

パンジーで元気良くも大人っぽくも仕立てられます
春の寄せ植え、今シーズンは、どのような花を選びますか?
暖かな春を彩る花やリーフをお気に入りの鉢にバランス良く配して、
個性的で素敵な寄せ植えを作りたいですね。
■春の花 寄せ植えのコツ
1.明るい色やパステルカラーなど、
花色の組み合わせを春らしくしてみます。
2.気温上昇による水切れに気をつけ
花を途切れさせないよう肥料切れに注意します。
3.中心から奥側に高い植物、手前やサイドに低い植物を配置し、
高低差と奥行きを出すとまとめやすいです。
春はだんだんと気温が上がり、植物も活性化していきます。
寄せ植えにする植物も、春らしい花色のものを選ぶと、
寄せ植えを置いた場所を明るく華やかにしてくれます。
花色を明るくしたら、よりそれを映えさせるために、
脇役であるリーフ類や植え付ける鉢を濃い色にしたり、
反対色にするとセンスよくまとまります。
◎水やり
また気温の上昇により、植物の給水力と蒸散が大きくなる上、
土がとても乾燥しやすくなります。
毎日朝に土の状態を確認し、乾燥していたら、
水が浸み出てくるまでたっぷりと水を与えるようにします。
◎肥料切れ
次々と花を咲かせる植物を植えた場合、
肥料切れを起こすと花付きが悪くなってしまうことがあります。
寄せ植えを作って2週間〜3週間ほどは、
まだ根付いていない状態なので追肥は控えます。
活着したら、1週間〜10日に1回くらいのペースで、
規定通りに薄めた液体肥料などを与えるようにします。
◎花ガラ摘み
花が次々と咲くものは、終わった花ガラを必ず摘むようにします。
花ガラを摘むことにより、見た目の美しさが保たれるだけでなく、
種を作るなどで余分な体力を消耗してしまうのを予防することができます。
また間延びしてしまったものに関しては、
脇芽が出ているところまで切り戻すことで、
株に勢いが戻り、こんもりと茂り美しい形となります。
■春の花 寄せ植え 相性の良い植物たち
●花を楽しむ

・パンジー、ビオラ(Pansy、Viola)
スミレ科
草丈:10cm〜30cm
鑑賞期:10月下旬〜5月中旬
花色:白、赤、ピンク、黄、オレンジ、青、紫、複色
冬に引き続き、春も楽しめるのがパンジーとビオラです。
花色も豊富な上、春になれば株を覆うほど花をつけるようになります。
種をつけてしまうと、体力を消耗してしまうので、
こまめに花ガラを摘むようにしましょう。
また、草姿が乱れたら切り戻しをしてあげます。
・パンジー 切り戻し方法
・パンジー 寄せ植えのコツ|合わせやすい植物たち

・マーガレット(Marguerite)
キク科
草丈:20cm〜80cm
鑑賞期:5月〜7月、10月〜11月
花色:白、赤、ピンク、黄、オレンジ
大きめの花が目を引くマーガレットは、メインの花としても使えますし、
背丈が低めなので脇役としても使うことができます。
花が咲いている間は、花の上から水を与えてしまうと、
花びらが水をはじいて土に水が浸透しないことがあるので注意します。

・ワスレナグサ(Myosotis L.)
ムラサキ科
草丈:15cm〜50cm
鑑賞期:3月〜6月
花色:白、ピンク、青、紫
小花がいくつか集まって咲く姿は、とてもかわいらしく、
はっきりとした色合いも魅力です。
やや湿った土を好み、強い光より半日陰の場所を好むので、
合わせる植物を選ぶ必要があります。

・ミヤコワスレ(Gymnaster savatieri)
キク科
草丈:20cm〜70cm
鑑賞期:4月〜6月
花色:白、ピンク、青、紫
細い花茎を伸ばし、キク科らしい花を咲かせます。
強い光が苦手なので、半日陰〜明るい日陰に植えるのが適しています。
花ガラを摘む時は、花の部分だけでなく、
花茎も一緒に取り除くようにしましょう。

・アリッサム(Alyssum L.)
アブラナ科
草丈:10cm〜30cm
鑑賞期:2月〜6月、9月〜12月
花色:白、赤、ピンク、オレンジ、紫
冬の間も活躍するアリッサムですが、
春になると株のボリュームが一気に増え、花数も増えます。
株全体を覆うように花が咲き、背丈が低いままで広がるので、
手前に植えで少し垂れ下がるようにすると見映えがします。

