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カサブランカ(Lilium 'Casa Blanca')は、
ユリ(ゆり・百合)のなかでもっとも大きい花を咲かせ、
6月〜8月の開花期には芳香が漂いとっても優雅です。

原産地は北半球の亜熱帯から亜寒帯で、
オリエンタルハイブリッド系の代表的な品種です。

カサブランカの育て方は、それほど難しくありません。
よく世話をすると、鉢植えでも地植えでも、毎年花を咲かせてくれます。


その後は、分球して植えなおしてあげれば、また育っていきます。
みごとに咲いたときの感動は大きいので、ぜひ試してみてください。


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カサブランカの球根


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カサブランカの発芽、4月


カサブランカ球根植え付け

カサブランカの球根の植え付けは、10月から11月に行います。
ぎりぎり1月までは、植え付けできると言われますが、
適した季節に新鮮な球根を植えたほうが安心です。 


ただし、12月に入るとユリ球根がセールになっていることが多いので、
この機会に挑戦してみるのも楽しみです。

鉢植えの場合の覆土は球根一つ分の深さ、
庭植えの場合の覆土は球根3つ分の深さに植えます。
植えつける間隔は、球根2〜3個分くらいとりましょう。
土の中の茎から根が発生するので深植えします。

鉢植えの土は、赤玉土6、腐葉土3、パーライトか川砂1ぐらいの、
水はけのよい用土に植えつけます。
庭植えの場合は、庭土に腐葉土と石灰を混ぜて水はけをよくして植えます。

ユリは、連作が苦手ですので、
前に植えてあった場所とは違うところに植えつけます。

ユリは一般的に日光を好みますが、
カサブランカは半日陰で排水の良いところが好きです。
西日が当たるところは苦手で、育ちにくいです。


カサブランカ水やり肥料

カサブランカの水やりは、
鉢植えの場合、鉢土の表面が乾いたら与えます。
夏場の開花期は乾かさないよう乾く前に与えます。

ユリの球根は乾燥に弱いので、葉のない時期でも、
鉢で育てる場合は、球根を乾かさない程度に水やりします。
庭植えの場合の水やりは、しなくてもだいじょうぶです。

カサブランカは、緩効性化成肥料など元肥をしっかりと入れ、
芽が出たときに固形油粕などを、
花後のお礼肥に、地植えの場合は即効性の化成肥料を、
鉢植えの場合は、緩効性の化成肥料などと液体肥料を定期的に与えます。


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開花の時は、良い香りが庭中を満たします


カサブランカ花後手入れ

カサブランカの花が終わったら、
花がらを摘み取り次の花の成長を妨げないようにします。

最後の花も終わったら早めに摘み取り、
球根を太らせるようにします。
葉っぱは、枯れ落ちていくまで、
切らずにそのままにしておくと球根の太りを促します。

カサブランカを切花で利用するときも、
茎の半分以上を残してあげると、
翌年の花つきが良くなります。

鉢植えの場合は毎年、庭植えの場合は3年に1度ぐらい、
秋の植え付け時期に掘り上げて分球し植えつけます。
庭植えの場合は連作を嫌うので、別の場所に植えつけます。


カサブランカ病害虫

カサブランカの病気には、葉枯れ病、根腐れ病、
立ち枯れ病、さび病などがあります。

過湿を避け、排水の良い土で通風しよく栽培するようにします。
植付け前に、ベンレート、オーソサイドなどで、
球根を消毒しておくと効果的です。

カサブランカの害虫では、アブラムシが付きやすく、
ウイルス病を媒介するので、発芽し葉が枯れるまで、
オルトランなどを定期的にまくのが良いです。


■栽培情報

・植える時期 10月〜11月
・開花期   6月〜8月
・土/種類名 培養土や赤玉土、砂、パーライト
・肥料 地植え:固形有機、水肥
   鉢植え:固形有機、水肥
・肥効時期 本文参照
・水やり 成長期:表面が乾いたらたっぷり
    休眠期:表面が乾いたら1〜2日たって
・植え替え 庭植えは3年に1度、鉢植えは毎年

■参考
・カサブランカの花後の手入れと植え替え
・カサブランカ(ゆり、百合)の球根の植え方
・ユリの育て方 12ヶ月
・ユリ 球根の植え付け 画像付き

*より詳しいカサブランカの育て方は、こちらをご覧ください。
>>ユリ.net/カサブランカの育て方

>>カサブランカの球根の種類と値段を見てみる
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