
パリパリ食べられるラディッシュ
■ラディッシュ 栽培データ
英名・学名 radish・raphanus sativus L.
形態 一年草
原産地 ヨーロッパ
草丈/樹高 20cm〜30cm
栽培難易度(1〜5) 2
耐寒性 普通
耐暑性 普通
特性・用途 初心者向き
■ラディッシュ プランターの育て方
・栽培環境
ラディッシュ(二十日大根)は、
基本的には日当たりと風通しの良い場所を好みますが、
半日陰の場所でも育てることができます。
ただし、日当たりが少し悪い場所で育てると、
実が小さくなったり、収穫まで少し時間がかかることがあります。
春から秋まで種まきが可能ですが、
真夏は日差しが強すぎるので、半日陰で育てた方が無難です。
・種まき
まずラディッシュを育てるプランターを用意します。
ラディッシュは実も小さく、株間や条間を広くとる必要がありません。
さらに根張りも強くないので、深さもさほど必要としません。
深さ20cm弱、長さ65cmほどの標準プランターで十分育てられます。
一度に収穫する量を減らしたい場合は、深さを変えず、
長さが標準の半分くらいのミニプランターで育てます。
種は3月中旬頃〜10月まで播くことができます。
プランターの底に、水はけをよくするために鉢底石を入れます。
その上から野菜用の培養土を入れます。
この時、ウォータースペースとして、
プランターの縁から2cm〜3cm隙間をとっておきます。
土を平らにならし、支柱や割り箸を使って深さ1cmの溝を作ります。
条間は10cm〜15cmくらいで十分なので、
標準プランターであれば2条播きができます。
溝を作ったら、1cm間隔に種を置いていきます。
種を播き終わったら、親指と人差し指で、
溝の両端をつまむようにして土をかぶせます。
土をかぶせた後、軽く手で表面を叩いておきます。
種まきが終わったら、たっぷりと水を与えます。
勢いよく水をかけると、種が流れるので、そっと与えます。
発芽するまでは、土をあまり乾かさないようにしましょう。

発芽もそろいやすいです
・間引き
だいたいの発芽がそろったら、間引きを始めます。
芽と芽の間に隙間ができるよう、間引きます。
その後は本葉が3枚くらいになるまでに、
株間が狭くなったら間引くのを繰り返します。
最終的に、株間が4cm〜5cmになるようにしておきましょう。
間引きの後、株元がぐらついている場合は、
軽く土寄せをしておくと安定します。
・水やり
土の表面が乾いたら、プランターの底から、
水が流れ出るまでたっぷりと与えます。
気温が高い時期は、土も乾燥しやすくなるので、
朝に水を与えても、夕方には乾いてしまうことがあります。
その場合は、夕方にも水を与えましょう。
反対に、土が乾いていない時は、水を与える必要はありません。
土の状態を見ながら、調節しましょう。

葉っぱも美味
・肥料
ラディッシュは栽培期間も短く、多くの肥料を必要としないため、
元肥入りの培養土を使った場合は、追肥の必要はありません。
もし元肥の入っていない土を使用した場合は、
最後の間引きをしたタイミングで肥料を与えましょう。
また、元肥の入った培養土を使っていたとしても、
育てている最中に葉の色が悪くなったりした場合は、
規定通りに薄めた液体肥料を水代わりに与えて様子を見ます。
・収穫
土から見える実の肩が、直径2cm〜3cmくらいになったら、
収穫OK!のサインです。
軽く土を押さえて、葉の付け根近くをもって引き抜きましょう。
余分な根や土を取り除いたら、おいしくいただきましょう。
生でもとてもおいしくいただけます。

イモムシが寄ってきます
■病害虫
栽培期間が短いため、病気にはあまりかかりませんが、
害虫にはとてもよく狙われます。
中でもアブラムシとイモムシ類が多いです。
害虫がついた時に、捕殺する方法でもいいですが、
種まきをした後、すぐに害虫対策をすることをおすすめします。
簡単に防虫ネットができます
種まきの後、U字型の支柱をプランターに挿し、
その上から防虫ネットをかぶせます。
防虫ネットのすそを紐などで縛って固定します。
水はネットの上からでも与えられますし、風通しも確保できる上に、
害虫をラディッシュから遠ざけることができます。
間引きなどの作業をする時は、紐をはずして、
ネットを一時的にめくって行います。
作業が終わった後は、
忘れずにネットをかぶせて紐で縛るようにしましょう。