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寒さに当たると甘みが増します


■ホウレンソウ 栽培データ

英名・学名 spinach・spinacia oleracea L.
形態 一年草
原産地 中央アジア、西アジア
草丈/樹高  20cm〜40cm
栽培難易度(1〜5)  2
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
特性・用途  耐寒性が強い、初心者向き



■ホウレンソウ 地植えの育て方

・栽培環境
日当たりの良い場所を好みますが、
多少日当たりの悪い場所でも育ちます。

日照不足になると、葉の色が悪くなり、生育が鈍りやすいので、
半日陰以上の日当たりは確保するようにしましょう。

暑さと酸性土が苦手なので、環境を整えてあげることが大切です。

・畑の準備
種まきを行う2週間以上前に、必ず畑の準備を済ませておくようにします。
まずは畝を作る場所を深さ20cm以上掘って、よく耕しておきます。

そこに1uあたり堆肥を2kg、化成肥料を80g〜100g、
苦土石灰を100g〜150g加えてよく混ぜます。

ホウレンソウは酸性土を嫌うため、
苦土石灰は必ず入れておきます。 


元肥として入れる化成肥料は、
窒素・リン酸・カリが同等(8:8:8など)のものを選びます。

土をよく混ぜたら、畝を作ります。
畝は、条間が10cm〜15cm、
株間が最終5cm〜8cmくらいになるよう計算して、幅と長さを決め、
高さ10cmのものを作ります。

・種まき
ホウレンソウは、3月〜5月の春まきと、9月〜10月の秋まきが可能です。
ただし、ホウレンソウは寒さに強く冷涼な気候を好むことと、

春まきは、トウ立ちしやすくなることから、
春まきよりも秋まきの方がおすすめです。

種はすじ播きにするため、畝に播き溝を作ります。
播き溝は、板や支柱などを使うと、簡単にまっすぐ作れるので便利です。

条間10cm〜15cm、深さ1cmの播き溝ができたら、
1cm〜2cm間隔に種を置いていきます。

種を置き終わったら、種に土をかぶせます。
土の表面を軽く叩いてなじませた後、
最後に水をたっぷり与えておきましょう。

ホウレンソウは播き時が比較的長く、栽培期間が短いため、
長期間収穫するために、播き時をずらすのがおすすめです。 


ホウレンソウを栽培するスペースを、半分や三分の一ずつなどに区切り、
2週間から1か月ずらして種を播きます。

こうすると、一度に収穫期がきて消費に困りにくくなり、
さらには収穫の時期もずれるので長くホウレンソウを楽しむことができます。

・間引き
ホウレンソウの株がしっかりと生長するために、
間引きをして株間を広げましょう。

発芽して、1枚芽の本葉が出始めたら間引きを行います。
生育の悪いものを間引き、株間が3cm〜4cmくらいになるようにします。

間引きの時、根が絡んで引き抜くのが難しい場合は、
無理せず地際をハサミで切るようにします。

ホウレンソウは株間が狭くてもそれなりに育てられるため、
間引きは1回でも良いですが、
少し大株にしたい場合は2回目の間引きを行います。

本葉が3枚〜4枚になったら、生育の悪いものを間引いて、
株間が5cm〜8cmくらいになるようにします。
間引いたホウレンソウは、おひたしや汁の実に美味です。

・水やり
発芽するまでは、あまり土を乾かさないように注意します。
発芽して本葉が見える頃には、あまり神経質にならなくても、
降雨だけでもつことが多いです。

もし長い間雨が降らず、土が乾いていたら、
たっぷりと水を与えます。


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肥料切れのサインを見逃さないようにします


・肥料
ホウレンソウは栽培期間が短いため、元肥だけでも育ちます。
けれど、生育具合によっては、途中で肥料切れを起こすことがあります。

葉の色が全体的に薄くなってきたら、肥料切れのサインです。
規定通りに薄めた液体肥料を水代わりに与え、様子を見ます。

ここで注意したいのは、葉の色が薄くなった原因です。
ホウレンソウの葉色が薄くなってくる原因は、
日照不足や酸性土で育てているからということもあります。

肥料切れではないのに肥料を与えると、
余計に元気がなくなり、枯れてしまうこともあります。

・収穫
草丈が20cm〜30cmほどになったら、収穫できます。
大きく育った株から収穫しましょう。

収穫する時は、株元を両手でしっかりと持ち、根ごと引き抜きます。
種まきから収穫までの日数は、品種や時期により違いますが、
だいたい30日〜50日ほどで収穫できるようになります。

同じ秋播きで同じ品種でも、
9月頭に種をまいたものと10月頭に種をまいたものとでは、
9月に種をまいたものの方が早く収穫できます。


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■病害虫

ホウレンソウには、葉を食害する様々な害虫がつきます。
新しい芽をくいつくすナメクジ、
葉の裏にびっしりとついて汁を吸うアブラムシ、
大事な葉を食べてしまうヨトウムシなどの幼虫類。

他にも、葉の内部を食害するハモグリバエ(エカキムシ)などが、
つくことがあります。

いずれもついてしまってから防除するのは難しく、
食害に合ったホウレンソウを積極的に食べようとは思えません。

できることなら最初から害虫対策しておくのがいいでしょう。
種まきが終わった後、すぐに防虫ネットや寒冷紗を、
畝全体にかぶせておきましょう。

畝をまたぐようにU字型の支柱を設置し、
その上からネットをかぶせて端を結んでおきます。

結んだ端は、浮かないように固定ピンで地面に固定しておきます。
さらに、ネットが風で飛んでしまわないように、
端に土をかぶせておくと重石代わりになります。

ネット類は水も風も通すため、そのまま水やりや追肥が行えます。
間引きや収穫の際は、ネットをいったんはずして作業し、
また同じようにかぶせておくようにしましょう。

ネットをかぶせておくことで、簡単な防寒にもなります。
ホウレンソウは寒さに強いですが、冷たい強風に当たると、
葉が硬くなったり、葉先が黄色く傷んだりすることがあります。

ネットをしておくと、それが軽減できる上に、
防虫にもなるので、一石二鳥です。


■ホウレンソウのおいしい食べ方

ホウレンソウは、サラダやおひたしにすると、その特別なおいしさがわかります。
あえ物、鍋物、炒め物など、なんでも使えます。
ホウレンソウは、バターやチーズを使ったお料理にも、ぴったり!
裏ごしして、スパゲティーで食べるのも、美味です。

■参考
・秋まき野菜 秋植え野菜の栽培
・ホウレンソウ プランターの育て方
(2015.09.20改訂)
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