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実がならない原因はいくつかあります


ビワ(枇杷)を何年も育てているのに、
どうしても実がならないことがあります。

その主な理由を挙げてみました。


■ビワ 実がならない理由は?

1.株が生長していない
ビワは種から育てた場合、
実をつけるようになるまで10年ほどかかります。

園芸店などで売られている接ぎ木苗であっても、
植え付けから実をつけるまでは数年かかるものです。

また、ビワを育てている環境により、生長の差が出てきます。
ゆっくり育っている株と生育スピードの速い株とでは、
同じ接ぎ木苗でも株の生長の度合いが違います。

環境もよく、管理にも問題がないのであれば、
まだ実をつけるまで成熟していない可能性があります。
以下の2〜3に気をつけて、少し気長に育ててみましょう。

2.肥料の窒素分が多い
ビワは多肥にする必要はありませんが、
与える肥料の種類により花がつきにくくなることがあります。

肥料には、窒素・リン酸・カリという成分が含まれていますが、
これらの配合率がたいへん重要です。

窒素は葉や枝を茂らせるための養分なので、
窒素が多い肥料ばかりと与えていると、
枝葉だけが茂って花芽がつきにくくなります。

リン酸はビワの花芽を形成するのに必要な養分ですので、
リン酸が多めに配合されている肥料を与えるようにします。


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肥料、越冬、剪定などをチェックしてみましょう


3.寒さに当たった
ビワには耐寒性があるので、
大きく育った株であれば、
−3℃までは耐えることができます。

ただし、花芽はそこまで寒い環境だと、
冷害を受けて傷んでしまい花芽や実をつけられません。

気温がそこまで下がらない地域でも、
強い風が吹けば枝先にある花芽は傷みやすいです。

冬の間は、ビワの木に風が当たらないよう風除けをするか、
鉢植えならば、2重鉢にしたり軒下や室内に取り込んで管理します。

4.剪定時期や方法の問題
ビワは枝先に花を咲かせ、花の後に実をつけます。

そのため、剪定の時期や場所を誤ると、
花芽や花ごと切り落としてしまうことになります。

ビワの剪定は花芽の形成が終わった8月中旬〜9月上旬頃が適期です。

花芽のつく枝先はあまり切らず、
枝が混みあっている部分を間引き剪定したり、
勢いよく上方へ伸びる徒長枝などの不要な枝を切ります。

ビワの不要な枝を切ることにより、
株の中心にもよく日が当たるようになり、
丈夫に育ち生長が促され結実しやすくなります。

■参考
・ビワの育て方と利用方法
・ビワ 種からの育て方
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