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「葉牡丹 初紅(はつべに)」は、F1で高性種のハボタンです


お正月の飾りに欠かせない、切り花用のハボタンですが、
丈があるので、寄せ植えなどにも映える品種です。

タキイから販売されている初紅の
特徴と育て方のポイントとコツをご紹介します。 



[葉牡丹 初紅]


■初紅の特徴

「葉牡丹 初紅」は、切り花用品種で、茎がよく伸びるのが第一の特徴です。
草丈は60cm〜70cmほどにまでなるので、
切り花としては申し分ない長さが確保できます。


さらに、お正月用の門松や寄せ植えなどの素材としても使うことができます。
葉が小さめでよく詰まって重なるので、小ぶりでころんとしています。

草丈の高さを生かし、後方に入れることができますが、
葉が小さめなので派手すぎず上品なところも嬉しいです。

葉色は、中心は明るめの濃い紅色をしていて、
外側の葉にはそこに緑を足したような色合いです。


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葉牡丹 冬紅


同じシリーズの仲間に「冬紅」という品種があり、
草丈などよく似ていますが、初紅の方が葉色が全体的に濃い印象です。

以前は紅白のはっきりとしたハボタンが人気でしたが、
冬の生け花、寄せ植えや花壇の素材にハボタンは欠かせない存在となり、
初紅のようなシックな濃い色合いも人気が高まっています。 


初紅はF1品種なので、花後の種を採っても、同じ性質の品種が育つとは限りません。
初紅として完璧に同じ品質の株を育てたい場合は、
必ず新たに種を購入して育てるようにします。


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高性種は、切り花はもちろん、丈の長さを活かして寄せ植えにしても美しいです


■初紅の育て方のポイント

「葉牡丹 初紅」をしっかりとした高さに育て、葉色をキレイに出させるためには、
いくつかのポイントとコツがあります。

・播き時を守る
初紅に限らず、切り花用品種のハボタンは、播き時を守ることが、
茎をしっかりと伸ばすことにつながります。

初紅の播き時は、7月中旬〜7月下旬頃です。
7月を過ぎると、生育が遅れてしまい、定植時期や切り花として使う時までに、
茎が伸びずに終わってしまうことがあります。 


・茎をまっすぐ伸ばす
寄せ植えや花壇などに使う場合も、切り花として使う場合も、
できるだけ茎をまっすぐにしておいた方が、見た目が良くなります。

茎をまっすぐ長く伸ばすためには、茎が倒れてしまわないようにしてあげる必要があります。
茎が伸び始めた時、株元がぐらつくと曲がる原因となるので、
定植時には株元をしっかりと押さえておきましょう。

また、茎が長くなってくると、風の抵抗を受けやすくなるため、倒れやすくなります。
強風による倒伏の心配がある場合は、必ず支柱などを使って支えてあげましょう。 


また、スラっとした美しい茎に作りたい場合は、
本葉が15枚〜20枚くらいになった頃から、下葉を摘むようにします。

下葉を摘むことで風通しがよくなるので、茎がキレイに育ちます。

・10月下旬までに肥料を切る
ハボタンに共通したことですが、葉色がつきはじめる頃の、
10月下旬までに肥料が切れるように調整しておきます。


だいたい最後の追肥は、9月中旬〜9月下旬くらいになります。
緩効性の肥料だと、10月下旬までに肥料が切れずに残る場合があるので、
即効性気味の肥料を使うのがポイントです。

・結球させない
ハボタンは播き時が遅れて多肥で育てると、
途中で葉がキャベツのように結球してしまうことがあります。

ハボタンは確かにキャベツに似ていますが、
結球してしまっては、ボタンのような美しい葉姿を楽しむことができません。

ハボタンらしい姿を楽しむためにも、播き時や追肥量には注意しましょう。

■参考
・ハボタン 寄せ植えのコツ
・ハボタンのプランター栽培
・ハボタン(葉牡丹)の育て方|年末年始の購入株を毎年楽しもう♪
・ハボタンを簡単に増やす方法は?
・踊り葉牡丹の育て方は?
・ミニハボタンの育て方
・パンジー 寄せ植えのコツ|合わせやすい植物たち
・ガーデンシクラメン 寄せ植えのコツ
・ハボタン 室内での育て方
・ハボタン 冬の育て方
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