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採り立てのシュンギクは香りが高いです


■シュンギク 栽培データ

英名・学名 crown daisy・glebionis coronaria (L.) cass.es spach
形態 一年草
原産地 地中海沿岸
草丈/樹高  20cm〜70cm
開花期 6月〜7月
花色 黄色、複色
栽培難易度(1〜5)  2
耐寒性 普通
耐暑性 弱い
特性・用途  初心者向き



■シュンギク プランターの育て方

・栽培環境
シュンギクは、冷涼な気候を好むため、
秋まきの栽培がメインとなります。

春まきでも育てることは可能ですが、
気温が上がるとトウ立ちしやすくなるため、
秋冬のような長期間の収穫が難しくなります。

基本的には日当たりの良い場所を好みますが、
多少日当たりが悪くても生育はするので、
ベランダなどでも育てやすいです。

あまりに日当たりの悪い場所で育てると、
徒長して株姿が乱れ、生育が悪くなります。


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種まきは、秋なら9月頃が適期です


・種まき
シュンギクはあまり根が深くまで張らないので、
深型でなくても標準プランターで十分育てることができます。

種まきは、点まき・バラまき・すじまきができますが、
間引き菜も食べることができるので、すじまきがおすすめです。

種まきは、春なら3月下旬〜5月、秋なら9月頃が適期です。 

まずは用意したプランターに鉢底石を入れます。
その上から野菜用の培養土を、
縁から数cm下まで入れて平らにならします。

割り箸などを使って、プランターの中央に5mmのまき溝を作ります。
シュンギクは発芽するのに光を必要とするため、
あまり深くすると発芽しにくくなってしまいます。
まき溝が深くなりすぎないように注意しましょう。

まき溝ができたら、1cm間隔に種を置いていきます。
種を置いたら、親指と人差し指でつまむように溝の両端から土を寄せ、
種の植えに土をかぶせます。

土をかぶせ終わったら、手の平で軽く表面を叩き、
たっぷりと水を与えておきましょう。

水を与える時は、種が流れないように、
あまり水流を強くせず優しく与えます。


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密にまき過ぎましたが、間引き菜もおいしいです


・間引き
シュンギクの生長に合わせ、
数回の間引きが必要になります。

1回目の間引きは発芽がそろった頃です。
株間が3cmくらいになるように、
生育のよいものを残して摘み取ります。

2回目の間引き
は本葉が4枚〜5枚になった頃です。
株間が5cm〜6cmくらいになるように、
生育のよいものを残して摘み取ります。

3回目の間引きはシュンギクが8cmくらいの高さまで育った頃です。
株間が10cmくらいになるように、
生育のよいものを残して摘み取ります。

間引きで摘み取ったものは、食べることができます。
発芽したてのものは、汁の実にするとシュンギクの香りを楽しめます。

2回目以降は、サラダやおひたしにしてもおいしいです。

・水やり
発芽するまでは、土が乾かないように注意します。
本葉が出てからは、土の表面が乾いたら、
たっぷりと水を与えるようにします。

春まきの場合は、生長するにつれ、
気温も上がってくるので、水切れに注意します

秋まきの場合は、反対に生長するにつれ気温が下がります。
土も乾燥しにくくなるので、過湿に注意しましょう。

・肥料
種まきから20日経った頃から、追肥を始めます。
肥料は化成肥料を与えますが、
株元近くに与えると根が傷むことがあります。

プランターの縁に肥料をまいて、
土と軽く混ぜ合わせておくといいでしょう。

シュンギクは意外と肥料を吸い上げるので、
肥料切れがないように定期的に追肥をしましょう。

途中、葉の色が悪いと感じたら、
規定通りに薄めた液体肥料を水代わりに与えて様子をみます。


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摘み取り収穫だと、長期間食べられます


・収穫
シュンギクの収穫方法には2種類あります。
1つは株ごと引き抜く、抜き取り収穫。
もう1つは育った主軸を切る、摘み取り収穫です。

・抜き取り収穫
シュンギクが20cmくらいの高さになったら、収穫できます。
株元を持って、根ごと引き抜いて収穫します。

・摘み取り収穫
25cmほどに成長したら、地際を5cmほど残して主軸を切ります。
その後、脇芽が伸びてくるので、それも生長したら切って収穫します。
これを繰り返すことにより、何度も収穫が可能になります。


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寒冷紗で覆うと虫除けになります


・防寒対策
春は特に必要ありませんが、秋まきで育てるのであれば、
防寒をしておくと寒い間も生育して収穫することができます。

種をまいた後、虫除けもかねて、
寒冷紗や防虫ネットでプランターごと覆います。

その後、寒さが本格的になってきたら、
ネットから透明のビニールに替えます。

ビニールで覆うことで内部の気温が上がり生育がよくなります。

・トウ立ち
気温が高くなってくると、シュンギクもトウ立ちを始めます。
花芽が伸びてきて花を咲かせますが、
そうなると葉も硬くなるので食用には向きません。

シュンギクの花は菊らしい形をしていて、
明るい黄色一色やレモンイエローと白のツートンカラーがあります。

見た目もかわいらしく、切り花にもできるので、
花芽がついてしまったらいっそ咲かせて楽しむ方法もあります。


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シュンギクの花も、きれいです


■病害虫

シュンギクは意外と害虫がつくことが多いです。
特に春まきは狙われやすく、一度ついてしまうと、
葉が茂るため駆除が難しくなります。

防虫ネットをかぶせておくとある程度は防除することができるので、
種まきをした後にプランターごとネットを、
かぶせておくことをおすすめします。

>>シュンギクの育て方|定期的な追肥で次々収穫!
>>秋まき野菜 秋植え野菜の栽培
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