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ウメの木を何年も育てていると、病気にかかってしまうことがあります。


病気の種類により、症状が出る時期や出方が違うので、
時期ごとにこまめにチェックし、異変がないかを調べておきましょう。

また、必要な時期に薬剤散布することで防除できるものもあります。


[ウメの病気|症状と対策]


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■黒星病

・症状
黒星病は、果実の表面に、褐色の斑点が出ます。
見た目が悪くなるだけなので、食べる分には特に問題はありません。

目立つのは果実にできる斑点ですが、よく見ると枝にも斑点が出ているはずです。
枝にできた病斑に菌が潜んだ状態で越冬します。

4月頃に枝に潜んでいた菌が繁殖を始め、雨などによって広がります。
そのため、低温で雨が多い時期に病気が広がることが多いです。

4月はウメの実が大きくなる頃なので、実に広がって病斑が出るといった状況です。
病斑は葉にも出ますが、見て分かるほどの病斑が葉に出ることは少ないです。

・対策
黒星病、毎年発生が多い場合は、薬剤を散布して防除します。
12月に石灰硫黄合剤を散布すると、予防になります。
また、4月中旬〜5月下旬に、2回〜3回に分けてキャプタン水和剤の600倍液や、ベンレート水和剤の2000倍液などを散布するのも効果的です。


■潰瘍病

・症状
潰瘍病(かいようびょう)枝、葉、実に赤褐色〜黒褐色の斑点ができます。
病斑の周りが赤くなるタイプと、水浸状になって中央が凹むタイプの病斑があります。

病斑部分から雨や風によって広がり、気孔や傷から侵入して感染します。
雨と強い風の吹きやすい、3月〜4月に感染が多くなります。

・対策
雨と風によって感染が広がるため、強風の吹く場所は避けて育てます。
移動が難しい場合は、防風ネットなどを設置して風を避けるようにします。

潰瘍病に感染した場合は、なかなか治療が難しいので、
できるだけ予防しておいた方がいい病気です。

感染した場合は、12月〜1月の休眠期に、石灰硫黄合剤を散布します。
さらに生育期である4月〜9月に、
抗生物質剤(アグレプト水和剤など)を散布するようにします。


■縮葉病

・症状
縮葉病(しゅくようびょう)4月〜5月頃、新芽が伸びはじめた時に、
葉が縮れたようになり、膨らんでくる症状が出ます。

縮葉病は、すべてのウメに発生するわけではなく、
豊後など特定の品種に発生する病気です。

膨らむ部分は、葉の端と決まっているわけではなく、
中央や縁など様々なところから発生します。

・対策
12月に石灰硫黄合剤を散布すると予防になります。


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■うどんこ病

・症状
うどんこ病は、葉や実に、白っぽい粉をふったような症状が出ます。
葉に症状が出る時と、実に症状が出る時では病原菌が違います。

実に症状が出た場合、最初は小さな白い斑点から始まり、
病状が進むと、広がった病斑は薄い茶色になり、実が割れます。

うどんこ病は、葉には雨の多い6月に症状がでやすくなりますが、
実の方は4月上旬〜5月上旬に症状が出始めます。

・対策
毎年発生する場合は、ストロビードライフロアブルなどの薬剤を散布して防除します。


■すす病

・症状
すす病は、7月頃、葉の表面がべったりと黒くなり、すすで覆ったようになります。
実にも黒いすすのようなものがつく症状が出て、染みのように残ってしまいます。

原因はアブラムシやカイガラムシが出す排泄物をエサとしている菌です。
カビの一種で、放っておくと増殖していきます。

葉が黒くなるだけならいいと思うかもしれませんが、
黒く覆われた葉は光合成ができなくなり、株が生育不良になることもあります。


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アブラムシ、カイガラムシを防除します


・対策
すす病対策は、とにかくアブラムシやカイガラムシを防除することです。
風通しや日当たりを確保し、発見した場合は捕殺します。
アブラムシやカイガラムシを防除する薬剤を使うのも効果的です。


■根頭がん腫病

・症状
根頭がん腫病は、根の先端や、地際などにがん腫というコブのようなものが出ます。
病気にかかった後、すぐに枯れることはありませんが、
徐々に生育が悪くなり、株が衰退していきます。

・対策
残念ながら、根頭がん腫病にかかって治癒できる薬剤がありません。


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ウメの木を観察して病気を早期に発見します


■葉炭そ病

・症状
葉炭そ病は、9月頃、葉先や葉の縁に、半円形の病斑があらわれ、
その部分から枯れこんでいきます。

大木になっている株であれば、被害が多少出たとしても問題ありませんが、
樹勢の弱い鉢植えなどでは、急速に広がってしまうことがあります。

・対策
葉炭そ病が、毎年発生する場合は、8月下旬〜9月上旬に2回〜3回にわけて、
トップジンM水和剤を散布すると予防になります。

■参考
・梅の木の育て方
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