葉牡丹 プラチナケール
ハボタンの中でも、ひときわ美しい輝きを放っているのが、
「プラチナケール」と呼ばれている品種です。
実はプラチナケールは、品種そのものの名前ではなく、
タキイが改良、固定した新しいジャンルのハボタンの総称です。
従来のハボタンにはなかった特徴を持つプラチナケールの、
特徴と育て方のポイントをご紹介します。
[葉牡丹 プラチナケール]
■プラチナケールの特徴
ハボタンは、古くから日本で親しまれてきた植物ですが、
プラチナケールはその一歩先を目指した品種群です。
ハボタンの葉には、通常細かい粉状の「ブルーム」が付着しています。
ところが、プラチナケールにはそのブルームがありません。
さらに、葉には自然と光沢がつき、葉自体が輝いているような美しさがあります。
それまではマットな質感と印象しかなかったハボタンが、
金属のようなメタリックな光沢を持つ、華やかな存在へと変化しました。
豪華で見栄えのするプラチナケールですが、生まれた経緯は堅実で地道です。
タキイのハボタン圃場の中で、色鮮やかな個体を発見したところから始まります。
鮮やかな色をした個体を、なんとか固定化しようとしたのですが、
ブルームのない系統には、劣性の性質が多くあり、
それを克服するのが最も困難な問題だったそうです。
15年という長い年月を経て、ようやくプラチナケールは誕生しました。
現在はプラチナケール(照葉ハボタン)の生育技術は、タキイの特許となっています。
タキイが出しているプラチナケールの代表品種は、
白系のルシールバニラと赤系のルシールワインがあります。
品種名に使われている「ルシール」は、スペイン語で光るという言葉を指すそうです。
プラチナケールの寄せ植え
■プラチナケールの育て方のポイント
プラチナケールを育てる時に注意しておくべき点がいくつかあります。
・病害虫
プラチナケールは、コナガやベト病の発生が多くなりやすいので、予防に徹します。
日当たりや風通しなどの生育環境を整えるのはもちろん、
時には薬剤を使っての防除も考慮する必要があります。
・着色と肥料
プラチナケールは、一般的なハボタンに比べて着色が早いのが特徴です。
しかも着色した後の管理によっては、色が褪せることがあるので、注意が必要です。
肥料切れを起こすと、プラチナケールの特徴である葉のツヤが減ってしまうので、
着色が始まる1ヶ月前までは、肥料が切れないように注意しておきます。
最低気温が12度〜13度を下回るようになったら、株自体が発色の準備に入ります。
その後、1ヶ月経った頃に着色が始まるので、それを目安として管理しましょう。
着色が始まる頃、肥料が効きすぎていると色戻りしやすくなるので、
控えめにしておくのがポイントです。
どうしても着色直前に肥料を効かせたい場合は、
効果が早く切れる液体肥料を使うと良いでしょう。
・ハウス内の温度
気温の影響を受けやすい性質があります。
ハウスで栽培する場合、着色準備に入った後は、
日中の気温が高くなりすぎないようにします。
晴れた日の日中は、ハウスの裾や肩の部分をあけ、
換気させて気温を調節するようにしましょう。
■参考
・ハボタン 寄せ植えのコツ
・ハボタンのプランター栽培
・ハボタン(葉牡丹)の育て方|年末年始の購入株を毎年楽しもう♪
・ハボタンを簡単に増やす方法は?
・踊り葉牡丹の育て方は?
・ミニハボタンの育て方
・パンジー 寄せ植えのコツ|合わせやすい植物たち
・ガーデンシクラメン 寄せ植えのコツ
・ハボタン 室内での育て方
・ハボタン 冬の育て方
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