サクラの木は、樹齢の美しさも魅力です
サクラ(桜)は基本的には自然樹形を目指す樹木ですので、
無理に剪定をする必要はありません。
ただし、サクラ生育や樹形を乱すような枝は、
やはり剪定したほうが形も生育も良くなります。
その枝に夏頃、花芽を形成します。
そして翌年の春にその花芽が開花するというサイクルです。
そのため、伸びた枝をむやみやたらに切ってしまうと、
花芽を切り落としたり、花芽ができる枝を切ってしまったりして、
結果として花が咲かない原因となることがあります。
■サクラの木の剪定 図解
最適な剪定の時期に、切るべき枝を剪定すると、
元気で美しい花を楽しめます。
1.剪定の時期
不要な枝を切る剪定は、12月〜2月の厳寒期に行います。
この時期は、切り口から入る雑菌の繁殖も弱くなっているため、
剪定には最適の季節と言えます。
サクラは剪定した後、切り口から雑菌が入ることにより、
枯れこんでしまうことが多いのです。
そのため、剪定する枝を見極めて、
不要なものを細いうちに切り落とすようにします。
また、枝を切る時は根元から切るようにし、
切った後には必ず保護剤を塗って、
切り口から雑菌が入らないようにする必要があります。
2.剪定が必要な枝
逆枝、根元から切ります
ふところ枝も根元から剪定します
・逆枝、ふところ枝
太い枝が伸びる方向とは反対に伸びる、逆枝(逆行枝)やふところ枝(内向枝)は、
そのままにしていると枝が混んでしまい、
風通しと日当たりが悪くなってしまいます。
枝の根元から切りましょう。
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平行枝は、平行しているどちらかを剪定します
・平行枝、交差枝
近い間隔で枝と枝が並行に伸びているのを平行枝、
枝と枝が交差しているのを交差枝といいます。
サクラは枝と枝が触れ合うほど近くにあると、
お互いの生育を制限しあう性質があります。
適度な間隔をあけることで、生育不良を避けることができるので、
不要な枝は根元から切るようにしましょう。
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下り枝、急ぐ必要はありませんが、切っておくのが良いです
徒長枝、切ったほうが良いです
・下り枝、徒長枝
下に垂れ下がるような下り枝(下垂枝)や、垂直に上に伸びる徒長枝(立ち枝)は、
樹形を乱すだけでなく、枝が混んでしまって、
風通しや日当たりが悪くなる原因になります。
根元から切ってすっきりさせておきましょう。
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ヒコバエは、早めに剪定します
・ヒコバエ、胴ブキ
株元から伸びるヒコバエや、幹の途中から伸びてくる胴ブキは、
放っておくと株が弱ってしまう原因になります。
剪定する時期は特に決まっていないので、
見つけ次第、根元から切るようにしておきましょう。
■参考
・サクラの育て方 栽培方法 鉢植えや盆栽で
・一才桜 旭山桜の育て方 毎年たくさんの花をつけさせる
・サクラ(桜)の挿し木 方法
・サクラの園芸品種 画像付き
・サクラ 植え替え時期は?
・サクラの木の育て方
・サクラ 花が咲かない理由は?