・デージー(Daisy、Bellis perennis)
キク科
草丈:10cm〜20cm
鑑賞期:3月〜5月
花色:白、赤、ピンク、紫、複色
細かい花びらを密についた花は、
中心が黄色くはっきりとした色が魅力です。
洋服のボタンのように丸い花を次々と咲かせます。
少し乾燥に弱いので、水切れに注意しましょう。

・ルピナス(Lupin、Lupinus)
マメ科
草丈:40cm〜120cm
鑑賞期:3月〜6月
花色:白、赤、ピンク、黄、オレンジ、紫、複色
春になると花穂を伸ばして咲かせます。
品種によって、小型のものから大型のものまであるので、
寄せ植えにするのであれば小型〜中型のものがおすすめです。
葉も手の平を広げたような形をしているので、花のない時も楽しめます。


・ラナンキュラス(Ranunculus asiaticus)
キンポウゲ科
草丈:20cm〜60cm
鑑賞期:4月〜5月
花色:白、赤、ピンク、黄、オレンジ、紫、緑、複色
薄い花びらを幾重にも重ねてぎゅっと詰めたような花は、
色によって、ずいぶんと印象が変わります。
春になると開花している苗が出回るので、
寄せ植えに使うのであれば開花したものを選ぶと良いでしょう。
品種によって花の大きさや背丈が全然違うので、
どこに配置するか、どのような雰囲気の寄せ植えにするかで、
品種や花色を選ぶようにします。
●リーフを楽しむ

・ヘデラ(Hedera L.、アイビー)
ウコギ科
草丈:10cm〜
鑑賞期:通年
常緑で丈夫なので、寄せ植えに向いているリーフです。
品種によって、葉の大きさや斑の入り方が違うので、
お好みのものを選びましょう。
寄せ植えのサイドや手前に植え、前方に垂らすように仕立てると、
背の低い植物ばかりを植えていても、高低差が出てまとまりがよくなります。
株元に近い部分が枯れこんでしまったら、
切り戻しをして株を活性化させましょう。
挿し木でも容易に増やすことができます。

・ヤブラン(liriope、border grass、lily turf)
ユリ科
草丈:20cm〜50cm
鑑賞期:通年(花;8月〜10月)
品種により、濃いグリーンのものと斑入りのものとあります。
夏場に花穂を伸ばし、紫色の花を咲かせます。
花を咲かせている姿も美しいので、
花が咲いても見苦しくなることがなく楽しむことができます。

・アサギリソウ(Artemisia schmiditiana)
キク科
草丈:20cm〜30cm
鑑賞期:通年
アサギリソウは、ふわふわとした細い葉が密に茂るのが魅力です。
上手に育てることができれば、もこもこと茂り、とても見映えがします。
葉の色にシルバーがかかっていて、とても美しいです。
湿気に弱いので、乾燥に強い植物との寄せ植えに合います。

・ワイヤープランツ(Muehlenbeckia-complexa)
タデ科
草丈:10cm〜
鑑賞期:通年
ごく細い枝に葉をつけながら長く伸びます。
とても丈夫な上に、長く伸びすぎた時に、
強く切り戻しても平気なので、管理がとても楽です。
品種によって、葉の形が丸やハート型などがあります。
・ベアグラス(Carex oshimensis)
カヤツリグサ科
草丈:20cm〜30cm
鑑賞期:通年
オリヅルランに似た形状で、
細い斑入りの葉がよく伸び、垂れ下がります。
寒さにも暑さにも乾燥にも強い上、
細く垂れ下がる葉が動きを出してくれるので、
寄せ植えには強い味方です。
3月頃に、動物のしっぽのような花穂を伸ばすことがあります。
■参考
・春の花壇作り
・夏の花壇作り
・秋の花壇
・冬の花壇
・花壇 種類 画像つき
・夏に長く咲く花 画像付き
・西日に強い花
・垂れ下がる花
・グランドカバー ハーブ 画像付き
・グランドカバー 多年草 画像付き
・グランドカバー ピンクの花
・グランドカバー 白い花
・グランドカバー 青い花
・グランドカバー 黄色い花
・庭木花木 おすすめ10選
カテゴリ
タグ