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ラベンダー、素晴らしい開花を見られるように春の手入れをします


■ラベンダー 春の育て方

・日当たり
芽が動き始める3月頃から、
日当たりの良い場所で管理するようにします。

冬の間、室内で管理していたラベンダーも、
遅霜の心配がなくなったら戸外に出すようにします。

室内からいきない日当たりの良い戸外に出すと、
環境の変化についていけず、弱ったり枯れることがあるので、

最初は半日陰の場所で1週間ほど様子を見て、
その後日当たりのよい場所に移すなど、
徐々に慣らしていくと元気に生長します。

日当たりは良い場所に越したことはありませんが、
西日の当たる場所は避けるようにします。

・水やり
ラベンダーは高温多湿に弱い植物です。
春になって、毎日必ず水を与えていると、
過湿になってしまうことがあります。

地植えの場合は、よほど乾燥しない限りは、
降雨だけでも問題ありません。

土がかなり乾燥している場合は、
たっぷりと水を与えるようにしましょう。

鉢植えの場合は、土の量が制限されるため乾きやすい環境です。
とはいえ、ラベンダーは乾燥には少し耐性があるので、
土の表面が乾いてから、たっぷりと与えるようにしましょう。

生育期に入っていても、土の表面が乾いていない場合は、
水を与える必要はありません。

春になってだんだんと気温が上がっても、
たまに気温が低くなることもあり、土の乾き具合は一様ではありません。

必ず土の表面の状態をチェックしてから、
水を与えるようにしましょう。


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もういすぐ蕾がついてきます


・肥料
ラベンダーはあまり多肥にする必要がありません。
芽の動き始める3月頃、緩効性の化成肥料を与えます。

植え付けや植え替えを行う際に、
元肥として緩効性の肥料を加えている場合は、
春の追肥は必要ありません。

・植え替え
鉢植えで育てている場合は、
1年〜2年に1回のペースで植え替えが必要です。

植え替えせずにいると、根詰まりの状態になります。
根詰まりを起こしていると、生育が悪くなって、
花付きが悪くなったり、最悪の場合は枯死することもあります。

根がいっぱいになってしまって、
水や養分を充分に吸収できなくもなるので、
必ず植え替えをするのが丈夫に育てるコツです。

植え替えの適期は3月〜4月です。
用意する鉢は、今までよりも一回り大きいものを用意します。

あまり大きい鉢にしてしまうと、
土の量が多くなり、湿気やすくなってしまいます。

多湿を嫌い、やや乾燥気味を好むラベンダーですので、
鉢は大きすぎないものを選びましょう。

植え替えをするラベンダーを鉢から抜きます。
根鉢の表面の土を崩し、露出した根の中で、
黒く傷んでいるものがあれば取り除くようにします。

新しい鉢の底が隠れる程度に、鉢底石を敷き、
その上に新しい培養土を根鉢の高さを考慮して入れます。

培養土の上にラベンダーを置き、
根鉢の周りに新しい培養土を入れて埋めていきます。

根鉢と新しい培養土の間に隙間ができないよう、
割り箸などを刺しこんで隙間を埋めましょう。

植え替えが終わったら、
鉢底から水がしっかりと出てくるまでたっぷりと水を与え、
1週間ほどは明るい日陰か、半日陰で管理します。

その後は通常と同じように管理しましょう。


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挿し木で容易に増やせます


・挿し木
ラベンダーは挿し木によって増やすことができますが、
春は挿し木をするのに適した季節です。
4月〜6月頃まで挿し木ができますし、
割と容易に発根しますので、ぜひ挑戦してみましょう。

まず、10cm〜15cmほどの長さの挿し穂を用意します。
切った枝は、1時間ほど水を入れた瓶などに挿しておき、
水上げをしておきます。

鉢やミニプランターを用意し、
そこに小粒の赤玉土を入れて湿らせておきます。

水上げが終わった刺し穂を用土に挿しますが、
土に挿す深さの分だけ、葉は取り除いておきます。

明るい日陰〜半日陰で、あまり乾かないようの管理し、
発根したら1株ずつに分けて鉢上げし、育てていきます。

■参考
・ラベンダーの挿し木の方法
・ラベンダーの種類と特徴
・ラベンダー グロッソの育て方
・ラベンダーの剪定方法
・ラベンダー 枯れる原因は?
・ラベンダーの越冬方法 育て方
・ラベンダーの育て方 剪定と株分けがコツ
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