
黄色いスイセンも元気があって素敵です
スイセン(水仙)の開花期は、12月から4月くらいです。
栽培環境や品種により、開花は異なりますが、
3月下旬になっても咲かないと心配になりますね。
スイセンの花が咲かない理由を挙げてみました。
■スイセン 花が咲かない理由は?
1.球根が傷んでいる
球根を植えた後、過湿などの理由で球根自体が傷んでしまい、
花が咲くどころか芽も出ないことがあります。
冬は気温が低いため、一度濡れた土は乾きにくくなります。
水はけの悪い土に球根を植えると、いつまでも湿気た状態が続き、
その間に球根がカビたり腐ったりして、傷んでしまうことがあります。
植える時には水はけの良い土を使うようにしましょう。
地植えの場合は、冬の間は降雨だけでも過ごせることがほとんどです。
よほど土が乾いていると感じた時には水を与えますが、
それ以外は無理に水を与える必要はありません。
鉢やプランターで育てている場合も、雨に当たる場所に置いている場合は、
水やりの頻度は少ないものです。
土の表面が乾いてから数日経ってから、たっぷりと与える程度で充分です。

球根が太れないと花がさきません
2.球根の肥大不足
スイセンは花を咲かせた後、球根を肥らせるようになります。
その時、葉で光合成してできた養分を溜めるようになります。
何らかの理由で光合成がうまくできずに養分を溜められなかった場合、
肥大不足で翌年の花が咲かなくなることがあります。
◎球根を肥大させるには?
・葉を残す
花が終わった後は、種ができないように花ガラを切り、
必ず葉は残して自然に枯れるのを待ちます。
花ガラと一緒に葉も切ってしまうと、
光合成することができなくなり、養分が作れません。
・日当たりを良くする
スイセンは和風のイメージが強く、日陰でも育つように思えますが、
どちらかといえば日当たりの良い場所を好みます。
少なくとも午前中いっぱいは日の当たる、半日陰で管理するようにします。
せっかく光合成させるために葉を残していても、
日当たりが悪ければ光合成はできません。
鉢植えなどであれば、開花中は好きな場所で花を楽しみ、
花ガラを切った後は日当たりの良い場所に移動させ、
光合成させるという方法もあります。
*移動は環境が過度に変化しないよう注意します。
・肥料を与える
光合成だけでは不十分な場合もあるので、
花後にお礼肥として追肥しておくのも効果的です。

3年に1度は植え替えると花が咲きやすいです
3.植え替えていない
スイセンも種のできる品種とできない品種がありますが、
基本的な繁殖方法としては、球根です。
地植えでも鉢植えでも、何年も同じ場所で育てていると、
毎年少しずつ増えた球根がぎゅうぎゅうに詰まってしまいます。
すると充分な生育スペースをとれずに、
球根が小さくなってしまうことがあります。
毎年掘り上げている場合は問題ありませんが、
植えたままにしている場合は、3年に1回くらいは掘り上げ、
大きさや質で球根の整理をして間隔を空けて植え替えましょう。
■参考
・スイセン(水仙)の育て方|翌年も花を咲かせる栽培方法
・スイセン 鉢植えの育て方
・スイセンの掘り上げ方
・スイセンの花つきが悪い理由
・スイセンを花壇へ植える方法
・スイセン球根の選び方
・スイセン 葉の色がおかしいのは?
・ニホンズイセンの育て方