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切り花、生け花のある空間はいいですね


庭に植えている花を切って室内に飾ったり、
花屋さんでみつけた素敵な花を飾ったりすると、
部屋の中が華やかになって気分もよくなります。

そんな美しい切り花を、できるだけ長持ちさせて楽しみたいですね。
切り花を長持ちさせるにはコツがありますので、いくつかご紹介しましょう。


■切花を長持ちさせる方法

1.環境の良い場所に置く
切り花といえども、環境の悪い場所に置いてしまうと、
枯れるのが早くなってしまします。

切り花にとって良い環境とは、寒暖の差があまりなく、風通しの良い場所です。
それでも、やはり飾りたい場所が良い環境とは限りません。

冷暖房の効いた部屋ほど、人の目があり、そこに花を置きたくなるのは必然です。
冷暖房の効いた部屋に置くこと自体は、そこまで悪いことではありません。

エアコンなどの風が直接当たる場所に置くことが問題なのです。
冷暖房器具の風は、強い上に乾燥しています。

しかも室温より冷たかったり熱い風なので、
それに当たると花がしおれてしまいます。

できるだけ冷暖房の風が当たらない場所に置くようにしましょう。


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切り花もエアコンが直接あたるところは苦手です


2.水をきれいに保つ
切り花が生きながらえるためには、水は必要不可欠です。
けれど、ただ水の入った瓶にさしていれば、
長持ちするというわけではありません。

水の中には雑菌がいます。
この雑菌が繁殖してしまうと、水を腐らせてしまいます。

さらには花の切り口にも侵入し、
茎からだんだんと腐らせて枯らせてしまいます。

水が濁り、水中部分がゼリーに包まれたようになってきたら、
雑菌が繁殖してきているサインです。


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水はこまめに替え、花瓶も洗うと、ぐっと長持ちします


夏の暑い時期は、雑菌が繁殖しやすいので、
2日〜3日に1回は水を替えるようにします。
気温の低い冬の間でも、1週間に1回は水を替えるようにしましょう。

また、切り花の水につかっている部分がぬるぬるしている場合は、
指で少しこすって洗い流し、切り口を1cmほど切ると、
リフレッシュさせることができます。

水を替える時、花をさしている瓶や花瓶は、
中性洗剤を少量つけたスポンジなどでしっかり洗うようにします。

傷んだ水が触れていた花瓶の内側にも、当然ながら雑菌がついています。
水だけ入れ替えても、今度は花瓶についた雑菌が増え、
水が汚れてしまうので、必ず洗うようにしましょう。


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生け花用活性剤 花王


3.殺菌剤・栄養剤を入れる
水の中の雑菌を繁殖させないために、殺菌剤を入れる方法があります。
切り花用の殺菌剤もありますが、家庭にあるものの中では、
漂白剤や10円玉なんかが手軽です。

ただし、漂白剤はとても強く、入れ過ぎる花を枯らしてしまう原因になります。
使う時はごく少量にし、コップサイズの水であれば1滴も必要ないくらいです。

逆に10円玉は、コップサイズなら1枚くらいで大丈夫ですが、
花瓶など大きなものになり、水の量が増えれば、
それだけ10円玉の枚数も増やす必要があります。

また、切り花にも栄養が必要です。
開きかけの蕾を咲かせたりするのには、養分が必要になるからです。
手軽な方法として、砂糖を少量水に混ぜるやり方があります。

ところが、砂糖を入れることによって、
雑菌も繁殖しやすくなるので注意が必要です。

砂糖を加えたら、殺菌作用のあるものも一緒に入れておいた方が、
水が傷みにくくなります。

市販されている切り花用の殺菌・栄養剤の中には、
水が濁ったりして傷んだ場合は、入れ替えてあげます。


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葉や小さな蕾は、摘むようにします


4.葉や蕾を摘む
切り花には、葉がついているものがほとんどです。

花屋さんによっては、茎の下半分くらいは、
取り除いてくれていることもありますが、
ほとんどついたままになっていることも多いものです。

花瓶にさした時、水につかる部分に葉が残っていると、
そこから切り花が傷んでしまいます。

そのため、水につかる部分に葉がついている場合は、取り除くようにします。
ただし、すべての葉を取り除いてしまうと、
光合成ができなくなって、枯れるのが早くなってしまいます。

切り花も光合成して養分を作りだしているので、
できる限り葉は残すようにしましょう。

また、水に触れる部分が多くなるほど、傷む確率が高くなるので、
水は切り口から数センチ水につかる程度の深さで充分です。

枝物や花の大きい輪菊などは、水の量が少なすぎると、
花瓶ごと倒れてしまうことがあるので、
その場合は倒れない程度に水を入れるようにします。

また、切り花を購入した時に、蕾がついていることがあります。
今にも開きそうな蕾であれば、そのまま咲かせることもできますが、
まだ固い、花弁の色も見えていないような蕾は、開かないことが多いです。

蕾を咲かせるためにも養分を使いますから、咲かない確率の高い蕾は、
摘み取った方が切り花自体が長持ちします。


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ユリなどは花粉を取ったほうが長持ちします


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ティッシュで雄しべをつまむようにしてとります(カサブランカ)


5.花粉をとる
花は雄しべから出た花粉が雌しべについて受粉し、種を作ろうとします。
種を作るためには養分が必要となり、
養分の吸収元がない切り花はすぐに枯れてしまいます。

できるだけ受粉しない環境を作ってあげることが、
長持ちさせるのには大切なことです。

ユリなどは開花した状態のものを買い求めると、
すでに花粉が取り除かれていることがあります。

開花してすぐに花粉が大量にでることは少ないので、
花が咲いたらすぐに雄しべを切り取ったり、
花粉が出てくる部分をピンセットなどで取り除くようにしましょう。

けれど、花が開いていない状態であれば、
咲いてから自分で取り除くようにします。

花が小さく、雄しべや雌しべを取り除くことが難しいものは、
無理に取り除く必要はありません。

6.終わった花を摘む
花自体が小さく、開花してから花粉を取り除けないものは、
咲き終わった花があったら、すぐに取り除くようにします。

スプレー咲きのものなどは、次から次へと花が咲きますので、
傷んだり咲き終わったりしたものから、ハサミを使って取り除きます。

そのまま放置していると、見た目が悪いばかりでなく、
受粉に成功したものが種を作り始めることがあるので注意しましょう。

■参考
・パンジー 切り花
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