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ウメなどの木を移植する時、
根回しをすることを聞いたことがあるでしょうか

根回しとはいったいどのような作業で、何故必要なのでしょうか。

こちらでは、ウメの木を移植する時の、根回しの方法を詳しくご紹介します。
他の庭木、果樹の根回しの方法も同様です。 

[根回しの方法]


■根回しとは?

ウメに限らず、木を地植えで育てていて、移植が必要になることがあります。
移植の理由はそれぞれですが、その時に必要になる作業が、根回しです。

根回しとは、簡単に言うと、根を故意に切り、
そこから新しい根を発生させる手法です。

地植えにしているウメは、想像以上に根を張っています。
移植のために、縦横無尽に伸びている根を、
丁寧に掘っていたのでは、時間がかかりすぎます。

かといって、移植の時に太い根をぶつぶつと切ってしまっては、
移植後に水分や養分を供給するための細根がないため、
根付かないどころか枯れてしまいます。

移植前に、根回しをして、株元に近い場所に細根を発生させることにより、
移植後も水分の供給ができるようになります。


大きく育った株であればあるほど、
移植時の根回しはとても大切な作業となります。


■根回しをする時期

ウメの根回しを行うのは、だいたい2月〜3月頃が適期です。
基本的には、移植を行う1年前の2月〜3月に根回しを行い、
1年かけて細根を発生させます。


大きな木の場合は、細根を十分に発生させるため、
移植する予定の2年前に根回しを行います。

移植よりもずいぶん前に根回しの作業をするように感じるかもしれません。
けれど、細根を十分に発生させるためには必要な時間です。

長い時間をかけて大木に育った木ほど、
その大木を支えられるほどの細根を出すのは時間がかかります。


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根回しの方法


■ウメの根回し

根回しの作業は、まだ寒い時期に行う上に、重労働になることが多いので、
風邪をひかないよう、暖かい格好で行います。

また、土を掘る時に、土が硬くなっていることがあるため、
ゴム付きの軍手などをはめて作業をしましょう。

1. 溝を掘る
まずは幹の周りに溝を掘ります。
溝を掘る場所は、幹から幹の太さの3倍分以上離れた場所です。


幹の3倍分以上離れた場所を、円を描くように溝を掘ります。
溝に手を入れて、ハサミで根を切ったり、ナイフで剥皮するため、
作業しやすい幅の溝を作るようにします。

溝を掘る時、根を切ってしまわないように注意します。

2. 根を切る
根が露出したら、次は根を切っていきます。
まず、細い根はハサミを使って全て切ります。
残った太い根のうち、2本〜4本ほどを残し、あとはハサミで切ってしまいます。

3. 環状剥皮
残った2本〜4本の根を、環状剥皮します。
環状剥皮とは、根の表面の皮をめくり、芯を残す方法です。


水分や養分を吸収するための細根は、根の先端にあることが多いです。
そのため、この時点で全ての根を切ってしまうと、
細根を切り離すこととなり、水分などの供給ができなくなってしまいます。

太い根の芯を2本〜4本残すことで、今までよりも供給量は減りますが、
最低限の水の供給ができるようになります。

この時点では、くれぐれも全ての根を切ってしまわないよう、
細心の注意を払って作業します。

4. 土を戻す
掘った溝に、土を戻します。
土を戻した後、表面の土に堆肥と化成肥料を少量混ぜこんでおきます。
こうすることで、細根の発生を促すことができます。

5. 目印をつける
どこに溝を掘って根を切ったのか、目印をつけておきます。
動かないのであれば石でもいいですし、
棒状のものを円周に沿って何本が挿しておくのも良いでしょう。

最終的に株を掘り上げる時、根回しのために掘った溝よりも、
少し外側を掘って株を掘り上げます。


溝の位置が分からないと、どこを掘り上げるのか分からなくなるため、
必ず目印をつけておきましょう。

◎注意したいこと
1.環状剥皮は、思い切って15cmほどの長さの皮を剥きます
数センチだけ皮を剥くなど、剥きが足りないと、
根の表面を自然治癒してしまい、細根を出さないことがあります。

2.根が乾かないように注意します
根が乾いてしまうと、傷んで枯れる原因になります。
作業に時間がかかることもあるので、時々霧吹きなどで水をかけながら作業します。

■参考
・梅の木の育て方

・しだれ梅の育て方と剪定
・ウメ 咲かない理由は?
・ウメの木 実がなるまで
・ウメの木 実がならない理由は?
・ウメの木の消毒は?
・ウメ 挿し木の方法
・ウメの木の手入れ
・ウメの育て方 1月
・ウメの育て方 2月
・ウメの人工授粉
・ウメ 盆栽の育て方
・ウメ 苗木購入のコツ
・ウメ 種からの育て方
・ウメの肥料
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