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プルーンを種から育ててみませんか?


プルーンの種から木を育てる場合、
食べた実と同じ品質のプルーンの果実をならせるのは、
遺伝的な問題に左右され、やや難しいです。 


観葉植物としては、じゅうぶん楽しめます。


■プルーン 種からの育て方

1.種の準備
生のプルーンを食べた後、残った種をよく洗います。
洗った種は乾燥させず、そのまま濡らしたキッチンペーパーなどに包み、
ビニール袋や保存容器などに入れ、乾燥しないようにします。


プルーンの種は、冬を経験しないと発芽しません。
そのため、種を冷蔵庫に入れて、寒さを疑似体験させます。

種を包んでいるキッチンペーパーが乾燥してきたら、
その都度水で濡らし、乾燥しないように注意します。


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種を冷蔵庫に入れて冬を感じさせます


2.種まき
水に濡らしたキッチンペーパーに包んだ状態で、
数か月冷蔵庫で保管していると、
いつの間にか種が割れて根や芽が伸びてきます。 


根や芽が伸びていなくても、3ヶ月も冷蔵庫に入れておけば、
充分冬を体験したことになるので、そのまま種まきを行います。

ミニプランターなどに、種まき用の培養土を入れて、
そこにキッチンペーパーから取り出した種を埋めます。
覆土の厚さは、1cmくらいでいいでしょう。

種まきの後はたっぷりと水を与え、半日陰くらいの場所で管理します。
しっかりと発芽するまでは、土があまり乾かないように栽培しましょう。

プルーンは発芽までに意外と時間がかかります。
芽が出ないと思っていたら、
忘れた頃に芽が出たということも少なくありません。

数か月発芽しなくても諦めず、
出なければしょうがないという気持ちで管理を続けると、
そのうち出てくる可能性はあります。


3.育苗
発芽した後は、できれば日当たりの良い場所に移しますが、
本葉が出てくるまでは半日陰のままでも問題ありません。 


芽が出た後は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。
その後、本葉が出てきたら2週間に1回くらいのペースで、
薄めに作った液体肥料を水の代わりに与えるようにします。

本葉が5枚くらいになったら、3号〜5号のポットや鉢に1株ずつ植え替えます。
植え替えた後は、たっぷりと水を与え、
2週間ほどは半日陰で水切れにならないように管理します。

2週間ほど経ったら、日当たりの良い場所に移し、
土の表面が乾いたら水を与えるようにします。

肥料は1週間〜10日に1回のペースで、薄めに作った液体肥料を与えるか、
1ヶ月〜2ヶ月に1回のペースで、緩効性の化成肥料を与えましょう。 



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花が咲けば、果実ができる可能性が大です!


4.定植
株がしっかりと育ってきたら、定植を行います。
植え付けの適期は、地植え・鉢植えいずれも11月〜3月です。


定植した後は、通常と同じように管理しながら、育てていきます。

種から育てると、花が咲いて実がつくようになるまでに何年もかかります。
環境が良ければ2〜3年、一般では7〜8年で結実します。

■参考
・プルーンの害虫防除
・プルーンの受粉樹は?
・プルーンの収穫 時期
・プルーンのジャム 砂糖漬けの作り方
・プルーンの育て方と剪定
・プルーン 実がならない理由は?
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