トンネル栽培をすることにより、
マルチと同じように保温することができます
マルチとは違うのは、トンネルにすることで、
空間全部の保温が可能になることです。
地温ではなく、空間の温度を上げることができるので、
冬から春にかけての栽培が可能になります。
また、春早いうちから夏野菜の苗をトンネル内で育苗することもできます。
マルチと併用することで、地温も空間の温度も上げられます。
[トンネル栽培 種類と方法]
■用意するもの
トンネル栽培をする場合、必ず必要になるものが3つあります。
・トンネル支柱
U字型をした支柱で、被覆資材を支えたり、
風で被覆資材が飛んでいかないように押さえたりする役目があります。
幅や高さなどには種類があるので、
育てる植物や畝の幅によって使い分けましょう。
・被覆資材
トンネルにかぶせるフィルム類のことです。
かぶせるものの種類によって、効果が違ってきます。
・被覆資材を固定するピン
被覆資材を留めておくためのピンです。
一枚のビニールに対して最低でも二つは必要になるので、
畝がたくさんある場合は少し余分に準備しておくといいでしょう。
■被覆資材の種類
・ビニールフィルム
被覆資材の中でもっとも保温性のあるフィルムです。
ただし、保温性が高すぎて中が蒸れたり高温になり過ぎることがあるので、
換気をするなど工夫が必要です。
・ポリエチレンフィルム
ビニールフィルムに比べると保温性が劣ります。
他に比べて安価なので、
保温性を重視しないならば試してみる価値はあります。
・ポリオレフィン系フィルム
ビニールフィルムとポリエチレンフィルムの中間くらいの保温性があります。
環境に配慮した素材を使っているのが特徴です。
・不織布
他のものとは違い、フィルムではないので保温性は一番低いです。
けれど、空気も湿気も通すので、中が蒸れにくいという利点があります。
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■トンネルのかけ方
1.トンネル支柱の端が、
畝より5cmほど離れるようにしっかり挿しこみます。
2.畝の両端に挿したトンネル支柱は、他のものより倒れやすいので、
トンネル支柱の内側を支えるようにして、
もう1つのトンネル支柱を挿しこんで固定します。
2.トンネル支柱を挿しこんだら、上から被覆資材をかぶせます。
3.被覆資材の端をピンを使って留めます。
4.ピンで留めた被覆資材の端の上に土を乗せて、
被覆資材がたるまないようにします。
5.被覆資材が風で飛ばないよう、
上からトンネル支柱を挿しこんで押さえるようにします。
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■換気
トンネル内は被覆資材によって保温され、
秋〜早春の頃までは植物にとってとても暖かく過ごしやすい環境になります。
ところが、春になり気温が上がってくると、
トンネル内の温度が上がりすぎてしまい、
葉焼けを起こしたり苗を炒めてしまいます。
3月に入る頃から、徐々に換気を始めましょう。
日中は被覆資材の裾をめくりトンネル内に風が入るように調節します。
日が暮れると急に風が冷たくなることがあるので、また被覆資材を閉じます。
このように徐々に外気に慣らし、最終的には被覆資材を撤去します。
スイカのように、地這い栽培をしていて余計な雨をあてたくないものなどは、
トンネル栽培のままでも問題ありません。
その際は空気が抜けるように、被覆資材の裾をめくっておくようにしましょう。
■参考
・マルチング 種類と方法