
ビワに良い実をならせるためにも肥料は大切です
■ビワの肥料
1.肥料を与える時期
地植えのビワ(枇杷)は、年に3回肥料を与えるようにします。
ビワの花が終わる頃の2月〜3月に即効性の化成肥料を与えます。
花後は、実が肥大するのに必要な養分を与える意味があるので、
すぐに効くように即効性のある肥料を与えましょう。
次は実の収穫後である5月〜6月に、お礼肥として肥料を与えます。
ここでも即効性のある化成肥料を与えましょう。
実を収穫した後は、枝葉を伸ばしながら、
翌年の花芽を形成する時期になります。
最後は、9月〜10月に元肥として有機肥料を与えます。
この時に与える肥料は、翌年の生育を促すための肥料なので、
即効性ではなくじっくり効く肥料が良いです。
緩効性の肥料、堆肥、鶏糞、油粕などを混ぜたものを与えます。

窒素の多い肥料は、葉ばかり茂らせます
2.開花を促す肥料とは?
肥料を与えているのに、花が咲かないことがあります。
肥料にはおもに窒素・リン酸・カリという成分が含まれています。
・窒素:植物全体を大きくするための養分で、
特に葉を大きくさせる効果があります。
・リン酸:花や実をつけるための養分です。
・カリ:根を育てるための養分です。
この三大要素に、カルシウムやマグネシウムなども、
足されている場合もあります。
それぞれが植物にとって必要な養分ですが、
重要なのはバランスなのですね。
グランドカバーにするような葉がメインのものであれば、
窒素が多くても問題ありませんが、ビワの場合は違います。
窒素の多い肥料ばかりを与えてしまうと、
枝葉ばかりが茂ってしまい、花付きが悪くなります。
また、なんとか花が咲いても実が肥大しないこともあります。
さらに、窒素を与えすぎることで株全体が軟弱に育ち、徒長してしまいます。
軟弱になった株には害虫がつきやすく、病気にもかかりやすいです。
花芽をつきやすくするには、
リン酸が多めの肥料を与えるようにします。
とはいえ、リン酸のみを与えても生育に問題が生じます。
窒素・リン酸・カリが全て含まれている上で、
リン酸が多めのものを選ぶようにしましょう。
■参考
・ビワの育て方と利用方法
・ビワ 種からの育て方
・ビワ 実がならない理由は?
・ビワ 鉢植えの育て方