
じょうずに剪定すると樹高をおさえ実つきも良くなります
ビワは苗を植え付けた後、
剪定と誘引によって樹形を整えていきます。
本来びわは、樹高が高くなる果樹ですが、
半円形に仕立てることで、樹高を低く保つことができます。
樹高が低く抑えられれば、普段の手入れも楽になります。
■ビワの剪定 図解

1.一年目の剪定
庭植えは2月、鉢植えは4月が、植え付け適期です。
植え付けた苗の高さ50cm〜60cmくらいのところで主幹を切ります。
次の剪定までは、伸びてくる枝はそのまま伸ばして育てます。

2.二年目の剪定
一年目の剪定の後に伸びた枝の中で、勢いがあって育ちの良いものを2本選びます。
選んだ2本の枝以外は、枝の付け根から切り落としておきます。
この選んだ2本の枝を主枝とし、冬季に先端を四分の一ほど切り戻しておきます。
3.主枝を伸ばす
切り戻した主枝をまた一年伸ばし、
また剪定の時期(9月が適期)になったら先端を四分の一ほど切り戻します。
伸ばして切り戻すを繰り返しながら、
主枝が150cmほどの長さになるまで育てます。

4.主枝の誘引
主枝が150cmほどの長さになったら、
春に枝先から三分の一くらいの場所に紐をかけ、下方向に誘引します。
主枝が地面に対して水平か、
それよりやや下向きになるように紐を調節して誘引します。
紐がはずれてしまわないよう、主枝にしっかり結んでおき、
反対側も杭を使って地面にしっかり固定するなどしておきましょう。

5.実のついた枝の更新
主枝を誘引した後、実がつくようになったら、
すでに実をつけた枝の更新を行います。
実をつけた枝のすぐ近くにある新梢を新たな主枝とし、
実をつけた枝は新梢の手前で切り落とすようにします。
6.主枝自体の更新
主枝の先端を更新しながら実をつけさせつつ、
主幹近くに出た新梢を予備枝として育てておきます。
予備枝が150cmほどまでに育ったら、主枝自体を更新します。
主枝は予備枝のすぐ上で切り落とし、
新たに主枝となった予備枝は、古い主枝と同じように地面に対して水平か、
やや下向きになるように紐を使って誘引します。
主枝を切った後、切り口から雑菌が入って病気になったり、
枯れこんだりすることがあります。
太い枝を切った後は、必ず癒合剤を塗っておき、
切り口を保護しておきましょう。
■参考
・ビワの育て方と利用方法
・ビワ 種からの育て方
・ビワ 実がならない理由は?
・ビワ 鉢植えの育て方
・ビワの肥料は?