豪華なシクラメン、購入して栽培していると、だんだんと花数が減ってきて、
株の中心の小さな芽が大きくならずに枯れていることがあります
また、つぼみがなんとか膨らんだとしても、そのまましおれることもあり、
花数がなかなか増えず、最初のような美しい株姿を保つことができません。
シクラメンのつぼみがしおれるのには、どのような原因があるのでしょうか。
またガーデンシクラメンでも、つぼみがしおれることがあります。
原因の中には、シクラメンとガーデンシクラメンに共通するものも多いので、
つぼみがしおれる5つの原因をチェックしてみてください。
シクラメンは日照不足で調子を崩すことが多いです
*透明フィルムは猫除けです
1.日照不足のため
シクラメンは耐陰性があると考えている方がいますが、耐陰性はあまりありません。
夏の間は直射日光を避けますが、シーズン中はむしろ日向に置き、
できる限り日光浴をさせてあげます。
これはシクラメンもガーデンシクラメンも共通しています。
日照不足になると、様々な不調が出るようになり、
つぼみが育たなかったり、しおれてしまったりする症状が出ることがあります。
大型のシクラメンの場合は、室内で管理することが多いですが、
日中の気温が10度以上の晴れた日は、戸外に出して日光浴させると、
日照不足をかなり軽減することができます。
また、室内でも、できるだけ日当たりの良い窓辺などに置くことで、
日照不足になるのを軽減することができます。
ガーデンシクラメンを地植えにする時は、日当たりの良い場所に植え付け、
鉢植えにする場合は、日向に置くようにしましょう。
肥料不足、肥料切れに注意します
2.肥料切れしている
シーズン中のシクラメンは、次々と葉芽と花芽を形成し育ちます。
株を大きくしたり、花を咲かせたりすることは、とても体力を使います。
肥料が切れたままになると、体力不足で生育が悪くなったり、
つぼみが上がってきても、そのまましおれてしまうこともあります。
定期的に追肥をしてあげることで、不足した養分を補うようにします。
ただし、肥料の与えすぎは、逆にシクラメンの調子を悪くします。
ガーデンシクラメンの場合も同じなので、肥料切れにならないように追肥し、
多肥にならないよう適量を与えるようにします。
特に、9月頃〜翌年の5月頃までは生育期なので、肥料切れがないようにします。
追肥をする時は、粒状のものよりも、液状かタブレット状のものが便利です。
規定量よりやや少なめに与えるのがコツです。
アブラムシにも注意してくださいね
3.害虫がいる
シクラメンにはつきやすい害虫がいくつかあり、
害虫の被害でつぼみがしおれることがあります。
室内管理が多くなる大型のシクラメンでは、シクラメンホコリダニ、
戸外での管理が多いガーデンシクラメンの場合は、
ヨトウムシやナメクジによる被害で起こることが多いです。
シクラメンホコリダニの場合は、高温乾燥期に発生することが多く、
風通しの悪い環境では、さらに悪化することもあります。
できるだけ風通しが良い状態を保ち、
シクラメンホコリダニが寄生するセントポーリアなどは、近くに置かないようにします。
ガーデンシクラメンのヨトウムシとナメクジは、防除がなかなか難しいのですが、
薬剤などを使うことで、ある程度は予防することもできます。
ヨトウムシの場合は、昼間に本体が見当たらないこともありますが、
糞が落ちている場合は、どこかに潜んでいます。
夕方以降に探してみると見つかることがあるので、
昼間に見つけられない時は、夕方以降にも探してみましょう。
花ガラ、葉ガラを摘むと、病気にもかかりにくくなります。
4.室温が高過ぎる
寒さに弱い大型シクラメンの場合は、室内での温度管理が重要となります。
シクラメンは寒さに弱い=暖かくしておいた方が良い、
と思われがちですが、実は温度差に弱いです。
もともとシクラメンは冷涼な気候を好むため、暑さはむしろ苦手です。
室温が高くなりすぎると、花が咲かずに萎れるだけでなく、
休眠の準備が始まってしまうこともあります。
日中は20度を超えず、夜間は10度を切らない場所が理想的です。
暖房のついた部屋では、シクラメンには暑すぎることがあるので、
室温の調整には気遣ってください。
ガーデンシクラメンは、基本的に戸外で栽培管理するので、
室温に関してはあまり関係ありません。
水耕栽培もていねいに土を除き植えてあげます
>>シクラメンの水耕栽培
5.ストレスにあった
シクラメンを購入し、部屋に飾ったけれど、
つぼみがしおれてしまった、という話を時々聞きます。
シクラメンが環境の変化によって強いストレスを受けたことが原因で、
花やつぼみ、葉などがしおれてしまうことがあります。
農家で育苗中、シクラメンは環境の整った温室で育っていることが多いです。
そこから出荷され、まず1度目の引越しを経験します。
店舗に並べられ、購入されて家に持ち帰られることで、2度目の引越しを経験します。
短期間に、温度や湿度など環境の違う場所に何度も引越しをすると、
シクラメンは、ストレスが重なり、とても疲れてしまいます。
1週間〜2週間ほど、室内の涼しい場所で栽培管理することで、
環境に慣れて、また花を咲かせるようになります。
ガーデンシクラメンの場合は、環境変化のストレスでしおれることは少ないですが、
寄せ植えや花壇に植える前に3〜7日間、
ポットのまま新しい環境に慣らすと、その後元気に咲いてくれます。
■参考
・ガーデンシクラメンの育て方
・ガーデンシクラメン 花をたくさん咲かせるには?
・冬の寄せ植え|ガーデンシクラメン&ビオラ
・シクラメンの育て方 しおれるときは?
・ガーデンシクラメンの植え替え
・正月の寄せ植えの作り方
・パンジー 寄せ植えのコツ|合わせやすい植物たち
・ガーデンシクラメン 寄せ植えのコツ
・ハボタン 寄せ植えのコツ|合わせやすい植物たち
・クリスマス 寄せ植えのコツ
・チューリップ 寄せ植え
*シクラメンのわかりやすい育て方なら↓
>>シクラメンの育て方.net