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去年のミズナは虫攻撃が凄かったです


■ミズナ 栽培データ

英名・学名 mizuna・brassica rapa L. var. laciniifolia
形態 一年草
原産地 日本
草丈/樹高  20cm〜40cm
栽培難易度(1〜5)  2
耐寒性 普通
耐暑性 弱い
特性・用途  初心者向き



■ミズナ プランターの育て方

・栽培環境
ミズナは、日当たりの良い場所を好みますが、
多少日当たりが悪くても育ちます。

極端に日照不足だと葉の色が薄くなったり、
生育不良になるので注意しましょう。

葉が密に茂るので、風通しの良い場所が適しています。
害虫にも狙われやすいので、後述の対策が必要です。

・プランター
ミズナはあまり根も広がらないので、
標準プランターでも十分育てることが可能です。

種まきの前に、プランターの準備をしておきます。
用意したプランターの底面が隠れる程度に鉢底石を入れます。

鉢底石を入れることで水はけがよくなり、
根腐れなどの湿気によるトラブルを回避することができます。

鉢底石の上から、市販されている野菜用の培養土を入れます。
この時、ウォータースペースとして、
プランターの縁から2cm〜3cmほど下まで土を入れるようにします。

土を手で平らにならしたら、プランターの準備は完了です。

・種まき
ミズナは真夏と真冬以外であれば育てることができます。
春は4月〜6月、秋は9月〜10月に種まきが可能になります。

ミズナは涼しい気候を好む上、害虫がつきやすいため、
初心者の方には秋まきがおすすめです。 


ミズナは葉数の少ない小株を収穫するか、
葉数の多い中株〜大株で収穫するのかで、
植え方と株間が変わります。

・小株収穫
小さな株で収穫する場合は、すじ播きをします。
土の入ったプランターに、割り箸や細い支柱を使って、
5mmくらいの深さの播き溝を作ります。

標準プランターであれば、2条育てることができるので、
条間10cmで2列播き溝を作っておきます。

播き溝に1cm〜2cm間隔に種を置いていきます。
溝の上下をつまむようにして種に土をかぶせ、手で軽く叩いておきます。

最後にプランターの底から水が出るまでたっぷりと水やりします。

・中株〜大株収穫
土を入れたプランターに、播き穴を作ります。
ペットボトルのフタなどを使い、10cm〜12cm間隔に2列、
計10個〜12個の穴を5mmの深さであけます。

播き穴に5粒〜8粒の種を重ならないように置き、
上から土をかぶせて軽く手で叩いておきましょう。

種まきが終わったら、プランターの底から、
水が浸み出てくるまでたっぷりと水を与えておきます。


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秋野菜を数株ずつ植えるのなら、苗を購入すると便利です


・間引き
間引きも収穫する株の大きさにより、タイミングが変わります。
間引きをする時は、無理に引き抜かずに、
間引く株を地際からハサミで切ると、残す株の根を傷めずに済みます。

・小株収穫
本葉が1枚の時に間引きを行います。
ミズナは発芽がそろいやすいため、
あまり生育の良し悪しに差はありません。

もし生育の悪いものがあれば、それを間引くようにします。

間引き後、株間が3cm〜4cmになるように調整しましょう。
小株収穫の場合の間引きはこれだけです。
株間が狭いため、あまり大株には生長しませんが、収穫が早くなります。

・中株〜大株収穫
1回目:本葉が1枚の時に、生育の良いものを3株残します。
2回目:本葉が3枚〜4枚の時に、生育の良いものを2株残します。
3回目:本葉が6枚〜7枚の時に、生育の良いものを1株残します。

・水やり
春まきも秋まきも、水切れを起こさないように注意します。
ミズナはその名の通り、繊細な見た目以上に水を吸い上げます。

毎日土の状態をチェックし、土の表面が乾いていたら、
たっぷりと水を与えておくようにします。
夕方にすでに土が乾いている場合は、もう一度水を与えておきましょう。

・肥料
収穫する株の大きさによって、生育期間が違います。
生育状況に合わせて与えることになるので、
よく株の状態を見ておくようにしましょう。

ミズナは肥料を与えすぎると、茎や葉が硬くなって食味が悪くなります。
くれぐれも多肥にならないように注意しましょう。

・小株収穫
基本的には、培養土に含まれている元肥だけでも育ちます。
ただし、日当たりが悪くないのに葉の色が悪かったり、
生育が遅い場合は、液体肥料を水代わりに与えてみましょう。

・中株〜大株収穫
2回目の間引き以降、追肥を行います。
液体肥料を与える場合は、1週間に1回水代わりに与えます。

粒状の化成肥料を与える場合は、
20日に1回くらいのペースで与えるようにします。

・収穫
小株〜大株、それぞれに合ったタイミングで収穫することが大切です。

・小株収穫
草丈が20cm〜25cmくらいになったら収穫します。
まだ葉も茎も柔らかいので、生でサラダにして食べても、
シャキシャキとしていておいしくいただけます。

収穫時、一度に全部収穫しない場合は、
間引いて株間を広くするように収穫してみましょう。

1回目の収穫後、液体肥料を与えておくと、
残った株が生長して中株〜大株に育ちます。

・中株〜大株収穫
草丈が25cm〜30cmくらいになったら、根ごと収穫しましょう。
大株に育ったミズナは両手で掴まないと手が回らないほどです。

大きく育っているため、茎や葉が少し硬くなっています。
火を通して食べた方がおいしくいただけるので、おひたしや鍋物にぴったりです。

・防寒対策
秋まきをしたミズナであっても、
厳寒期になる前に収穫を終えることができるので、
ビニールトンネルなどの防寒対策はあまり必要ではありません。

ただし、霜にあたると葉焼けを起こすので、霜の心配がある場合は、
寒冷紗などをかぶせておくと、簡単な霜よけになります。


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花も綺麗でした


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害虫対策をお忘れなく


■病害虫

アブラムシやガの幼虫などがつくことが多いです。
発芽した瞬間から虫やナメクジに食われることも多いため、害虫対策は必須です。

種まきをした後、プランターごと寒冷紗や防虫ネットで覆っておきましょう。
最初はベタがけでも良いですが、
葉が伸びてきてネットに触れるようになったら、
プランターの縁に短い支柱などを立ててからネットをかぶせます。

支柱の高さからネットが下がらなくなるので、
生育を妨げることがなくなります。

■参考
・秋まき野菜 秋植え野菜の栽培
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