Pansy010.jpg
気に入ったパンジーを見つけたら種を取りたいですね


お気に入りのパンジーの種をとりたいときは、
どうすれば良いのでしょうか?


■パンジー 種の取り方

まず花を咲かせ、種をつける必要があります。
苗を購入して植え付けた後、
1ヶ月ほど経ったら、種をつけさせる花を選びます。

植え付けてから早い段階だと、
まだ完全に根付いて株が落ち着いていないため、
株の消耗が激しくなり、弱る可能性があります。

逆に、春も終わり頃になり、もうじき枯れる頃では、
花を咲かせ続けて株が疲れ、良い種ができない可能性があります。

◎植え付け後1ヶ月が適期
植え付けて1ヶ月ほど経っていれば、
ちょうど根付いて株も落ち着いてきますし、株は元気な状態です。

種を少しつけさせたところで、
その後にしっかり手入れして管理することで、
春までに株の体力を戻すこともできます。

花が咲いた後、そのまま放っておくと、意外と高い確率で種を作り始めます。
花が散った後、中心が膨らんできたら、種を作っています。

そのまま鞘が熟すと茶色くなり、鞘が裂けて中から種が飛び出します。
パンジーの種は小さく、黒っぽい色をしているので、
種が飛び散ってしまうと、探すのが大変です。


Pansy004.jpg
飛び散りやすいパンジーの種


◎袋やネットをかぶせる
鞘がだんだんと茶色くなってきたら、
袋などをかぶせて種が飛び散らないようにするか、
鞘が裂ける寸前に摘んで封筒などに入れ、乾燥させましょう。 


一度にあまりたくさんの花に種をつけさせると、
さすがに元気な株でも体力を消耗します。

鞘が膨らんできたのを確認したら、
必要な分だけ残して、後は必ず摘んでおきましょう。


Pansy001.jpg
F1種から種をまいても同じ花が咲くとは限りません


■F1種と固定種について

パンジーの品種の中には、F1種と呼ばれるものと、
固定種と呼ばれるものがあります。

F1種とは、交配を繰り返すことで、本来よりも花がたくさん咲いたり、
病気に強かったりという特別な性質をもっている品種です。

園芸店などでも、一般的なものより値段が高かったりしますが、
やはり見た目や育てやすさは素晴らしいです。

ところが、交配を繰り返していることにより、
しっかりと性質が固定されていません。

そのため、F1種から種をとってまいて育てても、
親株と同じ性質を受け継ぐとは限らないのです。 


受け継ぐかどうか分からないのは、多花性や病害虫の耐性だけでなく、
色や花形も全く違うものが咲く可能性があります。

反対に、固定種はすでに性質や花色、
花形まで固定されている品種ですので、
その株からとった種を育てれば、ほぼ同じ花を咲かせられます。

気に入っている品種が、固定種なのであれば、
種をとって育てることで、親株と同じものを増やすことができます。

もしF1種であるなら、種をとって育てても、親株と同じとは限りません。 
どうしても同じものを育てたいということであれば、
次のシーズンに同品種の苗や種を購入する方が確実です。

■参考
・パンジーの育て方
・パンジー ビオラ 季節の育て方
・パンジー ビオラが徒長したら?
・パンジー 花が咲かない
・パンジーの増やし方
・パンジーとビオラの寄せ植え
・パンジー 寄せ植えのコツ|合わせやすい植物たち
・パンジー 枯れる理由は?
・ガーデンシクラメン 寄せ植えのコツ
・パンジー 切り戻し方法
[パンジー] ブログ村キーワード
 カテゴリ
 タグ