
鉢植えが抜けなくて、困っていませんか?
鉢植えを植え替えようとしたら、
どうやっても鉢から植物が抜けないことがあります。
鉢植えを抜く、有効な方法をご紹介します。
[鉢植え 抜けないときは?]
■鉢と根鉢の間に隙間を作る
鉢から植物が抜けない時というのは、
鉢と根鉢の間に隙間がないことがほとんどです。
鉢と根鉢の間に隙間を作ることで抜けやすくなります。

パレットナイフ C)おいしい生活
1.ナイフで隙間を作る
油絵用や製菓用などの刃がついていないタイプのパレットナイフや、
長いバターナイフなど、平たくて薄い金属のヘラ状のものが適しています。
鉢と根鉢の間にナイフを刺しこみ、
ぐるりと一周まわすことで鉢と根鉢の間に隙間を作ることができます。
刃がついていると、プラスチック製の鉢を突き抜けたり、
怪我をしたりすることがあるので、
できるだけ刃のついていないものを使いましょう。
最近は100円均一などでも安価に手に入れることができます。
また、物理的なものを使って無理に隙間を作ることになるので、
根鉢の周りに張っている根を多少切ってしまうことがあります。
どうしても根を切りたくない場合は、他の方法を試すようにしましょう。
2.鉢の側面を叩く
鉢の側面を何か所か叩くことで、
振動によって隙間を作ることができます。
プラスチック製の鉢を使っている場合は、
拳やハンマーなどを使うことで振動させることができます。
陶器や素焼き鉢などは、拳では刺激が足りませんし、
金属製のハンマーを使うと壊れてしまうことがあります。
そんな時は、打撃面が金属ではなくウレタンなどの柔らかい素材でできた、
ショックレスハンマー(ソフトハンマー)を使うと、鉢を傷つけずに済みます。

ショックレスハンマー C)ekatokiko
この方法を試す場合、叩く場所は一か所だけではなく、
周囲何か所かを叩くことで、隙間ができやすくなります。
さらに鉢の上方から下に向かって叩くと抜けやすくなります。
3.鉢の縁を叩く
鉢をひっくり返した状態で、落ちないように手で根鉢を支え、
鉢の縁をテーブルやひっくり返した丈夫な鉢などに何度か打ち付けます。
この時、鉢植え自体の重さを利用して打ち付けるようにしますが、
鉢が壊れないよう、力の加減をしましょう。
この時も一か所だけでなく、縁の何か所かを打ち付けると、
何度かやるうちにすぽっと抜けるようになります。
■鉢を割る・底を切る
上記のことを試してみても、やはりどうしても鉢から抜けない場合は、
最終手段として、鉢を壊してしまうようにします。
陶器や素焼きなどの鉢の場合は、金属製のハンマーなどを使って割ります。
破片が飛び散らないように、タオルなどで覆うと安全です。
またプラスチック製の鉢を使っている場合は、
プラスチックを切ることができるハサミやカッターなどを使って、
縁から底にかけて切るか、底だけをうまく切ることで抜けるようにできます。
■底が抜ける鉢を使う
鉢から抜く方法ではありませんが、
あらかじめ底の抜ける鉢を使っておくのも有効な手段です。
一年草などであれば、最悪の場合、
鉢から抜く時に掘りかえしてでも抜けば済みます。
しかし、大事にしている多年草などは諦めがつきませんよね。
特にバラやクレマチスなど、根の生育スピードが速いものであれば、
あらかじめ底の抜ける鉢を使っておいて損はありません。

トレンチポット C)サンデーズガーデン
*植え替え(鉢上げ)に便利な機能付き。