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元気に芽吹いてきた山椒(4月20日)


山椒が鉢植えにしてあると便利ですが、
山椒は、少し神経質で繊細です、育て方をご紹介します。



英名・学名 japanese pepper、japanese prickly ash・zanthoxy piperitum
形態 多年草
原産地 日本、朝鮮半島
草丈/樹高  200cm〜500cm
開花期 3月下旬〜4月
収穫期 6月
花色 黄色(あまり目立ちません)
栽培難易度(1〜5)  4
耐寒性 普通
耐暑性 普通
特性・用途  葉に香りがある、実が収穫できる



■山椒 鉢植えの育て方

・品種選び
山椒は基本的には雌雄異株のため、
実をつけさせるためには雌株と雄株が必要になります。

最初から葉だけを楽しみたい、食用にするつもりがないのであれば、
雌株か雄株かどちらか1株だけ育てても問題ありません。

実を収穫したい場合は、必ず雌株と雄株の両方を育てます。
2株購入しても、それが雌株と雄株とは限らないので注意しましょう。

スペースの問題などで2株育てるのが難しい場合は、
朝倉山椒という品種であれば、1株で実をつけることができます。


・栽培環境
山椒は強い直射日光が苦手なので、特に西日には当てないようにします。

日当たりは良い場所でないといけないというわけではありません。
半日陰くらいの日照があれば、問題なく育ちます。

土が乾燥することを嫌うため、夏場などは特に西日を避け、
午後からは日陰になるような場所で管理するようにします。

環境の変化に弱いので、置き場所を変えると枯れこむことがあります。


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鉢植えで山椒があると便利です


・植え付け
山椒の植え付けは、12月〜3月が適期です。

ただ、あまり寒い時期に植え付けをすると、
根付いていない時に強い寒さに当たって、根を傷める原因になります。

植え付けをする時は厳寒期を避けた方が無難です。

鉢の大きさは、購入した苗の大きさによって合ったサイズが異なります。
購入した苗の根鉢よりも、二回りほど大きい鉢を選ぶようにしましょう。

山椒は環境の変化に敏感で、根を触られるのが苦手なため、移植を嫌います。
また、土が乾燥するのも苦手なので、できれば小さい鉢よりも、
少し大きめの鉢に植え付けるようにします。

植え付けに使う用土は、市販の培養土でも問題ありません。
自分で土を配合する場合は、赤玉土5に腐葉土4と、
パーライトか砂を1加えてよく混ぜたものが良いようです。


赤玉土は苗が小さければ小粒を、
ある程度大きいものであれば中粒を使うようにすると良いでしょう。

鉢の底には必ず鉢底石を敷きます。
山椒は乾燥を嫌いますが、過湿もよくありません。

鉢底石を入れることによって、排水が良くなるので、
底が隠れる程度の鉢底石を入れておきましょう。

また、鉢の水抜き穴が大きい場合は、
鉢底ネットを敷いてから鉢底石を入れるようにします。

植え付ける時は、苗の根鉢を崩さないように注意します。
植え付け前に、ポットに入った苗に水を与えておくと、根鉢が崩れにくくなります。

浅植えにならないよう植え付けたら、
鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水を与えておきましょう。

・水やり
山椒は水切れを起こすと、とたんに枯れてしまうことがあるため、
乾燥には十分注意します。


鉢土の表面が乾いたら、鉢の底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。
特に夏場は、気温が高くなって土が乾きやすくなります。

気を抜くとすぐに土が乾いてしまうため、
毎日土の状態をチェックしてから水を与えるようにしましょう。

・肥料
新芽を出す前の3月と、5月〜9月の枝が生育する期間に追肥を行います。
5月〜9月は、1ヶ月〜2ヶ月に1回くらいのペースで追肥をしましょう。

肥料は化成肥料よりも、有機質を主体にしたものの方が、
生育や実付きが良くなるのでお勧めです。


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山椒の実


・収穫
春に伸びてくる新芽を摘んで、料理に使います。
新芽を多く摘むと、株が弱ることがあるので、ほどほどにしておきましょう。

春に花が咲いた後、6月頃に実がなります。
実山椒として楽しむ場合は、まだ青い状態で収穫して調理します。

青い実をそのまま木につけておくと、そのうち熟して実が弾けます。
実が弾けたら、今度は皮の部分を収穫します。

収穫した皮は、はぜた実を取り除いてさらに乾燥させます。
十分に乾燥させた皮を粉にすると、粉山椒になります。

・剪定
山椒の剪定は、落葉期に行います。
山椒はあまり細かく刈り込むよりも、自然に任せた方が樹形良く育ちます。

ただ、風通しが悪くなると良くないので、
枝が混み合っている部分は枝数を減らしてすくように剪定します。

ただし、生育期間中に伸びた新しい枝には、
花芽がつくので、あまりたくさんの枝を切ると、実の収穫量が減ります。
新芽だけを楽しむ場合には、花の都合は特に気にしなくても構いません。
*剪定した枝で、容易に挿し木ができます。
>>山椒 挿し木時期と方法

・植え替え
山椒は移植を嫌いますが、鉢植えで育てている限りは、
どうしても植え替えの作業が必要になります。

2年〜3年くらい同じ鉢で育てていると、
鉢の中が根でいっぱいになり、根詰まりを起こします。

こうなると生育不良に陥ることがあるため、
一回りか二回り大きい鉢に植え替えて、根を広げるスペースを作ってあげます。

植え替えの適期は、植え付けと同じ厳寒期を避けた落葉中です。
根鉢をあまり触らず、今まで植えていたのと同様な土で植え替え、
同様の栽培環境にすると、根付きが良くなります。



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アゲハの幼虫に食害されることが多いです


■病害虫

山椒は土の乾燥を嫌いますが、同時に湿気すぎた環境も嫌います。
土の乾燥を気にするあまり、過湿にしてしまうと、
白絹病などのカビの仲間が原因の病気にかかりやすくなります。

植え付ける時の土は、水もちと水はけの良いものを使い、
土の表面が乾いてから水を与えることを徹底することで、
過湿になるのを避けることができます。

山椒はミカン科の植物なので、
ミカン類と同様にアゲハの幼虫に食害されることが非常に多いです。

アゲハ蝶の幼虫は、最初は小さいですが生長するにしたがって、
体の大きさもどんどん大きくなり、食べる量も増えていきます。

最初は葉先をかじる程度だったのが、一日で枝が丸坊主になることもあるため、春以降、幼虫を見つけたら必ず捕殺するようにします。

高層階のベランダなどであれば、飛来することも少ないですが、
絶対にないとは言い切れないので、こまめに点検しておくようにしましょう。

■参考
・サンショウ(山椒)栽培のコツ
・ちりめん山椒のレシピ、作り方
・山椒の佃煮の作り方 レシピ
・サンショウを枯らさないコツは?
・サンショウ 山椒の育て方と利用方法
・山椒の実がならない
・山椒の植え替えは?
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