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アンズの花が咲かないと寂しいですし実もなりません


[アンズ 花が咲かない理由は?]


■アンズの花が咲かない

1.日照が悪い
アンズ(杏)は日当たりのよい場所を好みます。

日当たりの悪い場所で育てていると、
株が充実せず、花付きが悪くなります。

また、表面上の日当たりがよくても、枝が混んでいる場所は、
葉が茂っていると中心の日当たりが悪くなります。

剪定の時期に、枝が混みあっている場所をすくように間引き剪定し、
株の中心まで日が入るようにしておきましょう。


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去年のアンズはよく咲き実りました


2.肥料の問題
アンズを育てる上で、肥料は必要不可欠ですが、
与える肥料によって花付きが悪くなることがあります。

肥料には、窒素・リン酸・カリが含まれており、
肥料の種類によってその配合率が変わります。

窒素の多い肥料を与え続けて窒素過多の状態になると、
枝葉ばかりが茂ってしまい、花付きが悪くなります。

また、害虫を寄せてしまうこともあるので、
肥料の種類には注意しましょう。

3.剪定の問題
アンズは、花後に枝を伸ばして、夏に花芽を形成します。
その後冬を越して、前年に伸びた枝に花を咲かせます。

そのため、花芽のついた枝を切りつめてしまうと、
必然的に花芽まで切り落としてしまうことになります。

アンズの剪定は基本的に冬の落葉期に行います。

◎剪定をする枝は下記の3通りです
・勢いのある徒長枝、
・枝が混んでいる場所の不要枝、
・3年以上伸びている古枝


不要な枝は根元から切るようにし、
花付きのよい短枝を残すようにします。

特に徒長枝は、中途半端に切ってしまうと、
そこからまた勢いのある徒長枝が伸びることが多いので、
思い切って根元から切るようにしましょう。

基本の剪定は冬に行いますが、
夏にも徒長枝の剪定と枝の間引きは行うことができます。

夏剪定を行うことで、風通しがよくなり、
株の中心にもよく日が当たるようになります。


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蕾がついても咲かないケースがあります


■アンズの蕾はつくが花が開かない

1.日照が悪い
日当たりが悪くても、蕾がつくことがあります。
ただ、蕾を開くほどの力がなく、
そのまま蕾が枯れてしまうことがあります。

枝が混んでいる場所に蕾がついた時に、日が満足に当たらないために、
蕾がついても枯れてしまうことがあります。

枝が混んでいる場所は枝を間引いて、
株の中心までしっかり日が当たるようにしておきましょう。

2.害虫の被害
アンズの新芽や蕾に、アブラムシなどの害虫がつくことがあります。
アブラムシは植物の汁を吸い、徐々に体力を奪っていきます。

蕾にアブラムシがつくと、
うまく開くことができずに枯れてしまうことがあります。

窒素過多になるとアブラムシがつきやすくなるので、
控え目にするようにしましょう。

■参考
・アンズ(杏)の育て方と剪定
・杏の結実と利用方法
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