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結実すると茎がコイルを巻くように丸まり愛らしい


■原種シクラメン 栽培データ

英名・学名 cyclamen・cyclamen persicum mill.
形態 多年草
原産地 地中海沿岸、小アジア、ロシア南部
草丈/樹高  5cm〜20cm
開花期 品種により異なる
    冬〜早春咲き/春〜初夏咲き/夏〜秋咲き
花色 白、赤、ピンク、紫、複色
栽培難易度(1〜5)  3
耐寒性 強い
耐暑性 普通
特性・用途 耐寒性が強い



原種シクラメンは、改良されていない野生のシクラメンのことです。
原種シクラメンは、約25種あるとされます。

葉も花も、品種によりさまざまな色と形があり、
小さめで可憐なところからファンがたいへん多いです。

原種シクラメンは、寒さ暑さ、病気に強い品種が多く、育てやすいのが魅力です。
適切な世話をすると、毎年開花し生涯生き続けてくれます。

*管理人は、ほとんど放置していますが、こぼれ種からたくさん増えます!


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原種シクラメンは、ずっと毎年咲いてくれる素質を持っています


■原種シクラメンの育て方

・栽培環境
原種シクラメンの生育期・開花期には、
風通しと日当たりの良い場所で管理するようにします。 


休眠期は、風通しの良い雨の当たらない場所で栽培しましょう。
強風に当たると、葉が折れたり株が傷んだりしますので、
強い風が吹かない場所に置くようにします。

◎育てやすい品種
一般によく流通している品種=コウム、ヘデリフォリウム、
シリシアム、スーダベリカム、インタミナム、プルプラセンスなどは、
原種シクラメンの中でも、栽培管理がさほど難しくありません。

耐寒性があるものも多く、霜にあてたり凍らせないよう、
軒下に置いて、簡単なマルチをするだけで越冬できます。

一般には、あまり流通していないような希少種の場合は、
管理がやや難しいものもありますので、
最初は流通量の多い原種シクラメンから栽培すると良いです。

・用土
植え付ける時に使う用土は、
水はけのよいものを選ぶようにします。

市販の山野草用土に少量の元肥を入れても良いですし、
水はけが悪い場合には、赤玉土やバーミキュライト、川砂、

などを混ぜて、水はけを調整しておきます。 

・植え付け
植え付けの適期は、品種によって異なりますが、
開花中は植え付けをせずに、購入した鉢の状態で楽しみます。

開花が終わった後や休眠期になったら、
植え付け・植え替えを行います。

原種のシクラメンは、上手に育てれば何年も開花し、
年々球根が育っていきます。

球根の大きさに合わせて、植え付ける鉢を選びましょう。
目安としては、球根の直径の倍の直径の鉢に1球植え付けます。



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可憐な姿が魅力です


◎植え付け時の注意
植え付ける際、球根が深くもぐってしまわないよう、
浅植えにするようこころがけます。

品種により、球根の頭を土から出した方が良いものや、
軽く土がかぶった状態の方が良いものなどありますので、
育てる品種をよく確認しておきます。

品種がわからない、または深さの判断ができない場合は、
軽く土がかぶる状態の浅植えにしておきましょう。 


植え付けが終わったら、最後に根と土がなじむよう、
鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水を与えておきます。

・植え替え
植え付けから1年〜2年経ったら、植え替えを行うようにします。
球根が大きくなるにつれ、根も育っていきますので、
根詰まりになってしまうことがあります。

1年〜2年で植え替えることで、根の生育スペースが増え、
株自体の生育もよくなります。



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原種シクラメン コウム ‘シルバーリーフ’
C)おぎはら植物園 http://item.rakuten.co.jp/ogis/185cs/

 
・水やり
基本的には、土の表面が乾いたら、
鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水を与えます。 


