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愛らしい姿のフクシア


ガーデニング本番の春がやってくると、
園芸店にも色々な花苗が並ぶようになります。

今年は何を育てようかと考える時間はとても楽しいですね。
そんな中、一瞬だけ咲いて終わってしまうものは少し寂しい気もします。

できれば長く花を楽しみたい! 植え替えするのはちょっと面倒!
という方は、長く咲く花苗を選ぶといいですよ。



■春に長く咲く花

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・イソトマ(Isotoma axillaris) 

キキョウ科 
原産:中央〜南アメリカ、オーストラリア
多年草(日本では一年草扱い) 
花期:5月〜11月
花色:白、ピンク、紫、青 
草丈:20cm〜50cn


ギザギザの切れ込みが入った葉に、星形の花をつけます。
耐寒性が弱く、日本での越冬が難しいため、一年草扱いとなっています。

室内の取り入れて越冬させても、翌年からは花付きが悪くなるので、
毎年種から育てたり苗を入手した方が、良い花を楽しむことができます。

5枚の花弁が広がって咲いているように見えますが、
実は筒状になったものが5枚に裂けて開き、
星形に咲いているように見えています。

葉も蕾も花も細めでスッキリとしていて背丈も低いので、
花壇の縁どりなどにぴったりです。



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・ガウラ(Gaura lindheimeri) 

アカバナ科 
原産:北アメリカ
多年草 
花期:5月〜11月
花色:赤、白、ピンク、オレンジ、紫、複色 
草丈:30cm〜150cm


ヤマモモソウとも言い、春から秋にかけて、
長い花茎に次々と花を咲かせます。

花の大きさは1.5cm〜3cmほどとあまり大きくはありませんが、
次々と咲かせるので見ごたえがあります。

花の形が蝶のように見えることから、
白蝶草(ハクチョウソウ)とも呼ばれています。

見た目の繊細さとは違い、案外丈夫なので、放任でもよく育ちます。
背の高くなる品種と背の低い矮性品種があるので、
育てるスペースや植え付ける場所に合わせて選ぶようにしましょう。



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・キンギョソウ(Antirrhinum majus) 

ゴマノハグサ科 
原産:地中海沿岸
一年草 
花期:3月〜7月
花色:白、赤、ピンク、オレンジ、黄、複色 
草丈:20cm〜100cm


金魚が泳いでいるような花形のものが一般的ですが、
八重咲きやベル咲きなどがあり、それぞれに雰囲気が違います。

花色がとても豊富で、薄いピンクや白などの清楚なものから、
赤やオレンジなどのビビッドな色まであります。

咲き終わった花をそのままにしておくと、雨や水などで傷み、
病気の原因になるため、こまめに花ガラ摘みが必要になります。

春に咲いたものを花茎から切り戻した後、
夏を越せば秋にも花を楽しむことができます。



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・ペンタス(Pentas lanceolata) 

アカネ科 
原産:熱帯アフリカ、マダガスカル
低木 
花期:5月〜10月
花色:白、赤、ピンク、紫 
草丈:30cm〜60cm


小さな星形の花を固めて咲かせます。
暑さに強く、夏の間も休まず花を咲かせ続けるので、
春に植え付けて秋まで楽しむことができます。

花色はあまり豊富ではありませんが、
葉に斑が入っているものや八重咲きのものなどがあり、
どのような雰囲気の花壇にも合わせられる存在です。

花が一段落したら、切り戻しをすることで脇芽が伸び、
また新しい花を咲かせるようになります。



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・フクシア(Fuchsia) 

アカバナ科 
原産:西インド諸島、ニュージーランド、オーストラリア
低木 
花期:4月〜11月
花色:白、赤、ピンク、オレンジ、紫、複色 
草丈:30cm〜150cm


巾着のような形をした蕾から、スカートを広げたような花が咲き、
とてもかわいらしい姿と色合いです。

スカートのような花弁から、雄しべや雌しべが長く伸びて見えているため、
人形が踊っているように見えます。

花にはシンプルな一重から八重咲きまであり、
花弁の枚数が増えるごとに花が豪華になっていきます。

ガクと花弁の色が違うものも多く、薄い色から濃い色まで様々なので、
花色だけでもかなり豊富な種類があります。

低木のため毎年咲きますが、耐寒性がないため、
冬は室内に入れて冬越しさせる必要があります。



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・ランタナ(Lantana)
 
クマツヅラ科 
原産:熱帯・亜熱帯アメリカ
低木 
花期:5月〜10月
花色:白、赤、ピンク、オレンジ、黄、紫、複色 
草丈:30cm〜200cm


小さな花が球状にまとまって咲きます。
咲きすすむにつれ、色が変化する様子から、
七変化(シチヘンゲ)とも呼ばれています。

葉が小さい品種のコバノランタナや、
葉に斑が入っているものなどがあります。

オレンジ〜黄色のビビッドなカラーの花を咲かせる印象が強いですが、
クリーム色に近い白や紫、ピンクなどかわいらしい色もあります。

非常に丈夫で、夏の暑さにも負けずによく咲きますが、
枝が暴れやすいので、伸びた枝はときどき切り戻します。

■参考
◎西日に強い花
・春の花壇作り
・夏の花壇作り
・秋の花壇
・冬の花壇
・花壇 種類 画像つき