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なんとも可愛らしいグレープフルーツ


■グレープフルーツ 実がならない理由は?

1.株がまだ若い
ホームセンターや園芸店などで市販されている接ぎ木苗であれば、
植え付けてから3年〜5年ほどすれば実をつけるようになります。

ところが、種から育てた実生苗の場合は、
実をつけるようになるまでもっと時間がかかります。

グレープフルーツを育てている環境によっては、
1年〜2年育てた段階で花を咲かせることもありますが、
たいていは着果せずに終わってしまいます。

実生から育てたグレープフルーツであれば、
少なくとも10年はかかります。

種をまいてから20年近く経ってから、
やっと実をつけるようになったという話もあるので、
まだ育てて間もない株であれば、気長に待ってみましょう。

2.剪定に問題がある
株がすでによく育った状態なのに、実をつけない場合は、
剪定方法が間違っている可能性があります。

グレープフルーツは、前年や前々年に伸びた、
春の新梢から発生した枝に花芽をつけます。

そのため、春の新梢を切り戻してしまうと、
その分花芽の数を減らしてしまうことになり、
最悪は全ての花芽を切り落とすことになります。

グレープフルーツの剪定は、
春と初夏の2回が適期とされていますので、
それ以外の時期に不用意に剪定するのは避けるようにしましょう。

剪定の時には、勢いよく上に伸びる徒長枝や、
混みあっている場所の枝をすくように間引き剪定を行うようにします。

こうすることにより、株の中心まで太陽の光が入るようになり、
株の生育がよくなり、花付きや実付きがよくなります。
また、風通しもよくなるので、病気の予防にもつながります。


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グレープフルーツは、摘果すると実つきが良くなります


3.毎年実をつけない場合は?
グレープフルーツは、ブドウのように房状に、
実をつける姿からその名がつけられました。

あの大きな実を房状につけさせるとなると、
相当の養分が必要になります。

鉢植えなどで、生育を制限しながら育てていれば、
自然に任せたまま実をならせてしまうと、
翌年に養分不足で実をつけなくなることがあります。

地植えにしていても、やはり摘果せずにそのまま実をつけさせると、
体力を消耗しすぎて、翌年の実付きが悪くなります。

これを避けるためには、摘果を行いましょう。
6月〜7月頃、着果した実の中で、
生育の悪いものや枝の陰になって日当たりの悪い実を摘果します。

目安としては、葉の数が70枚〜90枚に実を1つつけるようにします。
100枚〜150枚に1つにできれば理想的です。

グレープフルーツの鉢植えの場合は、
1株に1つ〜3つまでに限定すると、体力の消耗を防ぐことができます。
*写真協力 C)季節の花300

■参考
・グレープフルーツの植え替えは?
・グレープフルーツの育て方 栽培方法
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