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採り立てのスイートコーンは絶品!


■スイートコーン 栽培データ

英名・学名 sweetcorn・zea mays L.
形態 一年草
原産地 メキシコ、グァテマラ、南アメリカ北部
草丈/樹高  150m〜200cm
栽培難易度(1〜5)  2
耐寒性 弱い
耐暑性 普通
特性・用途  初心者〜中級者向き



■スイートコーン プランターの育て方

・栽培環境
スイートコーン(トウモロコシ)は、
寒さに弱いので、4月中に種まきを行う場合は、
加温育苗をすると失敗が少なくなります。

根がまっすぐ下向きに伸びる直根性の植物なので、
栽培する容器は深型を選ぶようにします。

スイートコーンは生長が早く、日当たり・水分・肥料を要求します。
特に日当たりが良いに越したことはなく、
日当たりの悪い場所など、環境の悪い場所で育てると、
葉色が悪くなったり、生育不良を起こすことがあるので注意します。

・種まき
スイートコーンは、種まきからでも、
比較的簡単に育てることができます。

ポットで育苗してもいいですし、直播きも可能です。
プランター栽培の場合は、
加温も簡単にできますので、直播きがおすすめです。

種まきは4月中旬〜6月が適期です。
スイートコーンは、種播きから収穫までの日数が、
だいたい80日前後となっているため、
適期の間であればずらして種をまいておくと便利です。

収穫時期も少しずつずれるので、
一時にたくさん収穫して食べきれないということがありません。

また、雄穂と雌穂が出るタイミングがずれることが多いため、
プランターに種播きをした1週間ほど後に、
授粉用に1株か2株別で種播きをしておくと安心です。


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深いプランターを使います


◎プランターの準備
種播きの前に、まずプランターを用意します。
スイートコーンは直根性なので、プランターは浅いものではなく、
野菜用の深型プランターを選ぶようにしましょう。

準備したプランターの底には、必ず鉢底石を入れておきます。
すると、余分な水分が抜けやすくなり、水はけがよくなります。

次に培養土を入れますが、使用する培養土は種まき用の培養土でも、
元肥入りの野菜用培養土でもどちらでも構いません。

種まき用の培養土は、元肥が入っていないため、
間引き等のタイミングでの追肥が必要となります。

◎種まきの方法
培養土を入れて平らにならしたら、いよいよ種まきです。
端から15cmくらいのところに最初に播き穴をあけます。

穴は深さ1cmくらいで十分です。
一か所に2粒〜3粒の種を播きますが、
種はそれぞれ1cmほどの間隔をあけておきます。

最初に種を播いた場所から、
15cm〜20cmの株間をあけて種を播きます。

65cmの長さのプランターであれば、
3株〜4株育てられる計算となります。

種を播いた後は、種が隠れるように土をかぶせ、
水をたっぷりと与えておきます。

発芽するまでは、
あまり土が乾きすぎないように水の管理を行いましょう。


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間引くと立派なスイートコーンに育ちます


・間引き
土を乾かさないようにしていると、播いた種から発芽します。
だいたいの株の発芽が揃ったら、間引きを行いましょう。

一か所から複数の芽が出た場合は、生育が良いものを残し、
あとは地際で切って間引きます。

無理に引き抜こうとすると、残す芽まで根が浮いてしまうことがあるので、
無理はせずにハサミを使って地際で切ります。

・地際の側枝
スイートコーンを育てていると、
地際から脇芽のようなものが伸びてきます。

この脇芽(側枝)は切り取らずに残すようにします。
夏野菜のほとんどは、側枝や脇芽を早めに取り除くことが多いですが、
スイートコーンは残します。

側枝は不要だからと切ってしまうと、
そこから雑菌が入って病気にかかったりすることがあるので、
放っておく方が無難です。

また、側枝が出てきたら、株元に土寄せを行いましょう。
側枝の付け根が隠れる程度に土寄せをしておくと、
その後の生育が良くなります。

・水やり
プランターの土が乾いたら、水をたっぷり与えるようにします。
スイートコーンは意外と水を要求する上、
夏は気温も高いので、乾きすぎないように注意しましょう。

もし朝に水を与えても、夕方には乾燥している状態であれば、
夕方にも水をたっぷり与えるようにします。

・肥料
草丈が30cmくらいになったら、追肥を開始します。
化成肥料を株元にまくようにして与えます。

肥料は2週間ごとに与えるようにしますが、
もし肥料不足で葉色が悪くなるようなことがあれば、
即効性のある液体肥料も与えて様子を見るようにします。

プランターは保肥力が地植えよりも弱いので、
定期的な追肥が欠かせません。
忘れずに追肥を行いましょう。

・支柱
支柱なしでも倒れにくいですが、
強い風がたびたび吹く場所では、支柱をすると安心です。

スイートコーンは軸がとてもしっかりしているので、
折れる心配はほとんどありませんが、根ごと倒れてしまうと、
土から根が露出して急激に弱ってしまうので注意します。


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スイートコーンのひげは雄穂


・受粉
スイートコーンは、雄穂と雌穂というものが発生します。
雄穂からは花粉が出て、その花粉が雌穂に付着すると受粉となります。

自家受粉ができないわけではないのですが、
成功率が下がるので、できれば別の株の花粉を受粉させます。

受粉は虫の媒介ではなく、風に吹かれた花粉が雌穂に着くので、
自然に任せるか、人工受粉を行います。

雄穂は株の頂点から出てくる穂で、
少し揺れるだけでもものすごい量の花粉を出します。

人工受粉をする場合は、この雄穂を切り取り、
各株の雌穂に花粉をつけるようにします。

脇芽のように、葉の付け根から発生したひげのようなものが雌穂です。
雌穂と雄穂の発生は、ずれることが多いため、
プランターとは別に少し遅れて種まきした株の、
雄穂がちょうどタイミングが良いことがあります。

雄穂から花粉が出る期間も、雌穂が受粉できる期間も短いので、
保険をかけておきましょう。

・実の間引き

1株からいくつも雌穂が出ることがあります。
基本的には、1株に1本の実を育てるようにするため、
不要となる部分は間引きしておきます。

大きく育ったスイートコーンを収穫するのと、
同じ要領で間引きをします。

間引いたものは、皮とヒゲを取り除き、
ヤングコーンとして食べることができます。
収穫したては、とっても美味です!

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ヤングコーンもぜひ食べましょう


・収穫
受粉した実から出ているヒゲの色が、
茶色くなったら収穫のサインです。

少しだけ皮をめくって中を確認し、
実が十分に膨らんで色がついていたら、いざ収穫です。

コーンは収穫した瞬間から鮮度が落ち、旨みも減ってしまうので、
収穫したらすぐに調理するのがポイントです。


■病害虫

スイートコーンは、アワノメイガの幼虫に食害されることがあります。
このアワノメイガの幼虫は、葉ではなく皮の隙間から内部に入り込み、
実の部分を食害してしまうので、とても厄介です。

幼虫の侵入を防ぐため、雌穂のヒゲが出てくる頃に、
排水ネットなどをかぶせておくと良いでしょう。

その場合は、自然に任せた受粉をすると、
花粉が十分にヒゲに触れられず、歯抜け状態となるため、
ネットをはずして人工受粉をし、
その後またネットをかぶせておくようにしましょう。

■参考
・トウモロコシ、クリーニングクロップとは?
・スイートコーンの育て方|追肥と収穫時期がコツ
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