ウメ(梅)は挿し木をしても、なかなか活着しにくい植物です。

その中でも、原種に近い野梅性の品種であれば、
比較的挿し木がしやすいと言われています。

八重野梅、白難波、紅冬至、初雁などの野梅性品種は、
挿し木に挑戦してみたいウメの木です。

どのような品種を挿し木するにしても、
たった一本挿し木しただけでは、発根は難しいものです。

挿し木を行う時は複数の枝を挿し、
条件の違う環境で試してみることも効果的です。 



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挿し穂は、1年枝の根元3分の2=15〜20cmくらいを使います


■ウメ 挿し木の方法

ウメの挿し木の方法には二つあります。
いずれも発根するまでは水切れに注意して管理します。

◎休眠枝挿し
ウメの休眠期の間に刺し穂をとり、
保存していたものを春になったら挿し木する方法です。

2月上旬頃に、長さが15〜20cmほどになるように、
前年に伸びた枝を挿し穂用として準備します。

用意した挿し枝は、乾燥してしまわないよう、
水で充分湿らせた水ゴケに包みます。
全体が乾燥しないようにビニール袋に入れ冷蔵庫で保存します。

3月中旬頃、冷蔵庫に入れておいた挿し枝を取り出します。


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挿し穂をていねいに扱って活着率を高めます


挿し枝を2〜3時間、ベンレート液につけて殺菌した後、
10〜15pに切り、下側を鋭利な刃物で斜めに切ります。

小さなプランターや鉢に小粒の赤玉土を入れて、
あらかじめ湿らせておきます。


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挿し穂は、約5〜7p間隔で挿します


挿し穂の切り口が傷まないように注意し、
穂木が動かないよう垂直に用土に挿します。
挿し穂の3分の2を挿し床に入れると安定します。

透明ビニールをかけて水分の蒸発を防ぎます。
発根するまでは土が乾かないように注意し、
風通しのよい半日陰で管理します。

冬の剪定で出た不要枝を挿し木に利用することができるので、
できるだけたくさんの枝を挿してみることをおすすめします。

◎緑枝挿し
春以降に伸びた新しい枝を使って挿し木をする方法です。
6月〜7月に、春以降に伸びたまだ緑色の枝を選んで切ります。

長さは10cmほどとり、
葉がたくさんついている場合は、下半分くらいは取り除きます。

挿し穂の上半分に生えている葉も、
ハサミなどで半分くらいの大きさに切っておきます。

葉を切ることで余分な水分が蒸散することを抑えます。
水の入った瓶などに挿し穂を入れ、1時間ほど水上げをしておきます。

プランターや鉢に小粒の赤玉土を入れ、充分湿らせておきます。
水上げをした挿し穂を、少し斜めになるように用土に挿します。
挿し穂が動かないように挿し穂の位置を調整してあげます。

発根するまでは土が乾燥しないように注意し、
風通しのいい半日陰で管理します。

緑枝挿しの詳細はこちらの方法をごらんください。
>>挿し木(挿し芽)の方法 画像つき

■参考
・梅の木の育て方
・しだれ梅の育て方と剪定
・ウメ 咲かない理由は?
・ウメの木 実がなるまで
・ウメの木 実がならない理由は?
・ウメの木の消毒は?
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