
冷凍チューリップという名を聞いたことがありますか?
その名の通り、冷凍、あるいは冷蔵処理を行ったチューリップ球根のことです。
少し前まではとても珍しい商品で、あまり目にすることはありませんでしたが、
最近はホームセンターや園芸店などでも見かけるようになってきました。
冷凍チューリップのしくみや育て方についてまとめました。
[冷凍チューリップ 育て方]
■冷凍チューリップとは?
冷凍チューリップは、通常のチューリップの球根とは異なり、
冷凍や冷蔵の処理を済ませたチューリップの球根を指します。
一般的なチューリップの育て方だと、
秋に球根を植え付け、4月〜5月頃に花を咲かせます。
ところが、冷凍チューリップは、植え付け時期は秋〜初冬になりますが、
開花が12月下旬〜翌年1月、あるいは早春頃と通常と比べるとかなり早くなります。
これは、チューリップの球根に、疑似的な冬を感じさせることにより、
開花までの時間を短縮させているためです。
チューリップの球根は、冬の寒さを経験しないと、開花のスイッチが入りません。
これを冷凍処理や冷蔵処理を行うことで強制的に冬を感じたことになり、
植え付けて暖かい場所で管理すると、春と勘違いして花が咲くとう仕組みです。
春は徐々に気温が上がる季節のため、開花した後に高温の日が続くと、
開花期が短くなることがあります。
それに比べ、早春の頃に咲く冷凍チューリップは、
開花した後も涼しい環境が長く続くため、開花期間が長くなる傾向にあります。
できるだけ長い期間、キレイなチューリップを見ていたいという方には、
ぜひ試してみていただきたい球根です。
植え付け時期になると、ホームセンターや園芸店、インターネット通販などで、
すでに冷凍処理済みの球根を購入することができます。
名前はお店によって異なり、冷凍チューリップの名で売られていることもあれば、
アイスチューリップ、ミラクルチューリップという名で販売されることもあります。
通常のチューリップ球根に比べると高価ですが、
早い時期にチューリップの花を観賞できるため、その価値は十分にあります。

季節が来て咲くチューリップも美しいですが
■冷凍チューリップの咲かせ方
冷凍チューリップは、お店で購入すると少し高価ですが、
自分で処理を行うこともできます。
方法は2通りあり、1つは冷蔵で処理する方法で、
もう1つはポットに球根を植え付けた状態にしてから冷凍処理する方法です。
ただ、かなり長期戦になり、球根を早いタイミングで入手する必要があります。
しかも失敗する可能性もかなり高い上に、
処理を行う期間は品種によって異なる場合もあるため、
チャレンジしても、うまく行かないこともあります。
自宅で育てて掘り上げたチューリップが余っている場合は、
少量から試してみるのも良いかもしれません。
また、冷凍チューリップは、植え付け後そのままでも良いというわけではありません。
チューリップの開花スイッチを入れるため、冬を感じさせる処理は済んでいるので、
次に必要となるのが春と感じることです。
春と感じることができなければ、冬の延長としてとらえてしまうため、
開花が促進されません。
春を感じさせるためには、日当たりと気温が必要となります。
冷凍チューリップを植え付けた鉢やプランターを、
できるだけ日当たりの良い場所に置くようにします。
暖房のついていない、日当たりの良い室内に置いたり、
戸外でも簡易的な温室を準備して置いておくと、
早くに開花する可能性が高くなります。
特に、積雪量が多い地域や、冬に気温がかなり下がる寒冷地では、
暖かい場所を選んで管理するようにしましょう。
■冷凍チューリップ 販売店
近くの販売店で冷凍チューリップを見かけない、
あるいは確実に手に入れたいという場合は、インターネット通販が便利です。
インターネット通販であれば、冷凍チューリップを扱っているお店も多いので、
ぜひ覗いてみてください。
中には個数やセット数が限定されている予約のみの販売ということもあるので、
早めにチェックしておきましょう。

◎タキイネット通販
タキイから販売されているのは、
6種類の冷凍シューリップがセットになったものが2種類です。
よくある赤・白・黄の単色だけではなく、
変わり咲きや配色が美しいものがセットになっています。

◎サカタのタネ オンラインショップ
サカタのタネでは、セットになっているものと短品種のものとがあるので、好みで商品を選ぶことができます。
取り扱っている品種も多いので、どのようなニュアンスの寄せ植えにも合うものがみ使えりそうです。

◎楽しいガーデニング生活『なごみ』
こちらのお店では、観葉植物やギフト用のプラントなどを販売しています。
冷凍チューリップは冬咲きミラクルチューリップという名前で販売されていて、
品種は10種類の中から選べます。
10球単位か100球単位で購入できるため、
花壇など広い場所に植え付けるためにたくさんの球根が必要な方にもお勧めです。