
シソの葉と花
シソには、大葉と呼ばれる青ジソと、
梅干など漬物の着色に使われる赤ジソがあります。
シソの葉には、食欲増進、抗菌、殺菌の効果があり、
芽や花穂、実も薬味や佃煮などに利用でき、
無駄にするところがありません。
家庭菜園で育てたシソは、やわらかく香りも良く、
とてもおいしいので、一度味わってみてください。
シソは、病害虫の少ない、
香味野菜と言われます。
鉢植え、プランター栽培も手軽にできます。
シソを少量だけ使う場合は、苗を購入するのも良いです。
1株100〜150円くらいで売っています。
■シソの育て方と栽培方法
・栽培場所
シソは、日当たりが良いほうがよく育ちますが、
葉が硬くなってしまいます。
食用には、半日陰くらいで育てたほうが、
葉は薄く柔らかくなり、おいしいです。
・タネまき
タネマキは、4〜6月に、
標準プランターなら2筋の筋まき、
地植えは、バラまきにします。
一晩、タネを水に漬けると、
発芽率を高め、発芽時期がそろいます。
シソのタネをまいたら、薄く土をかけて、
シャベルや靴底で軽く踏み固め、
タネと土を密着させましょう。
その後、水をたっぷりあげます。
シソは、発芽まで14〜20日ほどかかります。
発芽するまで乾燥させないように、
水やりをするのが発芽のコツです。
シソは発芽に光を必要とします。
新聞紙をかぶせたりすると、
発芽できないので気をつけます。
・間引き
シソが発芽したら、少しずつ間引きながら、
プランターの場合は、株間10〜13cm程度にします。
地植えは、株間20〜30pとします。
間引いた菜は、穂ジソとして、
麺類やヤッコ、サラダの薬味に便利でおいしいです。
その後、シソをそのままの間隔で育てても良く、
標準プランターでしたら3株くらいにして、
大株に育てることもできます。
・摘芯
シソが15〜20pくらいの丈になったら、
茎の頂点を摘み取ります。
摘芯をすると脇芽が分化し、枚数が増え、
どんどん生長していき、多収穫となります。
・水やり
シソは乾燥が苦手で虫もつきやすくなります。、
水やりは、乾いたらじゅうぶんにあげます。
葉の裏にも水をかけてあげると、
ハダニの防止にもなります。
シソのプランター栽培や鉢栽培では、
盛夏に水切れが致命的です。
朝夕の水やりを必ずしてください。
・タネまきをずらす
シソを長期間、収穫したい場合は、
タネまきの日を1週間ずつくらいずらしましょう。
長期間、シソを楽しめます。
・肥料
玉肥や規定量に薄めた液肥を、1〜2週間に1度与えます。
・病虫害
病気は、とくにありません。
アブラムシ、ヨトウ虫がつく場合があります。
植物は、肥料を与えすぎると、
アブラムシがつきやすくなります。
見つけたら、テープ類で取るか、
手袋をしてこそぎ取り除きましょう。
農薬を与えないためには、
ニームや木酢液を表示のように希釈して、
定期的に散布します。
■収穫と利用方法
青ジソは、タネまき後、
発芽して小さな本葉が出始めたら、
間引いたものを芽じそとして食べます。
成長期には、葉が大きくなり過ぎないうちに、
下の葉から収穫します。ツマや天ぷら、手巻き寿司などに使います。
絶品です!
秋ごろ、花が咲き始めます、こちらが穂じそ。
天ぷらにして食べても美味しいです。
穂じそを収穫しないでおいておくと、
穂にタネができます。
この実を塩漬けにして食べたり佃煮にすると、
熱いご飯や酒のつまみに、たいへん美味です。
■参考
・シソ(大葉)のプランター 栽培のコツ
・青ジソ(しそ・紫蘇・大葉)を多く収穫するために
>>シソのタネと苗を各種見てみる