Gazania (2).jpg
ガザニアの花壇、西日に強いです


西日は植物には大敵! というイメージがありますが、
植物によっては、西日の当たる場所でも育てやすいものがあります。

西日が当たるからと諦めず、ガーデニングを楽しみましょう。


[西日に強い植物]


■ハーブ

Common Sage.jpg
・セージ(Common Sage) 

シソ科 
原産:地中海沿岸 
多年草
花期:5月〜10月 
花色:白、赤、ピンク、黄、青、紫、複色 
草丈:40cm〜150cm


料理などに使えるハーブとしてのセージや、
花を楽しむ園芸品種のセージもあり、合わせると品種の数はとても多くなります。

線が細く、花も見た目も繊細なものから、
葉の色が濃く全体にがっしりとしていて花穂も長い品種など、
好みに合わせて品種を選ぶことがあります。

とても丈夫で、暑さにも強いのですが、蒸れには注意が必要です。
たいていのハーブに当てはまるのが、この蒸れに弱いことです。

ハーブは地中海など、乾燥した地域が原産なものが多いため、
過湿に弱い性質のものが多いのです。

セージは大株になればなるほど、地際からたくさんの茎を伸ばします。
混みあってくると、どうしても蒸れて地際から枯れあがり、
見た目がよくありません。

混みあっている部分を間引き剪定して、
風通しを常によくしておくことがポイントです。

また、背丈が出るものも多く、
放っておくと草姿が乱れ、手の施しようがなくなることが多いです。

品種にもよりますが、背が高くなりすぎたと感じたら、
思い切って半分くらいまで切り戻しをしてスッキリさせましょう。



Rosemary02.jpg
・ローズマリー(rosemary) 

シソ科 
原産:地中海沿岸 
多年草
花期:2月〜10月 
花色:ピンク、青、紫 
草丈:20cm〜200cm

ローズマリーには、枝が比較的、上に伸びる木立性のタイプと、
横へ横へと伸びるほふく性のものとがあります。

どちらを育てるかは、スペース、好み、用途によりますが、
ローズマリーも蒸れないようにしておくことが大切です。

木立性のものも、ほふく性のものも、
何年も経って大株に育ったものは、枝数も増えて混みあってきます。

枝が混みあうと、風通しが悪くなるだけでなく、
光も中心まで届かなくなります。

そうなると、株の中心から枯れてしまい、
ぽっかりと穴があいたようになってしまうことがあります。

枝が増えてきたら、収穫をかねて間引きや切り戻しをすると、
比較的扱いやすいハーブです。



Lemon marigold.jpg
・レモンマリーゴールド(Lemon marigold) C)ハーブティー専門店「e-ティザーヌ」

キク科 
原産:メキシコ 
多年草
花期:9月〜11月 
花色:黄 
草丈:30cm〜100cm

一般的によく見かけるフレンチマリーゴールドや、
アフリカンマリーゴールドより、花は小さく色も黄色一色です。

けれど、名前にレモンと入っている通り、
葉からはとても良いレモンの香りが広がります。

たいへん強健で、暑さに強く寒さにもやや強いため、
寒冷地でなければ屋外での越冬が可能です。

花期が遅く、秋になってから開花が始まり、
霜が降りる頃まで咲き続けます。

1つ1つの花は3cmほどとあまり大きくはありませんが、
株一面に次々と咲かせていくので見ごたえがあります。


■花

Begonia semperflorens.jpg
・ベゴニア・センパフローレンス(Begonia semperflorens) 

シュウカイドウ科 
原産:ブラジル 
多年草(一年草扱い)
花期:4月〜11月 
花色:白、赤、ピンク、複色 
草丈:20cm〜60cm


分厚くて大きい葉と、小さくてかわいらしい花が特徴的です。
乾燥に強く、暑さにも耐性があります。

寒さには少し弱く、霜にあたると葉がしわになり、枯れてしまいます。
霜よけをしたり、室内で管理するなどすれば、
冬越し自体は難しくはありません。

屋外に地植えすると冬に枯死することが多いため、
一年草扱いとされる場合もありますが、本来は多年草です。

花色はあまり豊富とは言えませんが、
ツヤツヤの葉はオーソドックスなグリーンや銅葉があり個性的です。



Gazania (1).jpg
・ガザニア(Gazania) 

キク科 
原産:南アフリカ 
多年草
花期:4月〜10月 
花色:白、赤、ピンク、黄、オレンジ、紫、複色 
草丈:15cm〜40cm


キク科らしい、ヒマワリにも似たような花を咲かせます。
花色はオレンジや赤など、ビビッドではっきりした色のものが多いです。

品種によっては紫からピンクへのグラデーションや、
明るいレモンイエローのものなど、優しい色合いのものもあります。

背丈があまり高くならないので、花壇や庭植えはもちろん、
鉢植えや寄せ植えにも向きます。

お天気の良い日には花弁を開いて咲き、
曇りや雨の日など、日光のない時には花弁を閉じる性質があります。

花弁の表裏で色が違うものもあるので、
その日の天気によって違った雰囲気を楽しめるのも魅力です。



Gladiolus.jpg
・グラジオラス(Gladiolus) 

アヤメ科 
原産:アフリカ 
多年草
花期:6月〜10月 
花色:白、赤、ピンク、黄、オレンジ、青、紫、緑、複色 
草丈:60cm〜150cm


春植え夏咲きのタイプと、秋植え春咲きのタイプがありますが、
暑い時期に花を咲かせるのは春植え夏咲きのタイプです。

矮性品種とそうでない通常品種があり、
矮性品種であれば、60cmほどにおさまるので、鉢植えにも適しています。

アヤメ科らしい薄くて平べったい葉の間から伸びる長い花穂は、
とても豪華で見ごたえがあります。

八重咲きタイプもあり、さらにゴージャスです。
花色、花形、花の大きさそれぞれたくさんの種類があり、
それだけ品種が多いので、どの球根を植えようか迷っている間も楽しいです。

寒さには弱いので、秋に掘り上げて冷暗所で球根を保管します。

■参考
◎西日に強い花
・春の花壇作り
・夏の花壇作り
・秋の花壇
・冬の花壇
・花壇 種類 画像つき
・春に長く咲く花 画像付き