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サツマイモ、プランターでも大きく育てられます


■サツマイモ 栽培データ

英名・学名 sweet potato・ipomoea batatas L.
形態 一年草
原産地 南アメリカ大陸
草丈/樹高  150cm〜200cm
栽培難易度(1〜5)  2
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
特性・用途  耐暑性が強い、初心者向き



■サツマイモ プランターの育て方

・栽培環境
サツマイモは、できるだけ日当たりの良い場所で育てます。

つるがよく伸びるので、本来は広いスペースが必要になりますが、
支柱などを使ってつるを寄せることで、
省スペースで育てることができます。


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さつまいも苗 紅はるか C)てしまの苗屋


・苗の選び方

サツマイモは「つる苗」や「さし苗」と呼ばれる、
苗を購入して植え付けます。

つる苗は葉付きのつるの切れ端のようになっており、
10本や30本といった束で売られています。

本当にここからサツマイモができるのかと心配になる外見ですが、
サツマイモは葉の付け根の節から根を伸ばし、
そこにイモをつけるので問題ありません。

◎つる苗を選ぶ時のポイントは?
・節(葉のつけ根)が多いもの
・節に葉がついているもの
・茎が太くしっかりしているもの


・植え付け
サツマイモの苗は、出回る時期がかなり限られており、
タイミングを逃すと店頭からなくなっていることもあります。

植え付けの適期としては5月〜6月で、苗が出回るのもこの時期です。
苗の購入時期を逃さないようにします。
苗を購入したら、植え付けるまで切り口を水に浸しておきます。

苗の準備ができたら、次はプランターです。
根の先にイモができるため、プランターは深い方がよく育ちます。

深型の野菜用大型プランター、ジャンボプランターがぴったりです。 
長さが65cmのプランターであれば、2株植え付けられます。

準備したプランターの底に鉢底石を敷き、
縁から10cmほど下まで野菜用培養土を入れます。

平らにした培養土の上から2cm〜3cmほどの厚さに、
中粒の赤玉土を入れると水やりに便利で排水性も高めます。

表面に赤玉土を敷くと土の乾き具合がよく分かるので、
適切な水やりができ、苗からの発根を促すことができます。

土を入れ終わったら、用意してあった苗を植え付けます。
苗の植え付け方はおおまかに2種類です。

苗の長さが長いか短いかで植え付け方が変わります。

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水平植えは、一般的な植え方で、イモの数が多くなります


長い苗を植え付ける時は、
水平植えといって苗全体が埋まるように植え付けます。
この時、葉は必ず地上に出るようにします。


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斜め植えは根付きやすいです


短い苗を植え付ける時は、斜め植えをします。
苗の切り口を斜めに土へ挿しこみます。
だいたい深さが5cmくらいになるように挿しこみましょう。

苗の植え付けが終わったら、たっぷりと水を与えておきます。

・水やり
苗を植え付けた後、10日間ほどは土が乾かないようにします。
表面の赤玉土が乾いていたら、
たっぷりと水を与えるようにします。

苗から発根して新しく葉やつるが伸びてきたら、
やや乾燥気味に管理します。

土が乾燥しているようであれば、
たっぷりと水を与えるようにします。

あまり水を与えすぎると、実が水っぽくなったり、
根腐れを起こしてしまうことがあるので注意します。

・肥料
サツマイモは容器栽培であっても、あまり肥料を必要としません。
培養土に含まれる元肥のみで育つことが多いですが、

葉の色が悪くなったりするようであれば、
即効性のある液体肥料を与えて様子を見ます。

・つるの管理
つるを伸ばして地面に這わせることのできるスペースがある場合は、
プランター栽培であっても、地這いで構いません。

もし這わせるスペースがあまりないのであれば、
プランター上に伸びたつるを巻いて重ねていくのでも良いですが、
支柱などに誘引する立ち作りの方ががおすすめです。


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箱型の支柱立て例


葉に日光をたくさん浴びせたると良いイモが多く収穫できるので、
箱型やピラミッド型に支柱を組み、その上につるを誘引します。 

自力では巻き付けないので、要所を紐で結んであげます。


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サツマイモの収穫はダイナミックで楽しい!


・収穫
秋になり、つるや葉が少し枯れてきたら、収穫のサインです。
少し土を掘ってみて、実が十分に大きくなっているようであれば、
いざ芋掘りのスタートです!

つるは少し邪魔になるので、地面に近いところで切ります。
土を手で掘るのも楽しいですし、スコップを使っても良いです。
スコップを使う場合は、イモを傷つけないように慎重に掘ります。


■病害虫

コガネムシがつくことがあります。
成虫は葉を食べ、幼虫が土の中で根やイモを食べてしまいます。

幼虫は成虫に卵を産ませなければいいので、
苗を植え付けた後に防虫ネットなどをかぶせて防除しましょう。

■参考
・ヤーコンの調理と保存は?
・ヤーコンの育て方|丈夫で生育旺盛 放任栽培OK!
・ヤーコンのプランター栽培|初心者でも簡単育成、健康野菜
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