
寒さに強い原種系のシクラメン、ガーデンシクラメンも強いです
シクラメンには、大きな花を咲かせる大輪咲き品種、小ぶりの花を咲かせるミニ品種、
野性味あふれる雰囲気が人気の原種系、
それから冬の庭に欠かせないガーデン品種があります。
シクラメンにも、耐寒性のある品種とない品種がありますが、
どのようなシクラメンなら、冬に外で育てることができるのでしょうか。
[シクラメン 冬 外]
■シクラメン 冬 外で育てられる?
シクラメンと一口に言っても、種類はとてもたくさんあります。

大輪咲きシクラメンは、冬の寒さに弱いです
贈答用に使われることもある鉢花の大輪咲きは、
大きな花が咲いて株全体も大柄なので、とても豪華で見栄えがします。
けれど、耐寒性と耐暑性は最も弱く、戸外での管理には向きません。
大輪咲きよりも株全体が小ぶりな品種は、ミニシクラメンと呼ばれています。
ミニシクラメンは、もともと大輪咲きよりもコンパクトに育つように育種されたため、
大輪咲きと同じように、耐暑性も耐寒性も低いのが普通でした。
ところが、近年は品種改良が進み、耐寒性が強めのものが出てきています。
ミニシクラメンは室内での管理が基本となりますが、耐寒性の強い品種の場合のみ、
例外的に戸外での管理が可能になります。

ミニシクラメンは、寒さに弱いですが近日強い品種も出ています
大輪咲きやミニシクラメンとは反対に、戸外での管理が基本となるのが、
ガーデンシクラメンです。
大輪咲きやミニシクラメン以上に、耐寒性と耐暑性を備えているので、
年間を通して戸外で育てることができます。

原種系シクラメンは、寒さに強いです
もう1つ、戸外での栽培に向いているのが、原種系のシクラメンです。
一般的に流通しているのは、ヘデリフォリウムとコウムですが、
どちらも耐寒性が強いので、戸外で育てることができます。
ただ、原種系ならどれでも戸外で育てられるというわけではありません。
原種系にも色々な種類があり、耐寒性や耐暑性が弱いものもあります。
そういった品種は、戸外での管理が難しくなるので、
外で育てるのであれば、耐寒性の強い品種を選ぶのがお勧めです。
■シクラメン 冬 外で育てるためには
シクラメンを外で育てるためには、
品種選びや健全に育てるための環境作りが欠かせません。
管理を間違えると、一晩にして枯れてしまうこともあるので、注意が必要です。

寄せ植えのガーデンシクラメン
・耐寒性
外で冬越しさせるためには、耐寒性の強い品種を選びます。
どの株も耐寒性が強いのは、やはりガーデンシクラメンです。
むしろ戸外の方が調子良く育つことが多いので、間違いがありません。
ミニシクラメンの中にも、耐寒性が比較的強いものがあります。
ただ、ガーデンシクラメンほどではないので、霜には当てず、
日当たりの良い軒下などで管理するのがお勧めです。
また、原種系も、耐寒性の強い品種がいくつかあるので、
そういったものを選べば、戸外で育てられます。
問題は大輪咲きのシクラメンです。
品種改良が進み、毎年新品種が出るほどですが、
保温なしで戸外越冬できる品種はまだありません。
できれば室内で管理した方が、夜間の冷え込みの心配が減るので良いのですが、
どうしても外で育てたいというのであれば、ハウスや温室などの施設が必要となります。
大輪咲きのシクラメンは、室内で管理し、時々日光浴をさせます
・保温施設を準備
ガーデンシクラメンや耐寒性の強い原種系のシクラメンであれば、
保温なしで越冬も可能です。
もし、耐寒性があまりないミニシクラメンや、大輪咲きのシクラメンを外で育てるなら、
ハウスや温室などの、保温施設を準備します。
ミニシクラメンの場合、多少の耐寒性があるものなら、
簡易的なビニールハウスや温室でも、越冬が可能です。
問題は、耐寒性のまったくないミニシクラメンの品種や、大輪咲きのシクラメンです。
これらのシクラメンは、温室を設置したとしても、加温できる設備がないのであれば、
常に外に置いておくことはできません。
というのも、耐寒性のないシクラメンが耐えられる最低温度は、5度です。
0度になると完全に枯死するので、健全な状態を維持したいのであれば、
5度を下回らないようにすることが必須となります。
簡易的なハウスや温室では、日中は日が当たって内部の温度が上がりますが、
日が暮れてしまうと急激に温度が下がります。
冷え込む日は、どれくらい温度が下がるか分かりませんし、
ハウス内であっても、氷点下になる可能性が出てきます。
ヒーターなど、加温できる設備がないのであれば、耐寒性のないシクラメンを、
完全に外で管理することはできません。
気温が下がる夕方には室内に取り込み、
最低気温を確保した環境に置くようにします。
・日光浴ならOK
耐寒性のないシクラメンであっても、晴れた日の暖かい日中であれば、
外に出すことができます。
むしろ、暖かい日に外に出して日光浴をさせることで、日照不足を解消し、
葉数や花数を増やし、新しく出てきた新芽を育てることができます。
ただし、この場合はタイムリミットが存在します。
冬は日が暮れると、気温が一気に下がります。
日光浴させたまま放っておくと、気温の低下についていけずに、
株が傷むことがあります。
日光浴をさせる時は、10度以上の気温になったのを確認してから外に出し、
日が暮れる前には室内に取り込むようにしましょう。
■参考
・ガーデンシクラメンの育て方
・ガーデンシクラメン 花をたくさん咲かせるには?
・ガーデンシクラメン 寄せ植えのコツ
・冬の寄せ植え|ガーデンシクラメン&ビオラ
・シクラメンの育て方 しおれるときは?
・ガーデンシクラメン 冬の育て方のコツ
・ガーデンシクラメン 夏の育て方のコツ
・ガーデンシクラメン 花が咲かない
・ガーデンシクラメン 花が倒れるのは?
・ガーデンシクラメンの用土は?
・ガーデンシクラメン 葉が枯れる理由は?
・ガーデンシクラメン 葉組み
・原種シクラメンの育て方
>>シクラメンの花を各種見てみる
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