ただし、休眠期は根がほとんど動いていませんので、
水は与えなくてもかまいません。

注意が必要なのは、休眠期なのに葉がある場合です。
休眠期であるにも関わらず、
葉のある状態は、完全には根が眠っていません。

葉のあるときは、水切れの状態になると根が傷むことがあるので、
時々水を与える必要があります。

休眠期が秋〜春の場合は、土の表面が乾いているのを確認してから、
数日経って水を与えても充分間に合います。

休眠期が夏の場合は、気温が高いせいで乾燥が早まるので、
土の表面が乾いていると感じたら、水をたっぷり与えるようにしましょう。 


シクラメンは過湿を嫌います。

そのような時期でも、
土の表面が湿った状態であれば、水を与える必要はありません。

必要以上に水を与えてしまうと、過湿の状態になり、
根腐れを起こしたり、球根が腐ったりする原因になるので注意します。

◎水の与え方のコツ
また、水を与える時はできるだけ球根にかからないようにします。
表面に少しかかるだけなら、すぐに乾いてしまうので問題ありませんが、
シクラメンは球根の中心が少し凹んだような形をしています。

この凹みに水が溜まると、球根が傷む原因になりますので、
必ず球根に水が溜まらないように気をつけて水を与えるようにします。


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秋に咲くヘデリフォリウム


・肥料
どの品種も、休眠期には肥料を与える必要はありません。
原種のシクラメンは、基本的にほとんど肥料を必要としません。

しかし、開花期は、肥料切れを起こすと、
花つきや生育が悪くなりますので、定期的に施肥を行います。


2ヶ月に1回のペースで緩効性の肥料を与えるか、
2週間に1回のペースで薄めに作った液体肥料を、水代わりに与えましょう。

・休眠期
原種のシクラメンは、品種によって休眠期が違います。
休眠期の基本的な過ごし方は同じで、
雨の当たらない風通しの良い場所で管理するようにします。

特に夏の間は、直射日光の当たらない明るい日陰で管理すると、
夏越しの成功率が上がります。 


品種や管理の仕方によって、休眠期であっても、
葉が残った状態のままになることがあります。

その場合は、風通しの良い雨の当たらない場所に置き、
通常と同じように土が乾いたら水を与えるようにして管理します。
肥料はどの品種でも、休眠期は共通して与える必要はありません。


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花が終わるとらせん状になります


・増やし方

シクラメンは球根ですが、分球しないので種で増やします。
花が咲いた後、そのままにしておくと実をつけます。


花茎がくるくると巻いて、その先の実が熟すと、
自然と実が裂けて中身が露出します。

実が裂けてから時間が経つと、
アリが種を運んでどこかへ行ってしまうので、
実が熟してきたら毎日必ず実が裂けていないか確認します。

露出した種は、表面がねばねばしているので、
採取した後は軽く水で洗ってから乾燥させ、種をまきます。

すぐに種をまかない場合は、
冷暗所で保管した後、9月頃に種をまきましょう。

種をまいてから発芽までは、明るい日陰か半日陰に置き、
土があまり乾かないように管理します。

発芽までの日数は、品種により異なりますが、約40日程度です。
品種によっては、発芽するまでに半年もかかるものがあるので、
発芽までは少し気長に待ちましょう。


■病害虫

特に問題になるような病害虫はありませんが、
過湿によって根や球根が傷むことがあります。

特に気温の低い冬の間や休眠期に、
水を与えすぎて過湿になることが多いです。

また、夏の間も蒸れによって傷むことがあるので、
水の与え方にはくれぐれも注意しましょう。
*より詳しいシクラメンの育て方については、
>>シクラメンの育て方.net

■参考
・ガーデンシクラメンの育て方
・ガーデンシクラメン 花をたくさん咲かせるには?
・ガーデンシクラメン 寄せ植えのコツ
・冬の寄せ植え|ガーデンシクラメン&ビオラ
・シクラメンの育て方 しおれるときは?
・ガーデンシクラメン 冬の育て方のコツ
・ガーデンシクラメン 夏の育て方のコツ
・ガーデンシクラメン 花が咲かない
・ガーデンシクラメン 花が倒れるのは?
・ガーデンシクラメンの用土は?
・ガーデンシクラメン 葉が枯れる理由は?
・ガーデンシクラメン 葉組み
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