処理が必要となります。
■参考
◎ポインセチアの育て方と越冬方法
・ポインセチア 寄せ植えを楽しもう♪
・ポインセチアの種類と特徴
・ポインセチア 長持ちのコツ
・ポインセチアの葉が落ちる理由は?
・ポインセチアの挿し木の方法
・ポインセチアの短日処理の方法
・ポインセチアの植え替えは?
・ガーデンポインセチア登場|寒さに強いので寄せ植えにも
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