一才桜の多くは、つぼみがついた状態で販売されています
一才桜は、初心者にも育てやすい、愛らしい八重の盆栽です。
家の一才桜(旭山桜=アサヒヤマサクラ)の開花は、
少し遅く4月の末頃ですが、1回枯れさせたことがあります。
こちらでは一才桜が枯れる原因を、いくつか探ってみました。
これから入手されるかたも、ご覧になってください。
■一才桜 枯れる理由は?
1.日当たりが悪い
一才桜は日当たりをたいへん好みます。
日当たりが悪い場所で育てると、だんだんと元気がなくなっていき、
ついには枯れてしまうことがあります。
早春に売られている盆栽仕立てになっているものは、
温室で管理されたものが多く、寒い時期に蕾がついています。
そのまま室内で開花させるまでは良いのですが、
その後は必ず戸外に出して管理なくてはいけません。
日当たりの良い窓辺などに置いても、室内は室内なので、
戸外よりも日当たりは悪くなってしまいます。
盆栽や鉢植えで育てる場合は、
夏に水切れが起きやすいので、半日陰の場所に移動させましょう。
その時も、必ず午前中いっぱいくらいは、
直射日光が当たる場所で管理するようにしましょう。
私は楽天市場のイングの森さんで購入しました
2.水やりが不適切
一才桜は、水切れに弱いです。
とはいえ、常に土が湿気ているような環境だと、
根腐れを起こしたりして枯れてしまうことがあります。
地植えにしている場合は、降雨だけでも過ごせることが多いです。
夏場や長い間雨が降らないなどで、土が乾燥していると感じたら、
たっぷりと水を与えるようにしましょう。
鉢植えや盆栽の場合は、土の量が少ないので、乾きやすい環境です。
土の表面が乾いていたら、鉢底から水が出るまで充分水を与えます。
冬季、一度水を与えるとなかなか乾燥しない時期には、
表土の乾燥を見て、水やりの頻度を下げます。
土の表面が乾いてから2日〜3日ほど経ってから、
たっぷりと与えるようにしましょう。
3.夏の高温で傷んだ
夏の間など、気温が高くなると土の温度も上がります。
土の温度が上がると、乾燥しやすくなったり根が傷んだりします。
鉢植えや盆栽などは、夏の間だけ半日陰に移動させたり、
一回り大きい鉢に入れて二重鉢にしたりして、
土の温度が上がり過ぎないように工夫しましょう。
また、夏に水を与える時間帯にも注意します。
昼間の気温が高い時間帯に水を与えると、
土が高温になる上、蒸れてしまいます。
朝の早い時間帯か、夕方になってから水を与えましょう。
胸がときめく愛らしい樹です
4.剪定時の問題
一才桜に限らず、桜は剪定する時に注意が必要な樹木です。
細い枝を剪定する場合は問題ありませんが、
太い枝を切る際、切り口をそのままにしておくと、
雑菌が入って病気にかかったり、腐ったりして枯れることがあります。
剪定を行う場合は、雑菌の繁殖力が低下する冬に行い、
切り口には癒合剤などを塗るようにしましょう。
5.急激な環境変化
どの植物も急激に環境が変わるのを嫌います。
私は5年以上育てていた一才桜がつぼみを持った時、
早く一才桜の花を咲かせたくて、
半日陰から日当たりのとても良い場所に移動しました。
ところが3日ほどして元気がなくなり、
ついには枯れてしまいました。
植物の環境を変える場合は、徐々に変えなければ!
と、悲しい想いで反省しました。
■参考
・一才桜の育て方
・一才桜 旭山桜の育て方 毎年たくさんの花をつけさせる
・一才藤の育て方
・フジ(藤)の木の剪定
・サクラ(桜)の挿し木 方法