nanten004.jpg
ナンテン、家の中で育てられるのでしょうか?


[ナンテン 室内で育てられる?]


ナンテンは、日本で古くから人気のある植物です。
庭木として地植えにしたり、鉢植えにしたりできますが、
常に室内で楽しむというのは、難しいでしょう。

ナンテンが室内栽培に向いていない理由は、いくつかあります。


■ナンテンが室内栽培に向いていない理由

1.気温の問題
ナンテンは日本の気候にたいへん馴染んだ植物のため、
室内よりも、室外での栽培に向いています。

ある程度の耐寒性があるため、
冬の寒さに当てた方が、丈夫に育ちます。

また、四季の温度差を感じることにより、
花を咲かせたり、実をつけたり、葉を紅葉させます。

なので、温度差が少ない室内では、
美しい実や葉を楽しめないことも考えられます。

冬場は室内で暖房をつけていることもあり、
外気とはかなり違う環境となります。

日本の戸外に置かれるのが合っているナンテンにとって、
戸外と気温の差がある室内は、心地良いスペースとは言えません。


nanten002.jpg
日光に当たるときれいな赤い実になります


2.日当たりの問題
ナンテンには半陰樹であるため、半日陰程度の場所でも育ちます。
そのため、午前中のみ日が当たる場所や、やや暗い家屋の裏側、
などに植えられることが多かったのでしょう。

半陰樹であれば、日照が少ない室内でも問題ないのでは? 
と思えますが、そうではありません。

ナンテンが元気に育つには、日当たりが良いところ、
せめて1日のうち半日は光が射すような半日陰が適しています。

日当たりが悪いと光合成もできず生長が滞り、
花つきや実つきが、とても悪くなるのです。


nanten005.jpg
自然の温度変化で美しい紅葉が


3.風通し
戸外であれば、ベランダでも庭でも、自然と風は吹くものです。
ところが、室内では外のような風は起きにくく、
どちらかといえば、空気が滞ってしまうことが多いです。

風通しの悪い場所では、根腐れや病害虫が発生しやすくなります。
発生すれば、株は弱って、最悪の場合は枯れてしまいます。


nanten007.jpg
花もじっくり眺めてみたいです


■ナンテンを室内で鑑賞したい場合には?

それでも、紅葉した葉や赤い実を室内で観賞したいという場合、
期間を限定すれば、室内に取り込むことができます。

室内で数日楽しんだ後、戸外に出して養生させます。
養生が済んだら、また室内で楽しむのを繰り返す方法です。

ただし、養生しても、戸外と室内を行ったり来たりさせるのは、
ナンテンにとっては、とてもストレスになることです。

徐々に株が弱ってくることもあるので、
そうなった場合は、戸外の一定の場所で管理してあげます。

・室内に入れる日数
室内で楽しめる日数は、季節によって違います。
春〜秋は2日〜3日、冬は1週間が目安です。

一定期間、室内で楽しんだら、養生のために戸外に出します。
1か月ほど戸外で管理してから、室内でまた楽しみます。


nanten (5).jpg
新緑も清々しい


・室内での管理
基本的に、室内で楽しむ期間は短いので、
特別なことをする必要はありません。

もし用土が乾いているようであれば、水を与える程度です。
追肥や剪定などの手入れは、戸外で済ませれば問題ありません。

・室内鑑賞の注意点
室内で楽しむ時、一番気を付けたいのは、気温です。
戸外とできるだけ同じ温度帯を作る必要があります。

そのため、夏は冷房、冬は暖房のない部屋に置く必要があります。
どうしても冷暖房のついている部屋に置きたい場合は、
冷暖房の風が直接当たらない場所に置くようにします。

風が直接当たる場所は、葉や木が乾燥し傷み枯れる原因となります。
*ナンテンは挿し木でも実生でも増やせます。
実生だと開花・結実まで約5年かかります。
子孫を増やしておくと安心です。

■参考
・ナンテンの育て方、栽培方法
・ナンテンの実がならない理由は?
・南天とは?
・白南天の育て方
・南天 花が咲かない
・お多福南天の育て方
 カテゴリ
 タグ