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枝垂れ梅、早くみたいですね


11月になると、だんだんと寒い日が多くなってきます。
晴れた昼間は暖かいですが、夕方にぐっと気温が下がって寒くなります。

11月のウメは、掘り上げや植え付けなど、
次のシーズンへ向かうための大切な作業が多いです。 

[ウメの育て方 11月]


■基本の栽培管理

・ウメの状態
11月に入って気温が低くなると、ウメの葉も色を変えます。
紅葉というよりは黄葉し、11月下旬頃から落葉していきます。


真っ赤なモミジも素敵ですが、黄葉してはらりと落ちるウメの葉も、風情があります。
寒さで落葉する頃になっても、まだウメの根は少しずつ動いていますが、
動きは緩慢なので、水分も養分もあまり必要としません。

・水やり
地植えの場合は、よほど雨が降らずに乾かない限りは、水やりの必要はありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いて白っぽくなったら、
鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えるようにします。

雨の当たらない場所に置いている場合は、土が乾燥し過ぎないように注意しましょう。
反対に、雨の当たる場所なら、ほとんど水やりは必要ありません。

・追肥
地植えの場合、ウメの木の周りに他の花や野菜を育てている場合は、
そこから肥料成分が流れている場合が多いので、特に追肥をする必要はありません。

ただ、他に何も植物を育てていない場合は、追肥しておくと良いでしょう。
追肥する肥料の量は、樹冠直径によって異なります。

また、株の状態によっても肥料の量を調節します。
あまり実のなっていない株は控えめに、実を多くつける株は多めにするのがお勧めです。

鉢植えの場合は、追肥の必要はありません。

・病害虫の予防
カイガラムシが多く発生する場合は、マシン油乳剤を6%の薬液を散布します。
時期は11月中旬頃がお勧めです。

ただし、薬害が出る可能性があるので、
発生が多い枝にだけ部分的に散布するようにします。


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カイガラムシに注意します


■その他の作業

・苗の掘り上げ
接ぎ木や挿し木にしておいたものは、発根して植え付けが可能になっています。
11月下旬までに植え付けを行えば、その後は肥培して育てることができます。

購入した苗のうち、接ぎ木1年生の苗は、1本の棒状になっていることがほとんどです。
接いだ部分から70cm〜80cmの高さのところで切って、植え付けに備えておきましょう。

・植え付け
幼木や苗木の植え付けは、11月から3月頃まで可能です。 

特に11月〜12月までに植え付ければ、その後の根付きと根張りが良くなるので、
今のうちに植え付けておくのがお勧めです。

ただし、成木に関しては、2月中旬〜3月に植え付けるようにします。

植え付ける時は、必ず根を乾かさないように注意します。
植え付け2時間〜3時間前から水につけておくと、水が上がり、根付きやすくなります。

植え付ける時、植え穴を掘ったりするのに、意外と時間がかかることがあります。
この間に根が乾いてしまうと、根が傷んで根付きにくくなったり、
回復に時間がかかることがあるので注意しましょう。

・剪定
本来は12月に入ってから剪定しますが、
落葉したら、11月のうちでも剪定が可能になります。


・種まき
ウメは種から繁殖することができます。
発芽するためには、1ヶ月〜2ヶ月ほど6度〜7度以下の低温に当たる必要があります。

11月頃に種をまいておけば、自然と寒さに当たって発芽するのでお勧めです。
種は十分に給水させ、膨らませてからまくようにしましょう。
種のまき床は、冬の間に凍らないようにしておきます。

・防寒
ウメは寒さに強いですが、寒冷地など寒さが厳しい地域では、防寒をしておきましょう。
おもな枝や幹にワラや新聞紙を厚めに巻いておきましょう。
株元が凍らないよう、土を盛っておいたり、ワラを敷いておくのもお勧めです。



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落ち葉も混ぜて土壌改良をします


・土壌改良
地植えで育てているウメの場合、根は生長するにつれ広がっていきます。
根が広がれば木が大きくなり、充実していきます。

土壌改良しておくことで、ウメの生育が良くなるので、
生育が落ち着く今の時期に済ませておきます。

土壌改良は、幹から樹冠直径の半分くらい離れた場所に、
2か所〜3か所ほど穴を掘って行います。


深さ40cm、直径40cmの穴を掘り、
そこに落ち葉や生ごみ、苦土石灰などと土を層になるようにして入れます。

生ごみなどは足で踏んで、しっかりと押さえておきましょう。
必ず一番上が土になるように埋めると、生ごみや落ち葉などが腐植土となっていきます。

穴を掘る時に、少し根が切れることがありますが、今のうちなら問題ありません。
毎年、位置を変えながら土壌改良しておきましょう。

・とり木の切り離し
6月頃にとり木の処理をしておいたものは、切り離し作業が可能になります。
根がミズゴケから見えるくらいにまで出ているものは、切り離して植え付けます。 


もし発根している量が少なければ、切り離さずに様子を見ます。
完全に落葉してしまった後よりも、
まだ緑色の葉が残っているうちに切り離しておくと、
植え付けた後の生育が良くなります。

■ウメの育て方 11月のポイント
1.寒さに備えて、必要な場合は防寒対策をしておきましょう
2.幼木や苗木は植え付けの適期なので準備しておきます
3.厄介なカイガラムシ対策にマシン油乳剤を散布します 


■参考
・梅の木の育て方
・しだれ梅の育て方と剪定
・ウメ 咲かない理由は?
・ウメの木 実がなるまで
・ウメの木 実がならない理由は?
・ウメの木の消毒は?
・ウメ 挿し木の方法
・ウメの木の手入れ
・ウメの育て方 1月
・ウメの育て方 2月
・ウメの育て方 3月
・ウメの人工授粉
・ウメ 盆栽の育て方
・ウメ 苗木購入のコツ
・ウメ 種からの育て方
・ウメの肥料
・ウメ 鉢植えの育て方
・ウメの病気|症状と対策
・ウメの害虫|種類と対策
・ウメの摘果は?
・ウメ 品種の選び方
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