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白と赤のテッポウユリ(6月4日撮影)


■ユリ 梅雨対策

ユリは、雨にも負けず咲き、美しいですが、
やはり長雨や蒸し蒸しとした環境が続くのは、
ユリにとっては嬉しいことではありません。

できるだけユリにとって過ごしやすい環境を作ってあげ、
梅雨を乗り切りましょう。

・軒下に移動する
梅雨は、雨の日が多く、一度降ると長雨になることもあります。

雨の当たる場所に置いておくことで、水の管理は楽になりますが、
雨に当たることにより、泥が跳ねあがり病気に感染することがあります。

鉢植えなどの容器栽培であれば、
軒下など雨の当たらない場所に移動させるだけで病気予防になります。


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トライアンフェターも開花


・マルチを敷く
マルチを敷くというのも、軒下に移動するのと同じように、
泥が跳ねて病気に感染するのを予防することができます。

鉢植えで育てている場合は軒下に移動できますが、
地植えにして育てている場合は軒下に移動することができません。

そんな時は、ワラやバークチップなどのマルチをユリの株元に敷くと良いです。
マルチを敷くことで、真夏の過乾燥を予防することにもなります。

・花ガラを摘む
ユリの中には、ちょうど梅雨の間に開花させるものもあります。
梅雨の間は雨や曇りで気温が低いこともあり、
気温が高い頃よりも花もちがよくなります。

それでもやはり開花からしばらくすると、花は散ってしまいます。
この花ガラをそのまま放置していると、濡れた花びらが葉などに付着し、
そこから傷んだり、カビが生えたりすることがあります。

花が散り始めたら花ガラを摘み、
花びらが落ちて葉や茎についてしまっている場合は、
必ず取り除いておくようにしましょう。

また、開花が進んだら、
切り花にして室内で楽しむのも華やぎます。


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ディスタントドラム、香りが良い八重です


・薬剤を散布する
ユリの球根は、すでに何らかのウイルスに感染していることがほとんどです。
それでも発病しないことがあるのは、株が元気に育っているため、
発病せずに済んでいるということです。

梅雨の時期は雨が多く、湿気も高い上、
開花させて体力を消耗しているので、発病しやすい時期です。

元気な株になるように育てていても、専用の薬剤を散布することで、
さらに発病の可能性が低くなります。

予防する病気によって、薬剤の種類が違ってくるので、
必ずどの病気に対応しているか、ユリに使える薬剤かを、
確認して使用するようにしましょう。


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待望のカサブランカも昨日から開花


・暑さ対策
梅雨といえば雨ですが、晴れ間ものぞきます。
この雨の合い間にある晴れの日がくせもので、
雨あがりで湿気が高いのに夏の太陽光で気温も高くなりがちです。

高温多湿の環境は、ユリにとっては辛いことも多いので、
突然やってくる梅雨の晴れ間の対策をしておくようにしましょう。

晴れた日に、強い日光が鉢や株元の土に当たると、
鉢の中や土の温度が上がり、蒸れの原因になります。

また土が高温になることで、
中にある球根や根が傷んでしまうこともあります。

敷きワラやバークチップなどのマルチをすることで、
株元に直接光が当たらないようにすることができます。

また、鉢植えなどで育てている場合は、
一回り大きい容器に入れて二重鉢にしておきましょう。
鉢と鉢の間には、赤玉土や腐葉土を入れておきます。

こうすることでユリを植えている鉢に直接光が当たることがなく、
外側の鉢との間に空気の層もできるので、暑さを軽減することができます。

■参考
・ユリ 育て方 12ヶ月
・カノコユリ(鹿の子百合)の育て方
・カサブランカ(ゆり、百合)の球根の植え方
・鉄砲百合(てっぽうゆり・テッポウユリ)の育て方
・黒百合(クロユリ)の育て方、栽培方法
・スカシユリ アジアティックハイブリッドの育て方
・マドンナリリーの育て方
・ユリの葉が枯れる、落ちる
・ユリ 良い花を咲かせるには?
・ユリ 球根が腐る理由は?
・ユリ根とは?|手軽に育てられる高級食材
・ユリ 球根の耐寒性が心配です
・ユリの球根がなくなる理由は?
・ユリの球根が小さくなる理由は?
・ユリ球根 大きさと花数は関係ありますか?
・ユリの植え替えは毎年必要ですか?
・ユリの植え場所は?
・アブラムシ 駆除、農薬を使わずに効く方法
◎カサブランカの育て方
◎ユリの増やし方 画像つき
・ヤマユリの育て方
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