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真冬は、葉物が育てやすいです


1月になると、ダイコンやハクサイなどの冬野菜を収穫した後、
スペースに空きが出てきます。

狭い場所を工夫して野菜を栽培している場合は、
少しでもスペースが空けば、別の何かを植えて育てたいと思うものです。

空いたスペースを春まで用土再生する場所とすることもできますが、
空いた場所で新たな野菜を育ててみるのも楽しいです。



[1〜2月に蒔ける野菜]


■1〜2月に発芽させる工夫

1年のうちで一番寒い時期である1月や2月は、
本来であれば種を播ける野菜はほとんどありません。

発芽させるために必要なのは、地温です。
発芽した後に必要になるのは、気温です。

1〜2月の寒い時期では、地温も気温も上がりにくく、
そのまま土に種を播いただけでは、発芽も生育も難しいことがほとんどです。

そこで、地温と気温を上げるために、園芸資材を使った栽培が有効です。


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黒のマルチングが効果的


・マルチ
防虫ネットや不織布、ビニールを使って土を覆うことを、マルチといいます。
地植えの場合であれば、畝を作った上からマルチを張り、
周りに土をかぶせて浮かないようにします。

プランターでも、四隅を入れ込むことで、マルチを使うことができます。
黒いビニールを使ったマルチが一番地温が上がりやすいので、
冬栽培には、とくにおすすめです。


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自作の発芽育苗箱


・トンネル、ハウス
育てている野菜の周囲の気温を上げるためには、マルチだけでは不十分です。
発芽した後、冷たい空気に触れて芽が傷み、育たないこともあります。

期待ほどに育たなかった野菜は、種類や環境によっては、
徐々に気温が上がってくる3月頃から突然生育スピードが上がります。

それ自体は悪いことではありませんが、
その後収穫しないうちにトウ立ちしてしまうことがあります。

トウ立ちしてしまうと、葉や実の食感が、かなり悪くなります。
そうならないためにも、寒い時期もトンネルやハウスを設置して、
野菜の周りの気温を上げましょう。

背丈のあまり出ない野菜であれば、トンネル栽培が手軽で適しています。
どうしても背丈の高い野菜を育てたい場合は、
ハウスの方が高さも広さも出しやすいので適しています。

いずれの場合も、被覆は冷気の入りにくいビニール系がいいでしょう。
昼間にお天気が良く、内部の温度が上がりすぎる場合は、
裾などを少しあけて空気を入れ、調節するようにしましょう。
>>トンネル栽培 種類と方法


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見ていても美しいアスパラ


■1〜2月に蒔ける野菜一覧

気温が低いため、1月に種を播ける野菜は少ないです。
その中でも、中心になるのは葉物です。

葉物以外にも、マルチやトンネルを使えば、
栽培できるものがあるので、ご紹介します。

・アスパラ

発芽適温(地温):25度〜30度
生育温度:15度〜20度
発芽日数:10日〜20日

一般的には、栄養を蓄えて休眠状態の根を植え付けますが、
アスパラは種からも育てることができます。

種をまいてから十分に収穫できるまでに、最低でも2年はかかりますが、
収穫が始まれば、その後は5年〜10年ほど、株が弱るまで収穫が可能になります。
手間はかかりますが、みずみずしいアスパラを収穫できた時の喜びは、
素晴らしいく味も抜群に美味しいです。

・ニンジン
発芽適温(地温):15度〜25度
生育温度:25度前後
発芽日数:5日〜14日

暖かい時期に育つイメージのあるニンジンですが、発芽温度が意外と低めです。
そのため、マルチをすれば地温を確保できることも多いです。

発芽後は、トンネルをしておくことで生育温度を確保しやすくなります。
春播き・初夏収穫の品種を選ぶと、1月播きでもトンネル栽培しやすいです。

・ブロッコリー
発芽適温(地温):20度〜25度
生育温度:15度〜20度
発芽日数:4日〜6日

栽培が難しそうなブロッコリーですが、
害虫と追肥に注意していれば、意外と育てやすい野菜です。
冬の間は害虫も少ないので、地温と気温をクリアできれば、
ブロッコリー栽培には適しています。

・ダイコン
発芽適温(地温):25度前後
生育温度:20度前後
発芽日数:3日〜5日

ダイコンは生育が途中で悪くなると、春にトウ立ちしやすくなるため、
育てるのであれば、春どりに適したトウ立ちの遅い品種を選びましょう。

根が長くなる青首ダイコンも魅力ですが、
根が短く、収穫までが短いミニダイコンもおすすめです。

・小カブ
発芽適温(地温):20度〜25度
生育温度:20度前後
発芽日数:2日〜5日

小カブは大きいカブに比べると株間が狭くて済むため、
小さなスペースでも育てやすい野菜です。

種播きから収穫までの日数が短く、春からはまた別の野菜を育てることができます。
小カブには、真っ白の品種や白と赤のバイカラーの品種などもあります。
味噌汁などの汁の実や煮物など、冬の食卓にはぴったりの野菜です。

・コマツナ
発芽適温(地温):20度〜30度
生育温度:15度〜25度
発芽日数:3日〜5日

発芽から収穫までが短く、寒さにも強いので冬の栽培にもおすすめです。
栄養価が高く、汁の実やおひたしなど使い勝手も良いので、
常備していると便利な野菜です。

普通の栽培方法では害虫に狙われやすいですが、
寒い時期なので害虫も少なく、育てやすい環境を作りやすいです。

・ホウレンソウ

発芽適温(地温):15度〜20度
生育温度:15度〜20度
発芽日数:6日〜10日

ホウレンソウも、寒い時期に育てやすい野菜として人気があります。
寒さにあてることで、甘みや旨み、栄養素が増すので、
トンネル内の温度が低めでも育ちます。

ホウレンソウの品種も豊富です。
トウ立ちが遅く、耐病性のある品種を選べば、
初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

・マスタード
発芽適温(地温):20度〜25度
生育温度:15度〜20度
発芽日数:3日〜5日

ピリッとした辛みのあるマスタードは、サラダに入れても、
おひたしにしてもおいしくいただけます。

大株に育てて、一度に収穫してもいいですし、
数枚ずつ収穫して長期間楽しむのもおすすめです。

本葉が数枚の時に収穫し、ベビーリーフとして楽しむ方法もあります。
青い葉の品種と、赤い葉の品種があるので、混ぜて育てると彩りがよくなります。

■参考
・1月の家庭菜園作業 防寒対策と収穫、栽培準備
・2月の家庭菜園作業 早まき野菜と夏野菜の準備
・3月の家庭菜園作業 タネまきと収穫の季節に
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