
ニンニク栽培は長期になるので、コツがあります
ニンニクは、割と育てやすい野菜ですが、
上手に育てるための栽培ポイントがいくつかあります。
ニンニク栽培の失敗の原因には、
どのようなことがあるのでしょうか?
■ニンニク栽培 失敗の原因は?
1.ニンニクが発芽しない
ニンニクには、冷涼な環境を好む品種と、
温暖地で育つ品種とがあります。
自分の住んでいる地域にあった品種を選ぶと安心です。
植え付け時期は9月下旬から10月の下旬です。
発芽に適した温度は15度〜20度です。
発芽しないときは、
発芽に適した温度管理ができているか確かめてみましょう。
ニンニクは発芽しやすく、発芽までの期間が早い野菜です。
ニンニクの種は、一晩水につけたほうが発芽しやすくなります。
植え付ける時は、りん片を上にして植えます。
植え付ける向きが違っても、発芽しにくくなります。
また、りん片の薄皮はむかずに植え付けます。
薄皮をむいてしまうと、りん片が腐ってしまいます。
2.ニンニクの生長が悪い
ニンニクの生長が悪い原因は、
栄養や日当たり、水分が足りないことが考えられます。
ニンニクは、土づくりがとても重要な野菜です。
酸性の土壌を嫌うため、苦土石灰や有機石灰を多めに施します。
栽培期間が長いので元肥も大変重要です。
完熟の堆肥を用土の3割ほど混ぜ、しっかりと耕します。
用土は、植え付けの1週間前には準備しておき、
十分に肥料をなじませておきます。
追肥も重要で、芽が3p程育ったら、有機肥料を追肥します。
その後、2週間ごとに3回追肥を行います。
ニンニクは日光を好むので、日当たりのよい場所に植えます。
また、乾燥を嫌うので、土が乾いたら水を与えます。
乾燥予防に黒マルチを敷いておくとよいでしょう。
3.ニンニクが枯れてしまった
ニンニクが枯れてしまう原因には、
ネキリムシの発生が考えられます。
ネキリムシとは、カブラヤガの幼虫で、茎を食害します。
ネキリムシにやられると、株が枯れてしまいます。
ネキリムシは日中は土の中に隠れています。
被害にあった株の近くを掘り起こすと、
幼虫を見つけることができるので、捕殺します。
放置すると、食害は広がってしまいます。
生ニンニクのホイル焼きは、ほくほくして美味です
4.ニンニクの芽が出てこない
ニンニクは春になるととう立ちして花芽を作ります。
花を咲かせてしまうと栄養分が花に行き、
根が太らないのでとう立ちした芽は切り取ります。
切り取った目は、ニンニクの芽としておいしくいただけます。
まれに、ニンニクの芽が出てこないことがあります。
芽かきを行う手間が省けるので良いのですが、
土壌の窒素成分が多すぎる可能性があります。
窒素成分の多い土壌で育った野菜は、味が落ちるといわれています。
5.ニンニクが小さい
ニンニクは収穫前に一気に大きく肥大します。
収穫時期が少しでも早いと、
小さいニンニクしか収穫できなくなります。
ニンニクの収穫時期は、植え付けの翌年の6月頃です。
地上部が枯れてから収穫を行います。
ニンニクは冬越しを行いますが、
休眠期である冬に肥料をやると、根が腐ってしまいます。
冬の間は肥料をやらず、3月頃の気温が上がり始めたら追肥を行います。
そうすると一気に生長し、大きなニンニクに育ちやすくなります。
また、ニンニクは冬の寒さに当たらないとりん片を作りません。
プランター栽培でも、冬は外気の寒さにさらすようにしましょう。
6.ニンニクの香りが薄い
家庭菜園のニンニクは、独特の香りが強いのが特徴です。
ニンニクの香りは、与える肥料が有機肥料の方が強く、
化学肥料では弱くなる傾向があります。
■参考
・ジャンボニンニクの育て方、栽培方法
・無臭ニンニク(にんにく)の育て方、栽培方法
・ニンニク(にんにく)の種類
・ニンニクの保存方法1 冷蔵から醤油漬けまで
・ニンニクの保存方法2 オリーブオイル漬け
・ニンニクのプランター栽培
・ニンニクの育て方 ←地植え基本編です
・ニンニク 肥料は?
・ニンニク 大きくならない
・ニンニクが枯れる理由は?
・ニンニク 葉が黄色くなるのは?
・ニンニク栽培 おいしくない原因は?