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ハイビスカスは、鉢植えが管理しやすいです


英名・学名 hibiscus・hibiscus sp.
形態 常緑低木
原産地 ハワイ諸島、モーリシャス島
草丈/樹高  50cm〜500cm
開花期 5月〜10月
花色 白、赤、ピンク、黄、オレンジ、紫、茶、複色
栽培難易度(1〜5)  2
耐寒性 弱い
耐暑性 在来系:やや弱い、大輪系:弱い、コーラル系:強い
特性・用途  開花期が長い、花色が豊富



■ハイビスカス 鉢植えの育て方

・栽培環境
ハイビスカスは大きく分けて3系統に分けられます。
それぞれの系統によって、少しずつ性質に差があります。

在来系は、古くから栽培されている品種のため、
育てやすく花数が多いのが特徴です。

大輪系は、名前の通りとても大きな花を咲かせる品種群です。
花色も鮮やかなものが多く、大きさもあるため見応えがありますが、
少々弱いところがあります。

コーラル系は、他の2系統とは異なり、花がぶら下がったように咲くのが特徴です。
花数も多く生育も旺盛で、中には5メートル近くになるものもあります。
寒さには弱いですが、暑さには強いため真夏でも花を絶やしません。

いずれの系統も、基本的には日当たりと風通しの良い場所を好みます。
ただ、暑さに弱い在来種や大輪珠の場合は、
真夏は長時間の直射日光は避けた方が無難です。

また、どの系統も寒さにはあまり強くないため、
霜が降りる前に室内に取り込んで冬を越すようにします。
冬の間でも、15度以上を保ち、環境が良ければ室内で花を咲かせます。

・植え付け
植え付けや植え替えは、4月中旬〜5月頃が適期です。

あまり寒い時期に植え付けや植え替えをしてしまうと、
根が傷んだ状態から回復できずに弱ってしまうことがあります。
できれば暖かさが安定した頃に行うのが理想です。

植え付けや植え替えを行う時、用土は市販されている培養土でも良いですが、
根を傷めている間は、できるだけ肥料分が効いていない状態を作るため、
自分で配合するのがお勧めです。

ハイビスカスは水はけの良い土を好むため、
小粒の赤玉土7に腐葉土3や、小粒の赤玉土4と鹿沼土3と腐葉土3を、
混ぜたものなどを使います。

植え付け、植え替え後は、すぐに日当たりの良い場所に出さず、
1週間ほどは明るい日陰〜半日陰で管理します。
土の表面が乾いたらすぐに水を与え、あまり土が乾かないように注意しましょう。

ハイビスカスは根の生育が旺盛で、鉢植えはすぐに根でいっぱいになります。
1年〜2年おきに植え替えをしますが、鉢の底から根が出ている場合や、
土の表面を押すと硬く、細かい根が見える状態であれば、根詰まりを起こしています。

根詰まりを起こしていると、生育が悪くなって花付きが悪くなります。
そればかりか、状態が悪ければ株が弱っていき、そのまま枯れることもあります。
根詰まりをしていたら、必ず植え替えをしましょう。

植え替えを行う場合、一回りか二回り大きい鉢に植え替える鉢増しが基本です。
この時、5号サイズの鉢からいきなり10号サイズの鉢に植え替えるなど、
サイズを大きくし過ぎるのは、ハイビスカスにとっては良くないので注意します。

また、鉢のサイズをこれ以上大きくしたくない場合は、
根を整理して枝を剪定することで、鉢のサイズを変えずに植え替えることもできます。
>>ハイビスカス 植え替え


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フウリンブッソウゲ


・水やり
春〜秋の生育期の間は、土の表面が乾いたら水を与えます。
水を与える時は、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。

初夏以降、葉も茂って花も咲く頃になると、水の吸い上げが強くなります。
朝に水やりをしても、夕方には乾いていることがあるため、夕方にも水を与えましょう。

冬の間は、少し乾かし気味に管理します。
ただし、冬の間であっても開花している株は、
生育期と同じように、土の表面が乾いたら水を与えるようにします。

・肥料
生育期である5月〜10月は、追肥を行います。
月に1回、緩効性の固形肥料を鉢のサイズに合わせて与えます。
さらに開花している間は、液体肥料も併用すると、肥料切れの心配がなくなります。

冬の間、生育が止まっているようであれば、追肥の必要はありません。
生育期と同じように花を咲かせている場合は、同じように追肥を行います。

真夏になると、花を咲かせなくなることがあります。
暑さのせいで調子が悪くなることもあるので、その場合は肥料を与えるのを控えます。
無理に肥料を与えると、余計に株が弱り、最悪枯れることもあります。
>>ハイビスカスの肥料

・冬越し
在来系、大輪系、コーラル系、どの系統の品種も、寒さにはあまり強くありません。
在来系と大輪系なら10度〜12度、
コーラル系なら15度以上の最低気温を保つ必要があると言われています。


この最低気温が保てる地域でない場合は、
室内に取り込んで冬越しをさせる必要があります。

特に庭植えにしている株は、外での冬越しが難しいため、
鉢上げをして室内に取り込んだ方が安心です。

鉢上げをする場合は、10月上旬頃には作業を済ませておきます。
鉢上げをする時に、必ず根はダメージを受けます。

作業が遅れると、ダメージを回復できずに、寒い冬を迎えることとなります。
10月頃はまだ花を咲かせている株もあるとは思いますが、
ハイビスカスのためを思うなら、早めの作業が鉄則です。

鉢上げをした株も、鉢植えにしている株も、
室内に取り入れる前に剪定をしておきましょう。
剪定することで株が小さくなり、省スペースで済みます。
>>ハイビスカス 室内の冬越し
>>ハイビスカス ベランダの冬越し

・剪定
10月頃、室内に取り入れる前に剪定をしましょう。
枝を短くすることで、株がリフレッシュできます。

次の春は新しい枝を伸ばし、そこに花を咲かせるため、
三分の一〜半分くらい切り詰めても問題ありません。


秋に剪定をしなかった場合は、2月〜3月頃に剪定をしましょう。
冬の間にじわじわと伸び、枝が徒長することがあります。
こういった徒長枝や、伸びすぎている枝を切り戻して、春からの生育期に備えます。


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強剪定したハイビスカス


・増やし方
在来系やコーラル系であれば、挿し木で容易に増やすことができます。
大輪系は挿し木では増えにくいため、接ぎ木で増やします。

在来系やコーラル系を台木にし、そこに大輪系の枝を接いで株を作ります。
挿し木も接ぎ木も、暖かくなった5月頃が適期です。


■病害虫

室内で越冬中、カイガラムシやコナジラミがつくことがあります。
風通しの悪さから発生することが多いので、
できるだけ鉢と鉢の間をあけて、風通しを確保します。

春以降は、新芽や蕾にアブラムシがよくつきます。
数が少ないうちに捕殺するか、専用の薬剤を使って防除しておきましょう。
>>ハイビスカスの病気

■参考
・ハイビスカスの育て方
・ハイビスカス育て方 12ヶ月
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