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一番花が見えたら定植するのが安心です


トマトの苗を定植する時期には、適期があります。
一般に、トマトの植え付けは、ゴールデンウィーク前後とされます。

種を播き育苗し定植する場合も、苗を購入して定植する場合も、
この定植適期に植え付けができるかどうかで、
その後のトマトの生育が違ってきます。

若苗と熟苗など苗の状態から判別する、
トマトの定植適期の、目安についてご紹介します。


[トマト 定植適期]


■若苗と熟苗

トマトの苗には、大きく分けて2つの種類があります。
1つが若苗、もう1つが熟苗です。
まずはそれぞれがどのような苗なのかをご説明します。


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まだ小さいですが、セル苗での種まき


・若苗(セル苗)
若苗は、セル苗とも呼ばれています。
セルトレーを使って種まき〜育苗されたもので、
根鉢の入る部分が小さいため、根鉢が根でいっぱいになる期間が短いです。

その分、株自体も若いため、若苗として販売されています。
トマトの熟苗に比べると、本葉の枚数が少なく、
一段目の花房も見えていないことが多いです。

若い分、根の生育も旺盛なので、
定植後の根の活着が早く、樹勢も強くなる傾向があります。 


定植後の株作りがしっかりと行われるため、
栽培後半になってからもスタミナが続きます。

ただし、樹勢が強い分、空洞果や実の花落ち部分が大きくなったり、
尻ぐされなどの症状が出る可能性も高くなります。


*より詳しくは、「トマトダイレクト(直接定植)セル苗でつくりこなす―根系を活かして安定生育」 若梅 健司 著 をご覧ください。


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3号のポット苗


・熟苗(ポット苗)
一般的には3号サイズのポットを使って、種まき〜育苗された苗を指します。
セルトレーよりも土がたくさん入るので、
根鉢が回るのが遅く、大きめの苗になるのが特徴です。

ポットに入った苗なので、ポット苗と呼ばれることも多いです。
ホームセンターなどで見かけるトマト苗は、熟苗であることが多いです。

熟苗は、若苗に比べて育苗日数が長く、その分株も大きく育ちます。
本葉の枚数も多く、一段目の花房がついていて、開花している場合もあります。

若苗に比べると、樹勢が強すぎず大人しいので、樹ボケの心配が少ないです。
また、安定した樹勢により、尻ぐされや空洞果の発生が少ない、 

というメリットもあります。

トマトの花房の低い段の着果・実の肥大は良好ですが、
栽培後半になると成り疲れを起こすことが多くなります。



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シシリアンルージュのポット苗、花芽がなんとなく分かるので植え付けました(2017.05.04)


■若苗と熟苗の定植適期

若苗と熟苗、それぞれにメリットやデメリットがあり、
どちらを定植するのか悩むところです。

トマトの苗を購入する時の基準の中には、
花が咲いている、あるいは蕾がついているといった表現があります。

育苗した苗を定植するタイミングの目安にも、
育苗日数が何日経ったもの、などと表現されていることがあります。

実際には、育苗した日数だけではなく、葉の枚数や蕾の大きさなどによって、
目の前の苗が定植適期かどうかを判断します。 


樹勢の強弱が品種によって異なりますし、
作型によっても育苗日数が異なるので、注意が必要です。

・若苗(セル苗)
若苗を定植する場合、抑制栽培なら育苗日数28日〜30日が基準となります。
ただ、育苗環境などによっては、この限りではありません。

若苗を定植する時、花芽は目には見えていないことがほとんどです。
トマトは第一花房を着果させることが重要なので、
第一花房が発生していない株を定植するのは、ちょっと不安になります。

実は、トマトは目に見える状態よりも少し先まで、すでに生長しています。
第一花房は、葉が11枚くらい出たところで、目に見えますが、
実際は本葉が3枚〜4枚出たところで、すでに発生するのが決まっています。
これを「分化」と呼びます。

つまり、トマトは葉が数枚の時点で、第一花房を分化させているのです。
花芽分化の終わった本葉4枚以上の若苗は、定植適期ということになります。 


すでに花芽分化が行われている苗なら、
定植後に花芽ができずに困る可能性が少なくなります。

ただし、定植後に灌水しすぎると、
生長が暴走してしまい、樹ボケとなることがあるので注意しましょう。

・熟苗(ポット苗)
熟苗の場合は、目に見えている蕾の状態と育苗日数で、
定植適期かどうかを判断します。

抑制栽培の場合は、種まきから30日〜35日経ったものが目安です。
促成栽培なら、50日以上かかる場合もあります。

いずれにしても、第一花房の蕾が米粒大以上になったら、定植適期です。
ただし、ポットが3号サイズの場合、あまり長くまで苗を放置してしまうと、
今度は老化苗となってしまうので、適期を逃さないように注意しましょう。

トマトの花房は同じ方向につきますので、多くの苗を植える場合、
作業しやすいように、花房の向きをそろえると後々の管理が楽です。


■参考
・大玉トマト プランターの育て方
・大玉トマト 地植えの育て方
・フルーツトマト 育て方
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